• ベストアンサー

行列の固有値に関する問題

次の問題の解き方かヒントお願いします。 Q1.固有値の和はAのトレースに等しい。つまり、      TrA=Σ(1<=i<=n)aii=λ1+λ2+…+λn Q2.n次の正方行列Aの特性根をλ1、λ2、…、λnとすると|A|=λ1λ2…λn Q3.Aが正則行列ならtAAは正定値対称の行列である。 Q4.Aが正定値行列、Pが正則行列ならtPAPも正定値行列である。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.1

PをAの右固有値ベクトルからなる行列、Qを左固有値ベクトルからなる行列とします。Λを対角要素iiがλi、その他が0の対角行列とします。QP=I(単位行列)ですから、 Q1. TrA=TrAQP=TrQAP=TrΛ =λ1+・・・+λn Q2.|Q|=|P|=1ですから、 |A|=|Q|・|A|・|P| =|Q・A・P| =|Λ| =λ1・・・λn Q3.任意のゼロでないベクトルxに対して、Aは正則なので、Axはゼロではない。よって、 txtAAx=t(Ax)(Ax)>0 明らかにt(tAA)=tA(ttA)=tAA Q4.任意のゼロでないベクトルxに対して、 y=Pxとする。その時、明らかにyはゼロではなく txtPAPx=tyAy>0 よってtPAPも正定値である。

Rossana
質問者

お礼

ありがとうございました。

Rossana
質問者

補足

TrAQP=TrQAPのところはどのように変形しているのですか? Traceに関して教科書などに述べられていないので、いくつか簡単な公式があったらお願いします。

その他の回答 (4)

  • nubou
  • ベストアンサー率22% (116/506)
回答No.5

線形代数は 「有限次元線形空間」から始まって「ジョルダンの標準形」で終わるのです 「ジョルダンの標準形」は線形代数の最後の関門なのです 「ジョルダンの標準形」は幾つかの証明方法が有りますが難解なので 一度は理解して後は忘れてもいいから 「任意のn次正方行列は適当なn次正方正則行列によってジョルダン標準形化され 前記n次正方行列が実行列であって前記前記n次正方行列の固有値がすべて実数ならば 前記n次正方正則行列を実行列とすることができる」 という事実を覚えておいて 実際に標準化できるようにしておけばいいでしょう ジョルダンの標準形はジョルダン細胞(正方行列) [λ 1 0 0 0 ・・・・・・ 0] [0 λ 1 0 0 0・・・・・ 0] [0 0 λ 1 0 0 0 ・・・・ 0] [0 0 0 λ 1 0 0 0 ・・・ 0] [ ・・・・・・・・・・・・ ] [ ・・・・・・・・・・・・ ] [ ・・・・・・・・・ 0 λ 1] [0 0 0 0 0 ・・・・・ 0 λ] (でこぼこでなく正方形である) がすべての固有値λについて対角線上に並び 対角に並んだジョルダン細胞以外はすべて0行列である行列です 同じものが複数並ぶときも有り1x1のジョルダン細胞は実数λである 易しい本にはジョルダンの標準形を省いているものが有りますが だいたいの本には載っています 応用分野によっては 「正規行列はユニタリ行列によって対角化される」 のところまででokの場合もありまが 「制御理論」をマスターしたければジョルダンまでやっておいた方がいいでしょう

Rossana
質問者

お礼

補足回答ありがとうございました。ジョルダンは線形代数の最後の関門なんですね。

Rossana
質問者

補足

nubouさんいつもお世話になっています。No.#1の右固有値ベクトル、左固有値ベクトルというのって何なのかご存知ですか?知っていましたら補足回答よろしくお願いします。

  • nubou
  • ベストアンサー率22% (116/506)
回答No.4

Q1: P=[pij],Q=[qij]をそれぞれ任意のn次正方行列とすると tr(P・Q)= Σ(1≦i≦n)・Σ(1≦j≦n)・pij・qji= Σ(1≦j≦n)・Σ(1≦i≦n)・qji・pij= tr(Q・P) 従って tr(A)= tr(I・A)= tr((U・U^(-1))・A)= tr(U・(U^(-1)・A))= tr((U^(-1)・A)・U)= tr(U^(-1)・A・U)= U^(-1)・A・Uは3角行列であって対角線にAの固有値が並ぶ 「任意のn次正方行列は適当なn次正方正則行列によってジョルダン標準形化される」 を使っても良い この定理は悪名高い(有名な)ので忘れる心配がないからである (ジョルダン標準形は3角である)

Rossana
質問者

お礼

さらに細かい説明ありがとうございます。一つ教えて頂きたい事があったので補足に書いておきます。

Rossana
質問者

補足

ジョルダン標準形化って初めて聞いたんですが何のことですか?

回答No.3

補足質問にお答えします。 一般にnxnの正方行列A,Bがあるとき TrA・B=TrB・A です。(トレースの定義に戻って計算すれば証明は簡単です) したがって、 TrAPQ=TrQAPになります。

Rossana
質問者

お礼

補足質問にお答え頂きありがとうございました。一つ分からない事があったので、補足に書いておきます。何度もすいません。よろしくお願いしますm(__)m

Rossana
質問者

補足

No.#1で右固有値ベクトル、左固有値ベクトルという初めて聞く言葉が出てきましたが、これはAの固有ベクトルとどのように違うものなのですか?いったいどんなものなのですか?補足回答よろしくお願いします。

  • nubou
  • ベストアンサー率22% (116/506)
回答No.2

Q1&Q2: 適当なユニタリ行列UによってU^(-1)・A・Uを三角行列にすることができる U^(-1)・A・UとAの固有値のセットは同じである Q3: (A^*・A)^*=A^*・AだからA^*・Aは正値エルミート xを0でない任意のn次列ベクトルとする Aが正則だからA・x≠0 従って0<(A・x)^*・(A・x)=x^*・(A^*・A)・x Q4: (P^*・A・P)^*=P^*・A・PだからP^*・A・Pは正値エルミート xを0でない任意のn次列ベクトルとする Pが正則だからP・x≠0 Aが正値エルミート行列だから 0<(P・x)^*・A・(P・x)=x^*・(P^*・A・P)・x なおM^*はMの複素共役転置

Rossana
質問者

お礼

複素数の範囲まで拡張してもこの問題は成立するんですね。一歩進んだ回答ありがとうございました。納得できましたp(^^)q

関連するQ&A