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現在分詞的形容は現在進行中の動作の描写にも使えますか?(The yawning woman...)
The yawning woman had lost interest in the argument. この文のなかの "yawning" という現在分詞の意味するところは「あくびすることで知られている・とおっている」の意味ですか?「あくびするような人間でもないけど、このときは偶々あくびをしていた」の意味にはなりませんか?
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- fwkk8769
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表題(「現在分詞的形容は現在進行中の動作の描写にも使えますか?」)に対しては、条件次第ではYES、だと思います。 件の英文では、"yawning" という現在分詞の意味するところは、先行文脈にこの女性があくびをしている状況が (あ) 示されていなければ、「あくびすることで知られている・とおっている」女性の意味、 (い) 示されていれば、「このときは…あくびをしていた」女性の意味、 と理解されると思います。 つまり、先行文脈で該当の動作が明示されているという条件を満たしていれば、「現在進行中の動作の描写にも使える」ということです。 (1) この問題は冠詞も絡んでやや込み入っていますが、一般論としては、「定冠詞+現在分詞+名詞」の現在分詞は、名詞の「恒常的・分類的特徴」を表すものと理解しておいてよいと思います。 例えば、CGEL(p.1326)は、不定冠詞は習慣性あるいは恒常性を好み、定冠詞は具体性あるいは一時性を好むがゆえに、次の1は、特に英国英語では正しくないとされる場合があるのに対して、一方2はまったく問題がないとされる、といいます。 1. (?) The approaching train is from Liverpool. 2. He was frightened by an approaching train. (2) ただ、先行文脈で該当の動作が明示されていれば、「the –ing 名詞」の形で、”今(そのとき)ちょうど…している…” という一時的な意味を表せるようです。 例えば、次の例文をご覧ください。 1. A group of Japanese tourists fluttered into the salon, chattering like a flock of exotic birds. … She moved out of the path of the approaching Japanese tour group. (Sheldon, ”If Tomorrow Comes”) (日本人の観光客の一団が、異国の鳥の群れのようにぺちゃくちゃしゃべりながら展覧会場にばたばた入ってきた。…彼女は、その近づいてくる日本人の観光グループの進路からわきへどいた。) ここでは、先行文脈(…fluttered into the salon)から、観光客が「近づいてくること」が、明らかになったためにthe approaching Japanese tour groupが使えるわけです。 2. She was a healthy young woman who resented being robbed of her sleep, and she yawned quite openly as she looked at Mary, … ‘I will put him to sleep,’ Mary said to the yawning nurse, ‘you can go to sleep if you like.’ (Burnett, “A secret Garden”) (彼女は健康な若い女性で、眠りを奪われていたことに腹を立てていたので、メアリーの顔を見ながらおおっぴらにあくびをした。…「あたしが彼を寝かせるわ」とメアリーは、あくびをしている看護師に言った。「あなたは、よかったら寝てもいいわ」) ここでも、先行する文脈で ”she yawned quite openly” と書いています。 (以上2例は、安藤貞雄『現代英文法講義』(開拓社、p.232-233からです) 3. 『英語語法大事典・第4集』(編集者代表:渡辺登士、大修館書店、p.725)は、 Look at the sleeping baby. について次のように説明しています。 この英文は「その前にThe baby is sleeping. とか何かそういったような意味のことが既に出ているときに使われる表現」、つまり、「眠っている赤ちゃんの存在が前提にあって、『その眠っている赤ちゃんを見てごらん』といった意味です」。
この件は紛らわしく誤解が生じやすい表現です. まず押さえて頂きたいのは,この例は,形容詞が名詞の前に置かれる場合ではないということです.つまり,例えば,young woman とか old woman のyoung/old のような形容詞が woman の前に置かれる場合とは状況が明らかに違います. この場合は,形容詞ではなく,「現在分詞」が形容詞的に働くか,動詞的に働くかの違いが問題なのです. これについては,日本の英文法ではなく,英国の代表的文法書でも書いていますが,例えば,指示して話題にする場合,the climbing man on the rock は間違いで,the man climbing on the rock とすべきとしています.screaming child と child screaming は違うのです. 例示された文を考えて見ましょう. The yawning woman had lost interest in the argument. では,この文での主語の動作は何でしょうか? yawning ではなく,lost interest のはずです.ここで yawning まで主語の動作 (action) に解釈するのは無理があり,yawning は主語にとっての形容詞としか捉えられません. 分詞が形容詞であるといっても,永久的な形容詞とは限らず,主語を修飾している形容詞であるだけです.短期的な動作も含みます.この例の yawning では,元の動詞の意味はあっても,主語にとっての主要な動詞ではないわけです.日本語では「あくびをしている女性」のように「進行形」のように見えても,単に女性を限定している形容詞であり,この文の述語としての動詞ではないのです. ご質問への答えは,「どちらの意味にもとれます」ですが,この例でのyawning が主要な動作ではないということです.主要な動作(述語)にしたいなら,is yawning などの進行形にすればよいのです.要は,この文で,主語が何で,述語が何なのかということですね.「永久にあくびをしている女性」などと解釈する人はいないでしょう.しかし,日本の英文法ではこう解釈しがちです.
- bluesky_16
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No1さん N02さんのお考えのように「そのあくびをしている女性は言い争いへの興味をなくしてしまった。」という解釈でいいと思います。 yawningは性質ではなくそのときの女性の外見の様子を表していると思います。
- taked4700
- ベストアンサー率37% (777/2050)
よく前置修飾は恒常的な性質について述べる場合に使うという方がいます。 たとえば、a white dog のような場合のwhite は、そのときだけ「白い」の意味ではなく「常に白い」と言う意味ですから、その類推でそう言われているのだと思いますが、現実はそうではありません。 前置修飾でも、そのときだけの状態を示す意味でよく使われています。たとえば a crying baby です。 ご質問のThe yawning woman...の場合、「あくびすることで知られている・とおっている」の意味でも、「あくびするような人間でもないけど、このときは偶々あくびをしていた」の意味でも、文を解釈できます。 一般的には、No.1の方が言われているように「このときあくびをしていた」の意味でとるのが、普通でしょうね。 結論として、前置の分詞形容詞が一時的な性質を示すかどうかは、文脈依存だと言うことです。
- 06miyachan
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うーん、ここでの「yawning woman」の意味は、「あくびをすることで、退屈を示している、無関心を示している女性」ということを示していると思われます。「あくび」はずっと続けられる運動であるとは考えにくいので、ここでの「~ing」は、現在のあり方を示す分詞であると思われます。まあ、他の回答をも見てください。
お礼
みなさま、本当にありがとうございました。 これは「文語的」ではないでしょうか?つまり、名詞の前で分詞修飾する、「現在の動作を描写する」用法は、口語的にはあまり使われない、と思いましたがいかがでしょうか?別の質問をたてますので、よろしければ御拝謁ください。