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何故「地震」を「ぢしん」と読まないのか?
小学校だか中学校の頃からずーっと疑問に思っているのですが、 「地」と言う字は「ち」と読みますよね。 なのに、何故濁ると(濁点を付けると)「じ」になってしまうのでしょう? 漢和辞典でも読みには「ち・じ」って書いてあるんですよね。 昔は「ぢ」と言う表現が無かったのでしょうか? そう言えば「痔」や「親父」も「じ」「おやじ」ですねぇ。 はっきり言ってどうでも良いことなんですが、 そう言うのに限ってずーっと気になるんですよね(笑) 御存知の方居ましたら、お教え下さい。
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そもそも、どこの国でも事情は同じですが、正書法を定めるにあたって常に対立するのが、語源主義(伝統主義)と発音主義(現状主義)です。すなわち、伝統と語源を尊重すれば「ぢしん」とすべきであり、現在の発音を尊重すれば「じしん」とすべきなのです。 そして、語源主義は基本的に衒学的であり、発音主義は本質的に庶民的であるため、近代になって学問の権威が掘り崩されると、全体として発音主義が優勢となります。旧仮名遣いが改められたのはその流れです。 しかし、庶民もある程度は、発音と異なる語源主義的な正書法も慣用として持っています。そのため、庶民の感覚を尊重すると発音主義の徹底もできないのです。 そこで、それを統一するため、昭和61年7月1日の内閣告示で、「原則は発音通り『じ』、但し慣用を尊重して、例外として同音の連呼(縮む)および二語の連合(鼻血)は『ぢ』を使う」と折衷的に定められました。 これをどう評価するかは自由ですが、正書法というのは、「正しい」ことより、何らかの形で「決まっている」ということに意味があるので、さしあたってこれを尊重するのがよいのではと思います。 確かに、戦前は「ぢしん」でした。しかし、それも所詮は「歴史的仮名遣い」が定まってからの話です。それ以前は、実際には「じしん」と発音している以上、「じしん」と書く人も沢山いました。 「歴史的仮名遣い」は平安中期の「仮名遣い」を元に後世に人為的に作られたものです。従って、平安後期以降の書物の多くは「歴史的仮名遣い」に従っていません。教科書や古典文学全集では、歴史的仮名遣い通りになっていますが、それは国文学者が編集するときに勝手に直しているだけです。 というわけで、「歴史的仮名遣い」は「特に」権威があるわけでもないのです。もちろん、語源としては基本的に正しいと言えるのですが。
- searchingboy
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1.戦前の表記では「地震」は「ぢしん」で正しかったのです。「ぢ」を diと今でも発音する地域がありますので、その地域では「じ」ではなく「ぢ」ですね. 2.戦後になって、表記が変わりdi=ziの地域の言葉が共通語というか標準語になり、「じ」で表記する事になってしまいました.助詞の「は」「を」「へ」などか、歴史的仮名遣いの名残ですが、発音は「わ」「お」「え」ですね。ただし、以前には「ぢ」と「じ」の区別があったのです。 3.「ぢしん」も「じしん」も間違いではないのですが、教えられているのが正しいと思うから、「ぢしん」は間違いという事になるのでしょうね.今の教師もそう思っているでしょう. 4.外国人の大半はdi、ziの区別できるでしょう.日本人が区別できなくなっている人が多くなってき、さらに区別を教えないし、「じ」の表記がただしいというから、なおさら、diとziの区別ができい。 5.正しい表記が間違いというのもおかしなことです.こんなことで正しい日本語の書き方はあると思えません.
お礼
回答有り難う御座います。 戦前までは「ぢ」や「づ」だったんですか。 「ぢしん」も間違ってはいないが、現代的な表記法では好ましくない ・・・と言った所なんでしょうか。 以前、何かの番組で日本人が英語を覚え難いのは、 「英語は日本語に比べて母音の数が多いのに、それを聞き分けられていないから」 と言うのが在りましたが、「ぢ」と「じ」の区別が出来なくなると、 より一層外国語の理解が出来なくなりそうですね。
- telescope
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講談社校閲局・編「日本語の正しい表記と用語の辞典」より ------------------------------------------------- 二語が合わさって、「ち」「つ」が濁音になったばあい二語の連合)は、「ぢ」「づ」と書きます。 現代語としては二語の連合の意識のないものは、「ぢ」「づ」を使わず、「じ」「ず」を使います。 「ちぢむ(縮む)」「つづく(続く)」のようなばあい(同音の連呼)は、「ちじむ」」「つずく」とは書きません。 (注)同音の連呼とまぎらわしい「いちじるしい」「いちじく」などは、歴史的かなづかいも「いちじるしい」「いちじく」と書くので、現代かなづかいで「ぢ」と書くのはあやまりです。 ------------------------------------------------- >漢和辞典でも読みには「ち・じ」って書いてあるんですよね。 >昔は「ぢ」と言う表現が無かったのでしょうか? 「地」には、呉音の「di」という音がありますが、現代かなづかいでは、「ぢ」「づ」を使わず、「じ」「ず」を使うことになっているので、「じ」と表記します。 昔のほうが(歴史的かなづかい)、「ぢ」の表記を使っていました。 a-kuma>「痔」のお薬で有名な、ひさや大黒堂の看板は「ぢ」ですね。 これも、現代かなづかいでは間違いだということになってしまいますね。歴史的仮名遣いでは「ぢ」・「おやぢ」・「ぢめん」でした。
お礼
昔は「ぢ」「づ」を使っていたんですね。 どうして現代仮名遣いでは「じ」や「ず」になってしまったんですかねぇ。 何だか歴史的仮名遣いの方が統一化されていて理解しやすい様な気もしますが。 あぁ、何だかお礼になってない(笑) 辞典まで引っ張り出して頂いて、有り難う御座います。 決して間違っているわけではないと言う事が分かって、ちょっと安心しました。
- ababa
- ベストアンサー率43% (62/141)
過去ログを参考URLに挙げておきます。 ここで私が挙げている現代仮名遣いのページが詳しいでしょう。
お礼
成程。 同音の連呼は「ぢ」で二語の連合も「ぢ」ですか。 同音の連呼は何となく納得なんですが・・・ この参考URL先でababaさんがおっしゃられているように、 地震は「地」が「振」すると言う連合ではないんですかねぇ? 「二語の連合」ってどういう意味なんでしょう? 「じしん」だけ仲間外れのような気がするのは僕だけでしょうか(笑)
- a-kuma
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> 昔は「ぢ」と言う表現が無かったのでしょうか? > そう言えば「痔」や「親父」も「じ」「おやじ」ですねぇ。 質問の直接の解答にはならないんですが、「ぢ」ありますよ。 「痔」のお薬で有名な、ひさや大黒堂の看板は「ぢ」ですね。 まあ、これは半分冗談としても、「縮む」は、「ちぢむ」だし。 後は、「手近(てぢか)」「鼻血(はなぢ)」なんてところを 思い付きます。
お礼
早速の回答有り難う御座います。 う~ん、全部が「じ」になるってわけでもないんですね。 何か区別が在るんでしょうかねぇ?
お礼
詳しい回答、有り難う御座います。 昭和61年と言うとつい最近の事なんですね。全然知りませんでした。 僕が子供の頃は統一されていなかったのかぁ。 言葉が庶民の文化として定着してきたからこそ 「発音主義」を重視して「ぢ」から「じ」になったと言う事なんでしょうか。 しかしどうして発音を重視すると「じ」なんでしょうね。 「ぢ」と言う発音は「じ」と言う発音よりも後に出てきたと言う事なんでしょうか。 それとも「じ」の方が発音しやすいってことなんですかね。 「ぢ」って歯と歯の間に下を挟んで発するから少し言い難いですもんね。 それにしても日本語に限った事ではないですが、言葉と言うのは奥が深い。 色々な人の考えよってその時代その時代で変わっていくものなんですね。 数十年後の日本語と言うのも想像が付かないような変貌を遂げているかもしれませんね。