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目的語の置き場
pick it up のように目的語が間に入るものもあれば、look over it などのように間にいれては意味が違ってくる(間違い?)ものがありますが、これはどういう違いから起こるのですか? もし置く場所を間違えたら相手に意味は通じませんか? 単純に丸暗記するしかないのでしょうか?
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- predict35
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「句動詞」という用語についての補足です。 「句動詞」というと、「動詞+副詞」の形のものだけを指している場合がありますが、別にそのように狭く考える必要はないようです。最近出版された 『新英和大辞典(第6版)』 では、「句動詞」を「動詞と副詞または前置詞との結びつき」とし、句動詞を広い意味でとらえています。私は英語学習者にとっては文法用語はできるだけ少ない方がよいという立場なので、この場合あえて「句動詞」と「群動詞」を区別する必要はないと思います。むしろこの場合大切なのは、そこで使われる動詞が「自動詞」か「他動詞」かということです。「他動詞」であれば、 No.1 に書いたように目的語の位置については2通りの可能性が生じます。「自動詞」の場合はそうではありません。 この問題は、英語に慣れるにしたがって自然に身についてきますので、初めからあまり神経質になる必要はありません。わからなくなったときだけ辞書で「自動詞」「他動詞」の区別を確認するようにすればよいと思います。
- paniniX
- ベストアンサー率58% (10/17)
「pick it up のように目的語が間に入るものもあれば、」 目的語が動詞と副詞upの間に入るものを句動詞とよび 「動詞+前置詞」の形と区別します。 句動詞の見抜き方(「動詞+前置詞」と対照して) 1 定義 「動詞+副詞」の形で副詞は目的語と語順の交代が起こる Ipicked the paper up. I picked up the paper. (句動詞の定義についてはpredictさんが述べたとおりですただし「動詞+前置詞」は群動詞というが句動詞とは言わない) 2 句動詞に用いられる動詞 限られた動詞だけが句動詞を作る take, get, lookなど1音節動詞が多い 3 句動詞に用いられる副詞 up,down,out,away, overなど位置や状態の変化を 表すものが中心。前置詞と違い強勢がおかれる。 fast,early,など一般の副詞と区別して不変化詞と呼 ばれることがある 4 意味の取り方 多くがイディオム化して、文字通りには取れない 句動詞の副詞が目的語の後ろに来た場合、 目的語とその副詞は、意味の上で「主語+述語」の関係(nexusという)になる。 I picked the paper up. the paper とupの間にthe paper is up 「紙は上に 位置する」という関係がある 「私は紙を摘んだ(その結果)紙は上に位置が変化 した」→「紙を取り上げた」ということ。 (この文でupが前置詞ならupはthe paperと結びつき、 「紙の上に、つまんだ?」という意味になる) 5「副詞+目的語」の語順と「目的語+副詞」の語順で は意味がどう違うか。 「文末焦点の論理」(=文末に来たものが、聞き手にも 聞き取りやすいため強調したい方を後ろに置く)から 説明できる。 a) 目的語が聞き手には新情報であるか、目的語に 焦点を当てたい場合「副詞+目的語」の順 I picked up the paper. 「私が取り上げたのは 『その紙』であって他のものではない」 b) 目的語が旧情報の場合(その場合,目的語は代名詞 it,themになるのが普通)。または位置や状態の変化 の結果に力点をおきたい場合「目的語+副詞」の順。 I picked the paper(/it) up. ×I picked up it. 「私が紙をとりあげて、その結果その紙はupの状態 になった」 6「look over itなどのように間にいれては意味が違ってくる(間違い?)」 look over itの形は”間違い”ではありません。 look it over/loo over it共に正しい形です。 実質的な意味の違いも生じません。 overは前置詞としても副詞としても用いられます。 We looked over it (overは前置詞,但しあまり用いない) We looked it over.(overは副詞) 7 句動詞の形と意味はやはり1つ1つ暗記していくし かないようです。
お礼
こんなにも詳しく説明していただき、ありがとうございました。 本当につい最近まで、どんな目的語でも間に入れられると思っていたうえ、副詞と前置詞の見分けがつかないので、地道にひとつひとつ覚えていくというゼロからのスタートになりそうです...。
- predict35
- ベストアンサー率43% (13/30)
このような形のものを「句動詞(phrasal verbs)」と呼びますが、一般に、「他動詞+副詞」の形の句動詞は (1) その目的語が普通の名詞句の場合は、その目的語を副詞の前にも後にも置くことができます。 pick the paper up / pick up the paper (2) その目的語が it や them などの代名詞の場合は、その目的語を副詞の前におきます。 pick it up これに対して、「自動詞+前置詞」の形の句動詞は、その目的語は必ず前置詞の後に置かれます。 look at the paper / look at it
お礼
回答ありがとうございます。 他動詞+副詞の場合だけ、間にいれてもいいということなんですね! スッキリしました!
お礼
アドバイスありがとうございます。 文法用語をできる少なく説明していただけるのは、わかりやすくてありがたいです。他動詞と自動詞で区別するということですが、自動詞も他動詞もある動詞はどうなるんだろう・・・やっぱり地道な努力が必要ですよね。 たぶんその前にも至らない点が山積みなので、神経質にならずに気楽におぼえていこうと思います!