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鎌倉武士は漢字が読めなかった?
鎌倉武士は武力のみで幕府を樹立させた。 よって学問教養は全くなかった。 それを知らしめるエピソードがある。 これは鎌倉幕府が成立して39年後。 後鳥羽上皇が幕府征伐を企てた、承久の乱の時のことである。 この時北条泰時が鎌倉から武士を率いて京都に攻め入ったが、この時朝廷から講和文書が下された。 漢文で書かれていたが、大将の泰時は読めない。 そこで家来を集めて言った。 「誰かこの文書を読める者はおらぬか」 すると部下の岡崎兵衛尉が「武蔵国(今の東京・埼玉)の藤田三郎なら、読めると思います」と返事をした。 5000人の兵の中で、漢字を読めたのはたったの1人!武士の大半は平仮名しか読めなかったようである。 とありますが、この逸話は事実でしょうか? この逸話が載っている文献は何ですか?
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漢字が読めないのではなく、漢文が読めないということではありませんか? 漢文は外国語ですからふつうの武士が読めないのは当然です。漢文を読めるのは学者かそれに近い学識を持つ人だけだと思います。
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- louvrebear
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これは下記のサイトに載っていたものですね。 http://takech.fc2web.com/history/jp-02.html 鎌倉武士の多くが漢字が読めなかったことは、御成敗式目(貞永式目)に、 >たとへば律令格式はまな(真名)をしりて候物のために、やがて漢字を見候がごとし。かな(仮名)ばかりをしれる物のためには、まなにむかひ候時は人の目をしいたるがごとくにて候へば、この式目は只かなをしれる物の世間におほく候ごとく、あまねく人に心えやすからせんために、武家の人へのはからひのためばかりに候。 と書いてあることからも事実です。ただし、泰時まで文盲だったのかどうか、とりあえず元ネタはないかを探してみると全く同じ内容のサイトを見つけました。それが下記のサイトです。 http://meikohunairi.blog60.fc2.com/blog-date-20060829.html ですので、どちらかが参考(コピー)した可能性が考えられます。しかし、泰時が文盲だったと書いてあるサイトはこの2つの他には見つかりませんでした。 そこで下記のサイトをご覧ください。 http://masmas.jp/kkks/Chapter6.html そこには、 >後鳥羽上皇の予想では、幕府の御家人たちは朝敵になることを恐れて崩壊する筈だったが、御家人は識字者が藤田三郎らごく僅かしかいない無知蒙昧な輩だった上、北条政子や大江広元らの煽動で結束したため、19万と言われる大軍が北条泰時(北条義時の子)と北条時房(北条義時の弟)に率いられ京を目指した。 と書かれてあります。ただし、泰時が文盲だったとは書いてありません(上記のサイトの内容が正しいとして)。 実は、泰時が御成敗式目を制定するときに北条重時に宛てて送った泰時の書簡が残っています。祐筆が書いたといえなくもないでしょうが、常識的には本人が書いたと見るべきでしょう(最低でも名前と花押は自分で書きますし)。 そもそも、『東鑑』の巻39、宝治二年十二月28日条には、泰時の孫である北条時頼が自筆の写に自筆の状を添えて家臣に渡したことが書いてあります。よって、当時の執権が文字を書けたのは間違いないでしょう。 泰時の烏帽子親は源頼朝であり、とりもなおさず北条家は由緒正しい家です。いくら武士の多くが漢字を書けなかったとはいえ、上流階級であった泰時ですら漢字が書けなかったのか・・・?私は疑問ですね。 おそらく御成敗式目の文章や、3つ目のサイトに書いてあることを拡大解釈したのが1、2のサイトの内容ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
お礼
そのサイトですね。 北条家は由緒正しくないですよ。 泰時が生まれた時は、伊豆の小さな豪族です。 平氏の末裔を名乗っていますが、それもおそらくウソでしょう。 ですから上流階級なんて、とんでもないです。 泰時は漢字は書けたが、漢文が読めなかったのかな?と思います。 時氏になると漢文は読めたのかな?と思います。 時頼になると、相当の教育を受けていたのかな?と思います。 推測の域を出ませんが。 ありがとうございました。
- Big-Baby
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鎌倉時代と言えば漢学のレベルがもっとも落ちていた時代として、有名です。ただ、当時の院宣というのは漢文で書かれていて、しかも返り点、送りがななしですからね、それを読むのはたいへんなことです。現在の人でもそんなものをすらすら読めるのは5000人に一人くらいでは? 出典は吾妻鏡、原典は次のサイトで読むことができます。6月15日のところです。 http://www.asahi-net.or.jp/~hd1t-situ/azuma/122106.html
お礼
なるほど。 漢字が読めないのではなく、漢文が読めないのですね。 ありがとうございます。
お礼
指摘されて、そう思いました。 漢字が読めないのではなく、漢文が読めないのですね。 ありがとうございます。