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ウィリアム・フォークナーのWASH
本を読んだのですが、全く話の流れがつかめません><。。 難しい・・・。 誰か、話の流れが分かるように教えてください><
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フォークナーの場合、意図的に時間軸がバラバラにしてあります。 したがって、読むときにはかならず ・いつ、誰が、どうした ことが語られているか、きちんと押さえながら読んでみてください。 この短編は、長編、たとえば『アブサロム・アブサロム』などに比べて、あるいは同じ短編でも『エミリーに薔薇を』に比べても、ずいぶん時間構成は単純にできていますから、「いつ、誰が、どうした」かを丁寧に読んでいけば、決してわかりにくいものではありません。 まず、最初のパラグラフです。 この場面では母親と赤ん坊、その世話をしている黒人の産婆、そうして母子を立って見ているサトペンが登場します。 読んでいけば「つい先ごろの産みの苦しみ」とあることから、彼女は出産直後であること、サトペンは、彼女に向かって "Well, Milly, too bad you're not a mare like Penelope. Then I could give you a decent stall in the stable." 「おまえがペネローペ(※サトペンの飼っている馬。ペネローペという名前から牝馬であることがわかる)でないのは残念だな、牝馬なら厩舎に立派な馬屋をあてがってやるのに」 と、産婦に対してひどいことを言っています。 外ではワッシがサトペンの馬の手綱を引いて、出てくるのを待っています。ここで、ワッシがサトペンの使用人であることがわかります。 これで、主要な登場人物は出そろいました。 つぎのパラグラフ。 サトペン大佐が南北戦争(1861-1865)に従軍したとき、ワッシが何をしていたか、ということから、ワッシがどのような人物であるかが語られます。 ワッシはサトペン農場のはずれのくずれかけた魚釣り小屋に住みついていること。 ワッシは白人であるけれど、黒人からさえさげすまれている "white trash" であること。 ワッシは戦争から帰ってきたサトペンを神のようにあがめつつ、身の回りの世話をしていること。 なによりも注目しなければならないのが、ワッシの十五歳の孫娘が、サトペンの店で売っているリボンをつけていることです。ここから、娘(ミリー)にサトペンの手がついたことが暗示されています。 このあと、彼女をめぐって、サトペンとワッシのあいだで話が交わされます。 サトペンはそのことを認めませんが、ワッシの側は神ともあがめる勇敢なサトペンを信頼していること(つまり、孫娘の責任はきちんととってくれると思っていること)を訴えます。 二年後、場面は冒頭の時間を少しさかのぼった時間になります。 ワッシは黒人の産婆を連れてきて、ミリーの出産に立ち会う。 ミリーは女の子を産みます。そうしてワッシはそれをサトペンに知らせに行く。 そうして、冒頭の場面となるのです。 ワッシはサトペンの "Well, Milly, too bad you're not a mare like Penelope. Then I could give you a decent stall in the stable." という言葉を外で聞いています。 そうして、大鎌を手に取るのです(何をしたかわかりますね? 鎌でサトペンを殺したのです)。 ワッシは人々が自分を追ってくることを予感しています。 たとえ逃げたとしても、自分はどこにも行きつけない。だからそこで待っている。 やってきた人の声が外でしたとき、肉切り包丁を手にして孫娘とおそらくは生まれたばかりの赤ん坊の両方を手にかけ、小屋に火をつけ、外で待ち受ける人々のところへ襲いかかっていくのです。 こうしたことはほとんど書いてあるので、欠落部を想像力で補いながら読んでいってください。 ワッシの心境の変化なども丁寧に読んでいけばわかります。
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- ANASTASIAK
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それでいいんです。流れがわからない。