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退職給付会計の退職金見積額と退職給付見込額について
- 退職給付会計における退職金見積額と退職給付見込額については、「ひとめでわかる 退職給付会計」(東洋経済新報社)に詳細が記載されています。
- 具体的には、勤続年数や退職時期ごとの予想退職給与、支給倍率、退職金見積額が示されており、これを元に退職給付見込額を計算することが可能です。
- また、退職確率と死亡確率の配分によって、退職給付見込額を調整することができます。ただし、適切な配分を行うことが重要であり、不正な操作は避けるべきです。
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第5期末での退職給付見込額は次のように計算しています。 生存退職金見積額4,800,000×生存退職確率29.775%+死亡退職金見積額6,000,000×脂肪退職確率0.15%=1,438,200 退職給付会計では、ある人間が会社をやめる確率がどの程度あるかを保険数理的に計算します。 上記の例では第1期末にやめる確率が4.9%、死ぬ確率が0.1%と見ているのです。で、第1期末に辞職した場合に払うべき退職金が1,050,000円、死亡退職となった場合に払うべき退職金が2,400,000円ということです。この1,050,000円を払う確率が4.9%なので、1,050,000×円4.9%、死亡する確率が0.1%なので2,400,000円×0.1%の合計を第1期末に用意しておけば良いだろうと考えるのです。以下、第2期末には、第3期末には幾ら用意しておくべきかとし、確率合計が100%になるまで考慮するのです。確率100%ということは、その人が必ず退職するということです。 したがって、この各期末の退職給付見込額を合計した金額を用意しておけば、退職金として充分だということになります。では、今現在幾らの金額があれば良いのかということは、1年後であれば80,800円、2年後で215,460円・・・・となので、複利計算で2年後の215,460円のために今いくら預金しておけばよいかを計算します。これは利率をどう見積もるかによって変化しますが、2年後の215,460円になる金額、3年後の772,070円になる金額と求めていき、その合計額が当期末の退職給付要引当額です。 退職確率と死亡確率は、その会社の過去の実績から求めるべきものであって、恣意的に設定するものではありません。 したがって従業員が少ない会社では、退職確率と死亡確率を保険数理的に計算できませんので、いわゆる簡便法による計算しかできないのです。
補足
早速ご回答いただき、ありがとうございました。 大変わかりやすい説明でした。 しかし、どうしてもわからない点が2つあります。 ※Aさんが5期末で退職(生存)した場合、(6)退職確率が29.775%とはいえ、(4)生存退職金見積額の4,800,000円を渡さなければならないのに、3,661,272円(5期末までの各予想退職時期の退職給付見込額合計)しか用意できていないということにならないでしょうか? ※また、不足分の1,138,728円(4,800,000円-3,661,272円)はどのようにして埋め合わせるのでしょうか? どうしても理解したいので、ご回答よろしくお願い致します。