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電気陰性度と周期表の関係について
電気陰性度と周期表の関係についての質問です。 (1)周期表で上にいくほど電気陰性度が大きくなるのは、+の電気を持つ原子核(陽子)との距離が K殻<L殻<M殻・・・ であるので、距離が近いほど+の電気を持つ原子核(陽子)に引っ張られるからでしょうか? (2)周期表で右に行くほど電気陰性度が大きくなるのは何故でしょうか?、+の電気を持つ陽子が増えるからでしょうか? 理由に自信が持てません、参考書には結論しか書いてありませんでした。お手数ですが、よろしくお願いします。
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(1) 距離も重要な要素ですが、もうひとつ忘れてはいけないのが原子核の電荷です。(2)の方ではこちらについても触れられていますね。 確かに下に行くと、結合に使う殻が原子核から遠ざかりますから、結合電子と原子核の引き合いは弱まります。 しかし、同時に原子核の電荷も増大していますから、単純に考えると、距離の増大と電荷の増大がキャンセルアウトしてしまうのでは?と思われるでしょう。 実際には電荷の増大の効果はあまり効いてきません。 というのは、一番外側の価電子殻の内側にも多数の電子がつまっていて、これらによって原子核の電荷は遮蔽されるためです。 遮蔽ってなんじゃい?と思われるでしょうから、大雑把な説明をしておきます。 原子核の電荷が増大した分は、内側の電子と原子核との引力の維持に使われてしまっていて、最外郭電子には電荷の増大の効果はちゃんと伝わらない、したがって距離の増大による引力の減少が強く効いてきているのだ、と思っておいてください。 (2) これは原子核の電荷の増大のためです。 同じ周期だと、原子価殻は同じですから、原子核と結合電子の距離は大体同じ程度になります。 ですから、純粋に原子核の電荷が増して、原子核と結合電子の引き合いが強まったためだと考えられます。 (1)も(2)も、大筋において質問者さんのお考えでよろしいでしょう。