「pick it up のように目的語が間に入るものもあれば、」
目的語が動詞と副詞upの間に入るものを句動詞とよび
「動詞+前置詞」の形と区別します。
句動詞の見抜き方(「動詞+前置詞」と対照して)
1 定義
「動詞+副詞」の形で副詞は目的語と語順の交代が起こる
Ipicked the paper up. I picked up the paper.
(句動詞の定義についてはpredictさんが述べたとおりですただし「動詞+前置詞」は群動詞というが句動詞とは言わない)
2 句動詞に用いられる動詞
限られた動詞だけが句動詞を作る
take, get, lookなど1音節動詞が多い
3 句動詞に用いられる副詞
up,down,out,away, overなど位置や状態の変化を
表すものが中心。前置詞と違い強勢がおかれる。
fast,early,など一般の副詞と区別して不変化詞と呼
ばれることがある
4 意味の取り方
多くがイディオム化して、文字通りには取れない
句動詞の副詞が目的語の後ろに来た場合、
目的語とその副詞は、意味の上で「主語+述語」の関係(nexusという)になる。
I picked the paper up.
the paper とupの間にthe paper is up 「紙は上に
位置する」という関係がある
「私は紙を摘んだ(その結果)紙は上に位置が変化
した」→「紙を取り上げた」ということ。
(この文でupが前置詞ならupはthe paperと結びつき、
「紙の上に、つまんだ?」という意味になる)
5「副詞+目的語」の語順と「目的語+副詞」の語順で
は意味がどう違うか。
「文末焦点の論理」(=文末に来たものが、聞き手にも
聞き取りやすいため強調したい方を後ろに置く)から
説明できる。
a) 目的語が聞き手には新情報であるか、目的語に
焦点を当てたい場合「副詞+目的語」の順
I picked up the paper. 「私が取り上げたのは
『その紙』であって他のものではない」
b) 目的語が旧情報の場合(その場合,目的語は代名詞
it,themになるのが普通)。または位置や状態の変化
の結果に力点をおきたい場合「目的語+副詞」の順。
I picked the paper(/it) up.
×I picked up it.
「私が紙をとりあげて、その結果その紙はupの状態
になった」
6「look over itなどのように間にいれては意味が違ってくる(間違い?)」
look over itの形は”間違い”ではありません。
look it over/loo over it共に正しい形です。
実質的な意味の違いも生じません。
overは前置詞としても副詞としても用いられます。
We looked over it (overは前置詞,但しあまり用いない)
We looked it over.(overは副詞)
7 句動詞の形と意味はやはり1つ1つ暗記していくし
かないようです。
お礼
アドバイスありがとうございます。 文法用語をできる少なく説明していただけるのは、わかりやすくてありがたいです。他動詞と自動詞で区別するということですが、自動詞も他動詞もある動詞はどうなるんだろう・・・やっぱり地道な努力が必要ですよね。 たぶんその前にも至らない点が山積みなので、神経質にならずに気楽におぼえていこうと思います!