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共生という思想
共生という考えについてなんですけど、教えてください。
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「共生」という言葉自体は、もともと生物学の用語です。ヤドカリとイソギンチャクとか、サンゴとサンゴ虫などのように、お互いに利益を与え合っている形の共生を「相利共生」、一方が他方から栄養を吸い取るだけのような形の共生を「片利共生」と言います。「寄生」という言葉は、後者のような共生関係を指して言う言葉です。 で、この言葉が人文科学の分野に持ち込まれて、色々な著述家・論者が用いるようになってきているわけです。 「共生という思想とは?」とのお尋ねですが、「共生」というのは、この場合「このことについて考える」という、いわば「テーマ」であって、それ自体がある決まった内容の、まとまった思想ということではありません。「共生というキーワードで、さまざまな論述がなされている」ということで、その内容については個々の著述家・論者を当たるしかありません。 本当に「いろいろ」だと思いますよ。「共生」=「共に生きる」というからには、「何かと何かが共に生きる」わけで、その「何か」に何を代入するかで「いろいろ」になってきます。 いちばん目立つのは「自然と人間の共生」でしょうか。他にも「男女共同参画社会における男女の共生」とか「ハンディキャップを負った人たちとの共生」とか「高齢者と若い世代の共生」とか…とにかく「いろいろ」です。…そうそう、医学博士の藤田紘一郎という方は、「過度の潔癖志向が人間の抵抗力を失わせている」と主張して、ご自分の腹の中でサナダムシを飼育されています。愛情を込めて「清美ちゃん」とか、名前までつけておいでです。これも立派な「共生の思想」だと思います。 流行り言葉にはありがちなことですけれども、「聞こえはいいけど中身はアイマイ」という言葉の一つだと思いますね。何年か前に、つぶれそうなある私立大学が「共生学部」というのを新設したんですが、やっぱこれ、「客寄せ」でしょう。中で何やってるか知りません。たぶん、「いろいろ」やってるんでしょう。
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- stomachman
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一方的に寄生するんじゃなしに、相互に恩恵を与え合うような、別種の生物同士の共同体のことですね。物理的にくっついてることが条件でしょう。地衣類、草食動物と腸内細菌など。 まあ、共生なのか寄生なのか、判別には主観が入るんじゃないでしょうか。お互いに無しではやっていけない、という密接なものから、まあ悪くないんじゃない?程度の軽いのまで。また恩恵のgive and takeがどう見てもフェアでない、てのもありそうですし。
お礼
助け舟を出していただきありがとうございます。これも一種の共生なのでしょうかね!
お礼
やはり生物学からの用語だったんですね!沢山書いていただいてありとうゴザイマス。医学博士の話など世の中には色々な思想を持った人が沢山いるのですね。