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トーマスマンの入門書的な本
トーマスマンの入門書的な本でオススメの本がありましたら紹介していただきたいです。 トーマスマンの著作でも、トーマスマンの著作を研究した本でも構いません。 よろしくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
「トニオ・クレーゲル」「魔の山」とくると、 あとは「ヴェニスに死す」か「ブッデンブローク家の人びと」という相場になりそうです。 回答する私自身が、あとはワーグナーに関する論文くらいしか読んでない。 「ファウスト博士」は途中挫折したし(恥) 「ヴェニスに死す」は、すでにNo.1さんが(ん?ノナメ氏になられたんですね)触れてらっしゃるように、 ルキノ・ヴィスコンティの映画でも著名ですが、映画はむしろグスタフ・マーラーが主体という印象ですね。 彼の交響曲第5番のアダージェットの楽章が実に効果的に使われているし。 というか、この音楽のために映画がつくられているのではないかと見まがうくらい。 小説のほうはプラトンの「パイドロス」を援用し、自由に発展させたとおぼしい、 愛(エロス)に関する思弁的、情念的な独白が随所に顔をあらわし、そこが魅力的だった記憶があります。 けれども、そうしたそれこれをさし措いて、ここでは、 「ブッデンブローク家の人びと」を第一に推したいと思います。 北ドイツの商家のある一族が繁栄し、代を経るうちやがて没落していく。 質実剛健から頽廃耽美へは、どこの地域、いつの時代にあってもくりかえされる時の流れでしょう。 そしてこの「市民性」と「芸術性」とをトーマス・マンが自身一個のなかに持っており、 この二重性の葛藤の作品化ということでも、とっかかりにふさわしい一冊と思います。 代を継ぐとはどういうことかとか、財産分けはどのように行なわれるのかとか、 そういったことも、読者がその場に立ち会っているかのように描かれています。 http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/32/5/324331+.html
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魔の山がやはり大御所というかドイツ教養小説の頂点?らしいです ただしかなりダルイです!
お礼
回答ありがとうございます。 読むときは覚悟して読んでみようと思います。
詳しくもないのですが露払いをさせていただくということで。 個人的には映画のビョルン アンドレセンの影響もあり(笑)『ヴェニスに死す』が好きなのですが、やはり『トニオ クレーゲル』を先に御読みになったほうがよろしいかなと思います。作家の面影が感じられる作品です。 私が読んだのは、まだ学生の頃だったと思いますが(従って、遥かな昔)「眠りたいのに踊ろうというのか」という主人公の心の呟きが共感の思いと共に印象に残っています。
お礼
回答ありがとうございます。 トニオ クレーゲルですね。
お礼
回答ありがとうございます。 「ブッデンブローク家の人びと」ですか。なるほど。 ただ私に分かるかどうかが不安・・(苦笑)