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them が口語で 'emと省略される場合は?
洋画を英語の字幕つきで見ていてふと思ったことがあります。 こんな文章がありました。 Has anyone been to 'em all? ここの 'em は直前の文章で planets というのを受けています。 訳は「すべての惑星に行った人はいるの?」になります。 そこまではわかりますし、理解するだけならそれで十分なんですが、 なぜ'emと省略されるのでしょうか。 たとえば、よく似た省略で、マクドナルドの定番でもありますが I'm lovin' it ってのがあり、それも本当は I'm loving it ですが、gが落ちるのは直後の母音と発音を連結させるためですが、 この'emには何か理由等あるのでしょうか。 口語的・文法的・その他における理由を教えてください。 また、このほかにもこの話のように口語で単語すべてを言わないもの(一部分が省略されるようなもの)があれば教えてください。
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アメリカに38年半住んでいる者です。 私なりに書かせてくださいね。 文字表現とは何かと言う事を考えてください。 I'm lovin' itとI'm loving itの違いは?と言う事なのです、結局は。 GanbatteruyoとGanbatteiruyoとの違いは?と言う事と同じなのです がんばってるよ、がんばっているよが変化したものですね。 その変化とは、書き方から変わりましたか? それとも、そういう発音をしているからですか? 発音しているからですね。 っとにも~っ、のような日本語表現が最近良く使われるようになりましたね。 「っ」で始まる日本語表現。 普通になりましたね。 なぜならそう発音しているんだと言う認識が強くなったからですね。 っるか?と喧嘩の売り言葉もそうですね。 Waht's up?がWuzup? I love NYがI LUV NY。も発音どおりに表現していると感じるからこうスペルするのですね。 loveのOがofのOではなくUの発音をしていると知っているからです。 thの発音をしなくどう考えてもDの発音をしていると感じれば小説などのせりふの中でMy moderというスペルをMy motherの代わりに使ってそれを表現しているわけです。 さて、本題のHas anyone been to 'em all?ですが、人によっては(その人がいる状況によっても)THを発音していない、と感じたり、聞こえないと感じるからこそ、発音どうりにスペルしているわけです。 そして、普通であればtoの方が弱くなるのにもかかわらずこの文章ではTOに比重を載せているから「強く」発音されているわけですからこのTOは残っているわけです。 「’」をつけて何かが省略されているよ、と言う(発音はされていないけど)ヒントを出しているわけです。 todayがt'dayとかかれるときがあるわけですが、このときのTOはTOと発音しなくても分かる、と言う事が社会的に分かっているからですね。 日本の学校文法ではだめだと言われてもアメリカの社会文法ではその社会で十分認められているわけです。 'Coz, B'cause等も良く使われるわけですが、BEやEの発音がされていないわけです。 ったく~(まったく)と同じ事なのですね。 こういう表現の仕方をしてもいいよという時代になったわけです。 日本語でも英語でも結局人間のすることだ、ともいえると思います。 発音されないから書かない、と言う文字表現傾向はかなり昔からなされてきたのですが(NightをNite,LightをLiteなど)、「’」を使ってより多くの表現方法を生み出したのは結構最近の事とは言いながら、's/'reでBE動詞の最初の母音が消えるのは発音がそのようになったからですね。 定着すれば誰も文句を言わない、定着するまではぎゃあぎゃあ言う人がいる、と言う事でもあるわけです。 と言う事で、今回はtoを強く発音しthが強く発音されていない、と言う事を示す「文字表現」だという事なのです。 (これにより、TOの持つフィーリングを強く出している、と言う事も、その理由になっている事を知ってください) これでいかがでしょうか? 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
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口語表現ではよくあることです. 言葉を書き言葉と話し言葉に分けたとします. 書き言葉で正しい文章にしようとする場合は,綴りも正確に表現することが通常ですが,話し言葉を書きものにする場合は,口語表現をなるべく実際の音で表したいという欲求があります.今回はその場合でしょう. すでに他の方のご回答がありますが,別の観点を追加したいと思います. 日本語ではあまり無い要素があります.イントネーションという観点です.ストレスの無い音は弱くなるわけですが,この例での Has anyone been to 'em all? の them で,とくに子音はあいまいになります.母音は,なんとか唸り声のように発声はされても,もともと弱いわけです.話し言葉の音をなるべく聞こえるままに表現しようとした結果,'em としたわけです. この表現方法は様々な変化形があるし,書く人によっても様々です.見てほとんどの人が理解できればよいという程度です.あまりパターンを覚えるという努力はしなくてよいのではないでしょうか.もちろん,英語を話し,音で聞き分けられる能力があるかないかでも,理解度は違ってくるのは当然で,日本人には不得意な部分でしょうね. また,もともと言語は話し言葉から出発しています.文字や書き言葉は聞こえたものを表現しようとした結果です.ですから,自由に表現されてよいのですが,歴史的に共通の形が残ってきたのでしょう.現在でも,英語のマンガでの自由な表現には,非英語国民には一般的でなく難しい口語表現が多いです.擬音などもその代表ですね.
- trgovec
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訂正 'un = one は /w/ の脱落でした。失礼しました。
- trgovec
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例えば eat 'em なら t と th がくっついてしまったというように理解できます。しかし to 'em は理由が一見分かりません。 今日では 'em は them の省略と見られますが、確かに子音が脱落する理由が不明です。 語源を調べると 'em は本来 them と同義の hem の省略形とあります。 h であれば強勢のないとき脱落するのはよくあります。he, him の弱形の発音 /i: im/(書かれることはまずない)、'un = one など。 hem 自体が廃れた後も 'em は「三人称複数目的格」代名詞の弱形として残り続けた(決して them の th が落ちたのではなく)と言われます。them の省略形ではなく「非標準な代名詞」として使われ続けているということではないでしょうか。 they は本来の英語ではなくノルド語から来た外来語です。代名詞に外来語があるのは非常に珍しいとされます。 -ing を -in' のするのは口語では古くからあり、母音が後続しなくてもこうなります。 Train kept a rollin' / I keep runnin' など。 発音は当然変わってきます。 lovin' it「ラヴィネッt」 loving it「ラヴィンィイッt」(上手く書けませんが鼻に抜いたギのような音) i'm lovin' it. は口語っぽさを出そうとしてあえてこのようにしたと思います。 一部省略される例で容認されているのは not や be 動詞の短縮形と jack-o'-lantern, will-o'-the-wisp のような複合語の o' = of など、一種業界語のような cap'n = captain, nor' = north, sou' = south などがあります。
お礼
お返事が大変おそくなりましたことをお詫びいたします。 このたびは丁寧なご回答ありがとうございました。 皆様のご回答のお陰で、理解できました。 まだまだ、難しいところはあると思いますが、よりいっそう精進してまいりたいと思います。 ポイントの付与はこちらの独断で申し訳ありません。 またよろしくお願いいたします。