俳句の鑑賞にルールはないのです。何でも自由に思い浮かべてください。そして次から次へと連想がふくらんで行っていいのです。作者が思いもよらなかった、あなただけの世界まで行ってください。そうすれば、きっと作者も喜びます。
第1の句では、独りで歩きつづけるお遍路さんなどが連想されますね。それは、彼岸花が仏くさい名前・形だからでしょう。また、山道でなく、平坦で、どこまで行っても同じような景色の続く長い長い道が浮かんできます。これは、作者の歩いてきた長い人生ともダブりますね。5・7・5の形を無視したところが、新鮮な韻律を感じさせます。山頭火などが多く用いたスタイルです。
第2の句は、一転して5・7・5ですが「ほしいまま」に新しさを感じます。ほととぎすの鋭い声が山彦になって返ってきますが、その数がおびただしく、作者の存在など無視されているところに、この句の特徴があると思います。
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ありがとうございます! 参考にさせていただきます。