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学びから降りた子どもが自己有能感を…。
『階層化日本と教育危機』(苅谷著)等で述べられていることですが、比較的階層下位の子どもで、「学び」から降りるこどもは自己有能感を持つ。また、自己肯定や自己満足感を抱いたり、自信を持つとありますが…。結局そのメカニズムはほんの中では明らかにされていません。 なぜ、そのような子どもは自己有能感を持つと思いますか??
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私、その本『階層化日本と教育危機』(苅谷著)読んでいないので、的はずれかもしれませんが、一般的な学習心理学の考え方として。 階層下位の子どもが、あくまで「学び」にこだわると。 つまり、一昔前に多く見られたように、自分の親は低学歴だけど、自分は勉強して良い成績を取って成り上がっていく「べきなんだ」と、思いこむと。 しかし公教育の質がかなり低下し(と、一般的には言われてますね、ホントかどうか)、塾や私立学校で学力を身に付けなければならない現在。 どうしても階層下位の子どもほど、学力をつけるのにハンディキャップがあります。また、子どもに向いた塾・私立学校を「選ぶ能力」というのも、やはり階層上位の家庭の方が有利です。 総じて、階層下位の子どもほど、学力をつけるのに、ハンディキャップが昔よりきつくなっています。 その中で、あくまで、「自分は良い成績を取るべきなんだ」と思いこんでいると。 実際には良い成績がとれない、それは、 → ○ 自分に能力がないか、 ○ 自分の努力が足りないか、 と推論せざるをえません。これでは自己効力感が得られず、自己肯定・満足もできません。自分に卑屈なイメージをいだくばかりです。 それだったら最初から、 「勉強して良い成績を取るなんて下らない」 「俺はそんなガリ勉になんか最初からなりたくないんだ!」 と主張しておけば。実際に低学力・成績が悪くても。 自分の肯定的なイメージ・有能感を壊さずにすみます。
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- bad-boys
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No2です 速水氏へのインタビュー記事(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/feature/otokogokoro/fe_ot_07011001.htm
- bad-boys
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2006年流行した本「他人を見下す若者たち」(まだ書店にはあると思います) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061498274/minorrepor-22/ref=nosim 参考になると思います(下のカスタマーレビューとかも)。
- ishkkr
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僕も専門家じゃないですし、その本を読んだことがないのであくまで推論の域を出ないことを予め断っておきますm(__)m 比較的階層下位である、ことと「学び」から降りる、という点から考えてそのような子供は社会など周りに対して劣等意識を抱きやすい状態にあると思われます。 劣等意識を抱いた状態では精神が不安定になり何に対しても自信を持てないなど日常の生活に支障が出るほどの過度の負担が精神に対してかかることでしょう。 そこで精神を保護するため脳が逆に「自分はまわりの人間より有能だ」と一種の自己暗示をかけるのではないでしょうか。自信を持たせることで自分という存在に保護するための一種の防衛規制のようなものだと思います。 しかしこれはあくまでも仮想的なものであり、実際になにかを成し遂げたことにより得られるような根拠のある自己有能感とは分けてとらえる必要があるかもしれません。 今後、格差社会が進行していく中でこのような自己有能感を持つ人は増えていきそうですね・・・ そう思うとなんだか悲しいです。