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What's that all about. の訳、文法に関する質問です。
英語の小説で分からない部分があります。どうぞ、よろしくお願いします。 場面は、シューベルトの音楽をつまらない、という少年に対して、ある男性が、シューベルトの音楽や人生について、語っているところです。一文目のit は、シューベルトの音楽を指します。日本語訳もありますので、参考に載せておきます。 You'll appreciate it in time. People soon get tired of things that aren't boring, but not of what is boring . What's that all about. For me, I might have the leisure to be bored, but not to grow tired of something. (でも、今にきっとわかるようになる。この世界において、退屈でないものには、人はすぐに飽きるし、飽きないようなものは、だいたいにおいて、退屈なものだ。そういうものなんだ。~) この文の、What's that all about. ここの部分が分かりません。この形は、よく疑問文で What's that all about? それはいったい何のこと? や、それって何に関すること?という意味になるのは、知っていました。 しかし、この文は、疑問詞もありませんし、疑問文ではなく、平叙文のはずです。しかも、文脈から考えて、ここで疑問文になるのはおかしいです。 なので、 That's what education is all about. (教育とは、まさにそういうものなのだ。) というような使い方があるように、この小説の文もこの形の省略形かと考えました。 (That is) what that is all about. はじめのthatは、前文の内容を受け、「退屈でないものには、人はすぐに飽きるし、飽きないようなものは、だいたいにおいて、退屈なものだ。」次のthatは、世の中とか、世の中の人々と考え、「退屈でないものには、人はすぐに飽きるし、飽きないようなものは、だいたいにおいて、退屈なものだ。世の中(世の人々)ってまさに、そういう風じゃないか(そういう風に生きてるじゃないか)。」と訳してみました。 しかし、それでも、なぜ、What's that all about. という風に、isとthatが入れ替わっているのか分かりません。 長くなってしまいましたが、どうぞよろしくお願いします。お力を貸してください。
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こんにちは。7/1のご質問ではご丁寧なお返事を有難うございました。 ご質問1: <What's that all about. ここの部分が分かりません。> (1)ご質問文はある慣用表現がもとになっています。 That's about it(=That's about the size of it.) 「まあそこいらのところだ」 →「まあそんなところだ」 このsizeは「真相」「実状」を意味します。 この慣用句の直訳は (直訳)「それが、その真相の周辺だ」 となり、それが →(意訳)「そんなところだ」 と転じています。 (2)このaboutは「~の周辺」「~のあたり」という意味の副詞ですが、ここでは名詞的に「周辺」「周辺事情」といった意味で用いられています。 (3)allはabout「周囲」を修飾する副詞で=whollyの意味で使われ、「全体的に」「およそ」といったニュアンスになります。 (4)itとthatの区別: 1)itは話の主題になる事柄を指す代名詞です。 2)thatはその主題についての説明・批評・感想を指す代名詞です。 3)例: Music is a pleasure of life. That is about it 「音楽は人生の喜びである。まあそんなところだ」 ここで it=Music that=a pleasure of life を指しています。 「人生の喜びであると言うことが、音楽というものだ」 という流れになっているのです。 ご質問2: <しかし、この文は、疑問詞もありませんし、疑問文ではなく、平叙文のはずです。しかも、文脈から考えて、ここで疑問文になるのはおかしいです。> (1)おっしゃる通りです。これは疑問詞、疑問文ではありません。平叙文です。 (2)ではwhatの働きは何か?ここでは、関係代名詞の働きになります。 関係代名詞whatは先行詞と関係詞を含み、what=a thing that「~するところのもの」の関係になります。 例: This is what I wanted. =This is a thing that I wanted. 「これが、私が欲しかった(ところの)、ものだ」 (3)つまり、先行詞はa thing「ある事柄」となります。a thingが指すものは、ここでは文脈の「主題」となっているもの、「シューベルトの音楽をつまらないといった少年の言葉」を指しているものと考えられます。 A thing that you told~ =what you told~ 「君が言った(シューベルトはつまらないという)こと」 「少年言った(シューベルトはつまらないという)ことの周辺事情として、そういうもの(=退屈でないものには飽き、退屈なものには飽きない)がある」 と言っているのです。 (4)ここでは、関係詞節内述部の省略が起こり、what一語で=A thing that you told~の関係詞節を内包する、代名詞の働きをしています。 本来代名詞は疑問詞whatだけの働きですが、関係詞で表す事柄がわかる場合は、この例文のように省略が起こり、what「~ところのもの」→「そのこと」と代名詞的に用いられることもあります。 ここではwhat=「そのこと」=「少年の発言」と解釈するといいでしょう。 (5)ご質問文の成り立ちを、慣用表現からの推移でわかりやすく置き換えてみると、 That's all about it.「まあだいたいそんなところだ」 →That's all about a thing that~ . 「それ(that)が、少年が言った事の周辺事情だ」 →That's all about what .「同上」 →What, that is all about. 「少年の発言、その周辺事情として、それ(that)がある」 →What's that all about. 「少年の発言の周辺事情とは、まあそんなもの(that)だ」 となっているのです。 ご質問3: <はじめのthatは、前文の内容を受け> おっしゃる通り、このthatは前文の内容「退屈でないものには飽き、退屈なものには飽きない」を指しています。 ご質問4: <なぜ、What's that all about. という風に、isとthatが入れ替わっているのか分かりません。> 本来aboutの後にくるはずのwhat節を主題として前置したために、本来の主語+動詞(that is)に倒置が起こり、is thatの語順になってしまったのです。 ご質問5: <That's what education is all about. (教育とは、まさにそういうものなのだ。)> ご想像の通り、ご質問文に匹敵する構文です。 この文は =That's a thing that education is all about. 「それが、教育が概してそうあるところのもの、である」 →「教育とは、概してそういうものなのだ」 という意味で、thatは前文の内容を受けています。 ご質問文をこの文に当てはめると、 =That's what your saying is all about. 「君(少年)の言わんとしていることは、概してそういうものなのだ」 となります。 難しい構文ですが、本質をとらえ、よく解釈されていると思います。 以上ご参考までに。
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- Parismadam
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No.2です。お返事を有難うございます。補足質問にお答えします。 ご質問1: <ところで、この場合における倒置(一般的な倒置と言ってもいいかもしれませんが)とは、何のために行われたのでしょうか?whatを、つまり、この少年の発言を強調するために行われたのでしょうか?> その通りです。倒置は話し手、書き手の主観で行われる、特殊な修辞法ですから、what=「少年の発言=シューベルトをつまらないといったこと」を主題として、まず話題の最初に持って来たかったのでしょう。下記のような論調です。 「~~~ってこと。つまり君の言ってることはそういうことなんだよ。」 ご質問2: <もし、倒置をせず That is all about what you told about Schubert. とか、書いてくれれば非常に分かりやすいのに(あくまで、私にとってですが)なぜ、倒置をする必要があったのか?また、倒置をすると、普通に書く場合と違いどのような効果が出るのでしょうか?> 倒置をするのは話し手の主観ですから、本人の気持ちは推察しかできません。おそらく、この話し手は、「シューベルトをつまらない」と言った少年の言葉がよほど耳にひっかかったのでしょう。彼の発言をある一例としてわざわざ強調的に取り上げ、「つまらないものと飽きるもの」の間にある関係を世間の実例に例えて論じることで、「つまらない」の持つ意味の長所=「飽きないこと」をあえて強調しようとしたのだと思います。 普通に書いても言いたいことは伝わりますが、倒置しないで訳すと、 「そんなところなんだな、君の言ってることなんて」 といったニュアンスになります。 ここは倒置が起こって、 「つまり君の言ってることなんて、そんなところなんだよ。」 といったニュアンスになっています。 下記の方が、少年の発言を「まだ未熟者の発言」とみなしているニュアンスが読み取れます。これも話し手の主観、聞き手の主観によりけりですが。 ちなみに、このご質問の最初に「シューベルトの音楽をつまらないと言う少年」と説明されていますが、少年の発言はこの英文を読解する大切なヒントになりますので、言った内容を英語で書かれたほうがよかったと思います。 なぜなら、この英文の鍵は「boring」と「tired」いう言葉にあるからです。少年はシューベルトの音楽を恐らくboring、tiredと言ったのだと思われます。Boringでtiredという少年の言葉に対して、話し手は、少年が年をとると(=人生がわかってくると)、boring≠tiredということがわかるという人生訓を言っている場面ですから、少年がboring、tiredと発した言葉はそのまま載せるべきでした。 以上ご参考までに。
お礼
回答ありがとうございます。 仰るとおりで、少年の発言や、彼の発言も、もう少し詳しく載せるべきでした。申し訳ありませんでした。以降は、気をつけたいと思います。細かいことを質問するときは、回答者の方に出来るだけ多くの情報を共有していただけるよう努力します。 やはり、強調の為の倒置なのですね。「つまり君の言ってることなんて、そんなところなんだよ。」とか訳すと雰囲気が出てきますね。 この度は、たびたび回答いただき、まことにありがとうございました。また、困ったときはよろしくお願いします。
- jayoosan
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>>自分に問いかけるという形での疑問文を使うのか?という >>疑問が残るのです。どうでしょうか? 答えはYESです。疑問文ではなく、疑問文のような形を用いて問いかけをする、というのがいいかもしれません。 この形は、日常でも映画などでも、頻繁に出会います。 実はそこにはWhat's that all about? のようなクエッション・マークが消えていますが、?がついていても意味は同じです。英文にした訳者が、こういう場合?をつけないほうがよいと、考える人だっただけです。 この文は、たとえ第三者がその会話現場にいたとしても、「そういうものなんだ。」とか「だからどうしたっていうんだい?」とは、相手に問いかけているわけではなく、自分が述べたことを振り返りながら「だからどうしたっていうんだい?どうでもいいだろ?(そういうものなんだ)」と自分にも問いかけています。 セント・エルモス・ファイアーという映画があります。大学生が卒業して社会にでていくときの悩みや葛藤を描く映画です。 その映画の7人の主人公(すべて学生)の1人が、映画中で「what is the meaning of life?」(人生の意味とは?)と何度も映画の中で述べます。 その言葉を述べる状況は、そのシーンで異なります。 ・学生の友人1人に対して「What is the meaning of life?」⇒これは友人に質問を問いかけている ・自分のイデオロギー(主義・主張)を演説しているとき「What is the meaning of life...」⇒聴衆および自分の演説の中で、その意味をといかけている ・友人との雑談の中で「What is the meaning of life?」⇒人生の意味を、遊んでいる友人に教えている(質問をしているわけではない) こんな使い方ができます。
お礼
回答ありがとうございました。実際の例が使われている映画まであげていただき、ありがとうございました。内容も面白そうなので機会があれば、ぜひ見てみたいと思います。 この度は、たびたび回答いただき、ほんとに勉強になりました。また、よろしくお願いします。
- jayoosan
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その訳は、わかりずらいですね。 You'll appreciate it in time. People soon get tired of things that aren't boring, but not of what is boring . What's that all about. For me, I might have the leisure to be bored, but not to grow tired of something. 今に理解するようにになる。(この世界において)人々は、退屈でないものにはすぐに飽きるし、退屈なものに対してはそうでなかったりする。 だからどうしたっていうんだ。私は、退屈を楽しめたかもしれない。うんざりすることを望んでいたということではなくてね。 What's that all about.は、自分に対しての問いかけというか、1人ごとのように言っているので、?がありません。 直訳ですが、たぶんその前後の文脈にぴったりでしょ?
お礼
回答ありがとうございました。自分に対しての問いかけの場合、?が省略される場合があるのですね。なぜ、疑問文の語順なのに、?がないのだろうと、ずっと悩んでいたのです。勉強になりました。 ちなみに、この小説は、原本は日本語なのです。それを翻訳して、英語版として出版されたものです。参考までに、続きの日本語を書いておくと、 「~そういうものなんだ。僕の人生には退屈する余裕はあっても、飽きているような余裕はない。」 jayoosan さんの訳は、ぴったりですが、「そういうものなんだ」という日本語を英語に訳すときに、自分に問いかけるという形での疑問文を使うのか?という疑問が残るのです。どうでしょうか? また、この説明でお気づきの点があれば、教えてください。よろしくお願いします。
- longrain
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What's that all about? とは「それはいったい何のこと?」という決まり文句ですが、それに?がついてない・・・ また、 For me, I might have the leisure to be bored, but not to grow tired of something. は「私はといえば、退屈する暇はあるかもしれないが、退屈するようになることはない。」 なので、What's that all about? は「それはいったいどういうこと?(人はそうでも私は違う)」 と解釈しました。 私の推測にすぎませんが・・・
お礼
早速の回答、ありがとうございました。仰られている通り、文脈と合っているように感じます。ただ、longrainさんは、What's that all about? を、For me~ の方にかけて訳していらっしゃるのですよね。つまり、「退屈でないものには、人はすぐに飽きるし、飽きないようなものは、だいたいにおいて、退屈なものだ。(しかし)それはいったいどういうこと?(人はそうでも私は違う)(世間の人はそうかもしれないけど)私といえば~」 という感じでしょうか。でも、私は、What's that all about は、前の文を受けていると思うのです。「世間の人ってそういうもんなんんだよ」という風に。訳も、そういう感じになっているので。どうでしょうか? 分かりにくい、説明だと思いますが、また何かお気づきの点がありましたら、ご教授ください。よろしくお願いします。
補足
回答ありがとうございます。非常に詳しい説明で、いつもながら感謝しております。特に、it と that の区別は目からウロコでした。いつも、こんなこと区別せずに英文を読んでいましたから。以降は、気をつけて読んで行きたいと思います。 ところで、この場合における倒置(一般的な倒置と言ってもいいかもしれませんが)とは、何のために行われたのでしょうか?whatを、つまり、この少年の発言を強調するために行われたのでしょうか? もし、倒置をせず That is all about what you told about Schubert. とか、書いてくれれば非常に分かりやすいのに(あくまで、私にとってですが)なぜ、倒置をする必要があったのか?また、倒置をすると、普通に書く場合と違いどのような効果が出るのでしょうか? もし、何かご存知でしたら、ぜひご教授ください。どうぞよろしくお願いします。