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パターナリズム、患者さんの利益と自律の対立

医療現場で働いていて思うのですが、患者さんの為になること利益になることと思えることが、患者さんの意思に反することであった場合、どの程度、患者さんの意思を尊重すべきでしょうか。具体例を出せば、たとえば入院患者さんの生活習慣病を改善するために、あまり乗り気でないのに、ほぼ強制的に運動プログラムを取り入れるとか、うつ病の入院患者さんの自殺を拘束して阻止するとか、そういうような場合です。 倫理学において、パターナリズムと呼ばれていることだと思うのですが、医療倫理学では、どのような回答があるのでしょうか。

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  • kigurumi
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回答No.12

No.9です。 そもそもの悩みの発祥の原因は、医療倫理学というものではなく治療方針が明確ではないってことが原因だと思います。 <何の目的で> <どういう方法で> <いつまで> <いつ効果があるかどうかジャッジするか> という具合に必ず期限を決めますよね。 最初に決めた定められた地点で効果があったと判断したら、今後いつまで続行するかを決める。 ある地点で効果が無い、あるいは本人が非協力的で実施が困難 だと判断されたら、また戻すわけです。 治療方針の練り直し。 そしてまた新しい方針を期限つきで定めて、期間を決めて治療方針が間違えていないか・効果が上がっているか審議する。 これをやっていないため、患者にも治療実施にも不利益を与えているんだと思います。 ですので、問題が見られたらカンファで挙げた方がいいと思います。 なんの目的で、何の効果を期待し、いつまでやるのか、効果があるとするのは何をもって効果が現れていると判断するのか、いつそれを判断するのか。 折れ線グラフとかで描いて患者に結果を見せると、本人でも気づかない変化を視覚で感じ取れ、前向きになれるんですよね。 そういうのを提示しないまま、効果が確認できない状態でプログラムを続けると、目的意識が明確でなくなり、プログラム参加者は参加する意味を失い、結局治らないという不利益を得るしかなくなるのではないかと。

koumori44
質問者

お礼

たびたび返答いただきありがとうございます。

koumori44
質問者

補足

患者さんと医療従事者が足並みをそろえていけるような治療方法を探すという方針ですね。現実にはなかなか難しいことも多そうですが、確かに、そうやって模索し続けるしかないかもしれません。

その他の回答 (11)

noname#36252
noname#36252
回答No.1

現在の医療では、患者の意思を尊重しているのではないですか。 栄養指導はしても、入院させて食事制限をするところまではしない。 鬱病の方でも、希望退院は出来ると思います。 完全に食事制限を管理下においたり、鬱病の患者さんを自殺企図があるから、ベッドに縛り付けたり、個室での生活の様子を監視カメラに映す、というのは人権の問題があると思います。 ただ、治療を受ける意思が本人にあり、入院に同意が取れるなら、ある程度可能ではないでしょうか。 あくまで自由意志と、人権が尊重された上です。 家ではこういった管理はできませんが、自分の病院に入院させるなら、本人の承諾がある上ではできるでしょう。 治療を受ける意思が、あるかないかは、本人の自由な決断の上だと思います。

koumori44
質問者

お礼

お答えいただき、ありがとうございます。

koumori44
質問者

補足

確かに、自律尊重の原則は守られるべき大原則ですね。しかし、通常の判断力をもつ患者さんならばよいのですが、痴呆の患者さんや精神疾患の患者さんが拒否する場合に、どう対応するべきなのか迷ってしまいます。

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