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「粗麻」の読みは「そま」か? 「あらそ」か?
本を読んでいたら「粗麻」という字が出てきて、「そま」とルビがついていました。 では何が問題かというと、意味を調べる段になって、広辞苑では、「そま」では出ていなくて、「あら-そ」の項目で出てくるのです。 それでちょっと待てよ、「麻」に「そ」という読みはあるのかと思って、漢和辞典を調べても「そ」という読みはないようなのです。それで、広辞苑の読みは、本当に合っているのかな、と言う疑問と、そもそも「粗麻」という字は、どちらが本当なのか、どちらも正しいのかということを知りたいのです。 どなたかわたしの疑問に答えてください。お願いします。
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Yahoo!辞書で「そ」を検索しますと、 ------------------------ そ 【▽麻】 あさ。複合語として用いることが多い。 ・ 真(ま)―木綿(ゆう) ・ 真―むら ・ 打ち― [ 大辞林 提供:三省堂 ] ------------------------ そ【▽麻】 あさ。多く、他の語と複合して用いる。「山―」「菅(すが)―」 ・ 「娘子らが続麻(うみを)のたたり打ち―掛けうむ時なしに恋ひ渡るかも」〈万・二九九〇〉 [ 大辞泉 提供:JapanKnowledge ] ------------------------ とあります。「あら-そ」も両辞書ともに見出し語として採用されています。 現代では通常用いられない読み方ですが、かつては「麻」という漢字に「そ」という読み方を当てて表記し、そう読んでいたわけですね。 なお、『日本国語大辞典』(第1版)には、「そま」の読みで「粗麻」は載っていませんでした。 以下は、私見です。「参考意見」としてお読みください。 「大辞泉」の例のように、「そ」の用例は『万葉集』が多いと推測されますが、『万葉集』だと庶民の歌も多いので、麻糸や麻布を作る労働に従事する彼らとしては、布にされる前の状態の「あらそ」は身近なものだったと思われます。 これが「源氏物語」等の貴族の文学になると、彼らは製品(布や衣服)としての麻には親しんでも、原材料としての「あらそ」に接する機会は少なかったでしょうから、庶民の間で「そ」という語は使われ続けていても、文学の世界に登場することはまずないのではないでしょうか。
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- puni2
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広辞苑を見てみました。確かに「あらそ」で載っていますね。 もっとも,漢字の熟語は音読みしても良い場合が多いので,「そま」でも間違いではないかも知れません。 推測の域を出ませんが,麻糸(あさいと)のことを「麻苧(あさお)」ともいうので, 「あら・あさお」→「あさ・あそう」→「あら・あそ」→「あらそ」 となったのではないでしょうか。
お礼
なるほど。読みに関して、こういう風にアプローチして考えるんですね。実に興味ありますね。参考になりました。
- kaZho_em
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#2です。 すみません。#1の方の投稿を見て、勘違いは私の方だと分かりました。 あらそとの読みがあるとは知りませんでした。 お詫びして訂正します。
お礼
了解です
- kaZho_em
- ベストアンサー率50% (2950/5879)
根本的な勘違いがあるようです。 「 粗 」 と言う字は訓読みで 「 あら 」、音読みで 「 そ 」 と読めます。 「 あら 」 や 「 そ 」 と読む感じとして 「 粗 」 の項目が引けるように なっているだけで、「 粗 」 の用例として、「 粗麻 」 という熟語が記載 されているだけです。「 あらそ 」 と読める訳ではありません。
補足
広辞苑で調べると分かりますが、「あらそ」をひくと「粗麻」の漢字が当てられていると言うことです。
- STAGE708
- ベストアンサー率40% (100/249)
あらそ です。 下記をご参考に。 http://www7a.biglobe.ne.jp/~izumobenn/izumo/jisho/i_a_3.htm
お礼
早速の回答有り難うございました。やっぱり広辞苑に間違いはないということでしょうか。それにしても、「あらそ」とはなかなか読めませんよね。もう少し他の人の意見が聞きたい気がします。
お礼
麻に複合語として「そ」という読み方があるということも知り、大変参考になりました。感激です。納得です。有り難うございました。