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RT-PCRとPCR
初歩的な質問ですみません。 RT-PCR(reverse transcriptase PCR)は遺伝子発現の検出やmRNAの解析などに使われていますが、遺伝子発現を検出するのにPCR法ではダメな理由はなんなのでしょうか? また培養細胞で働く受容体の検出にRT-RCR法が使われていたのですが、それは単に遺伝子が発現していることを確認するために行われたという解釈でよいのでしょうか?
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toujyouさん こんばんは 遺伝子が発現していない状態、つまりDNAのままの状態では発現しているかどうかは分かりません。直接アミノ酸に対応する配列のコドン以外の塩基を含んでいる状態ですから、発現しようとしているのかどうかは遺伝子情報からでは分かりません。発現している状態では、たんぱく質を合成するために、直接アミノ酸をコードするコドン以外の不要な塩基配列(ナンセンスコドンなど)が含まれないように遺伝子情報がmRNAに転写されます。よって、このDNAの塩基配列とは異なる、たんぱく質を合成するためだけに作製されたmRNAを解析することで、どのようなたんぱく質を作製するために発現しているかが分かります。 もちろん、ただ単に細胞が活発に発現しているか否かの判断だけのためにRT-PCRを利用することも可能です。