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丁寧の「ご」と謙譲の「ご」の見分け方
丁寧の「ご」と謙譲の「ご」の見分け方があれば教えてください!
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自分方の行為、物事に関する場合は謙譲語です。美化語の場合は厳密な意味の敬語ではなく、自分の言い方を丁寧する言い方です。よって間接的に聞き手に対する敬意を表すこともあれば、独り言に使われることもあります。「敬語の指針」(平成19年2月2日 文化審議会答申 下記URL)による新分類法では、丁寧語の「お/ご」は挙げられていません。専門家は著作(「敬語」菊地康人 講談社学術文庫)の中で「お暑い」など、ごく一部の言い方を「お/ご」を用いた丁寧語に分類しています。 「お/ご~する(申し上げる・いたす・いただく、など)」という形はすべて謙譲語です。「~」には、動詞の連用形や動作性の名詞が入ります。それらは、動作の向かう先=敬う(立てる)相手を持つものに限られます。ちろんその主語は話し手です。 自分方の物事に関しての「お/ご~」は、すべて美化語です(もちろん正しく使われている場合に限ります)。 (1)「私がお客様をお迎えします。」・・・「お~する」という形であること、また、主語が話し手であることから、「お迎えし」は謙譲語であると判断できます。 (2)「毎日、幼稚園にお迎えに行く。」・・・自分方の行為を美化した言い方で、もちろん「お迎え」は美化語です。 (3)「明日はお釈迦様のお(ご)誕生日です。」・・・お釈迦様を敬った言い方なので、「お(ご)誕生日」は尊敬語です。 (4)「明日は私のお誕生日です。」・・・いうまでもなく「お誕生日」は美化語です。 (5)「私のご発言をお聞きください。」・・・「発言」は自分方の行為である。「発言する先」を立てるということではないので、謙譲語ではない。また、「発言」を美化語にすることは慣用としてあり得ない。よってこの「ご発言」は、自分の行為に尊敬語を使ったものであり、誤用である。 最後に、下記URLから、ご質問に関連した内容をコピーしておきます。参考になさってください。 >> 【16】自分のことに「お」や「御」を付けてはいけないと習ったような気がする が,「お待ちしています」や「御説明をしたいのですが」などと言うときに, 自分の動作なのに,「お」や「御」を付けるのは,おかしくないのだろうか。 これは,どう考えれば良いのだろうか。 【解説】自分側の動作やものごとなどにも,「お」や「御」を付けることはある。自分の 動作やものごとでも,それが<向かう先>を立てる場合であれば,謙譲語Iとして, 「(先生を)お待ちする。」「(山田さんに)御説明をしたい。」など,「お」や「御」を 付けることには全く問題がない。また「私のお菓子」など,美化語として用いる場合 もある。 「お」や「御」を自分のことに付けてはいけないのは,例えば,「私のお考え」「私 の御旅行」など,自分側の動作やものごとを立ててしまう場合である。この場合は, 結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用となる。
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- azuki24
- ベストアンサー率49% (907/1826)
>「私はご飯を食べます。」「私はおみくじを引きます。」「わたしは家でお正月を迎えます。」 「ご飯」「おみくじ」「お正月」は、もとは食べ物や神様を敬まう表現の「御」のはずですが、現在は美化語として使われていると思います。 自分の動作(食べる・引く・迎える)を立てる表現には当たらないでしょう。
- garamond
- ベストアンサー率53% (1119/2111)
「ご~します」、「ご~いたします」、「ご~申し上げます」 はすべて謙譲です。 (「ます」は丁寧) また「ご~できます」も謙譲ですから、「休日はご利用できません」は間違いです。
お礼
ありがとうございました! ですが、後付けの理由のように感じます。
お礼
すばらしく明確で感激しています。 「私はご飯を食べます。」 「私はおみくじを引きます。」 「わたしは家でお正月を迎えます。」 これらは「ご」や「お」を使うことで自分を立てていることにはなりませんか? 印象では、「謙譲」か「丁寧」語に分類されるのは「後付けの理由」のように強く感じます。