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たんぱく質中のアミノ酸残基について
ある問題で、「ヒストンのリジン残基のアセテル化は、ヒストンのDNAに対する親和性を高める…(1)」という文章が正しいか間違っているかという問題で(答え)は、 間違っているという結論で、 (誤りの箇所)高める →(正しく直すと)弱める とあります。 そこで、質問をさせていただきたいと思います。 <質問1>アセテル化とはなんですか?(調べてもでてきません。) <質問2>(1)の根拠を自分なりに考えたのでどこがおかしいのか教えてください。 (自分なりの考え)DNAは負電荷を帯びている。…(2) リジンは塩基性アミノ酸なので中性付近(pH=7付近)では、プラスの電荷を帯びている。…(3) 今回は、ヒストンのDNAに対する親和性を考えるので、この時が中性付近であることよりヒストン中に含まれるリジンが中性付近ではプラスの電荷を帯びてるので、DNA(負電荷を帯びてる)と結びついて、結果的に親和性は高まるのではないでしょうか?
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生物系の教科書ではたまにアセチル化をアセテル化と記述しているものがありますね。anthraceneさんのかかれた通り酢酸アミドの形成を示しています。 ヒストンはおもにDNAのバックボーンのリン酸を認識して結びついています。このとき大きな役割を果たすのがリシンで、このアミンが正電荷を帯びているため負電荷を帯びているDNAのリン酸バックボーンと静電的に強く結合します。それゆえヒストンで折り畳まれるとポリメラーゼなどのたんぱく質との相互作用が出来なくなります。しかしアミンがアセチル化すると電気的に中性になってしまうのでDNAと強く結びつくことが出来なくなってしまいます。 したがってSkyworldmanさんの考えであっていますよ。
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- Dr_Hyper
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ヒストンのリジン残基のアセチル化は、ヒストンのDNAに対する親和性を弱める。はアセチル化によってリジンのNH3+の電荷が変化する為にマイナスチャージのDNAとの相互作用が弱まることから述べられている古典的な仮説です。さてこのアセチル化によっておこるヒストンとの親和性の問題ですが、実は現在は微妙な出題です。出題が間違っている訳では無いですが、このアセチル化はヒストンの翻訳後修飾(アセチル化、メチル化、リン酸化、ユビキチン化、ポリリボシル化、スモ化など)のなかでも最も研究の進んでいる修飾のうちの一つです。クロマチン構造のオープンな領域に選択的にヒストン(テール部分)のアセチル化が見られる為にアセチル化と転写や複製、修復などのクロマチン上でのイベントの関連が取りあげられてきました。実際に転写関連因子の中には多くのヒストンアセチルか酵素が見つかってきた為に、この仮説は現実味を帯びてきたのですが、現在ではこの見解は主流ではなくなってきつつあります。というのも、このヒストンの修飾についてさらに研究が進むと、ヒストンがアセチル化されるとそのアセチル化を認識して特異的に結合できる分子が見つかってきました。つまりヒストンのアセチル化は別の分子を結合させる為の目印に使われることがわかったのです(ヒストンコード参照)。実際には非常に多くの研究がなされ、他の翻訳後修飾とともに数年前のこの分野で一大トピックとなる学説として報告されました。で、話を元に戻しますと、この問題が教科書で白黒付くのはもっと未来だと思いますので、回答の通り覚えていただいて間違いないと思いますが、実際に問題となってすこし微妙に見解の異なる出題されているというのは研究の分野の人間いとっては興味深いご質問でした。
- anthracene
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失礼しました。リジンはリジンだったorz
- anthracene
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要するにアミノ基がアセチル化で潰されてしまいますから、リシン残基が帯びていた正電荷が消え、DNAとのクーロン相互作用が減衰したために親和性が低下したということでしょう(生物素人なので、質問者さんのお考えを流用して回答しています)。
- anthracene
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質問1へ そりゃ言葉が間違ってますから出てくるわけありません。 アセチル化ですよ。 あとリシンでしょ、リジンじゃなくて。 残基のR-NH2をR-NH-COCH3という酢酸アミドにすることです。
お礼
参考にしました。