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ヒストンの塩基性アミノ酸について
ヒストンは、アルギニンやリジンが多く含まれているようですが、どうしてヒスチジンは、少ないのでしょうか? 塩基性以外にアミノ酸のサイズなどもヒストンの機能に影響するのでしょうか? また、ヒドロキシル基を含むアミノ酸は、よくリン酸化されますが、酵素や場所によって、S、T、Yの割合が違うのは、何か機能に影響しているのでしょうか? ご存知の方がいらしたら、回答お願いします。
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なぜ少ないのかについてはわかりませんが、 機能については、 少なくともウイルスのDNAヘリケースでpurine nucleotide-binding site中のリジンをヒスチジンに換えるとヘリケース活性がなくなるそうですし、 http://www.jbc.org/cgi/content/abstract/278/36/34011 p53のDNA結合領域内での変異体、A273H体は X-junctionとの結合能が減少しますので、 http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/35/31980 おそらくヒストンでも全ての塩基性アミノ酸について、 塩基性アミノ酸同士であれば置換できるというわけではないと思います。 ヒストンのアセチル化、メチル化などに関する酵素の基質特異性もアミノ酸置換により変わるでしょうし。 二番目の質問についても同様に、 中には置換しても機能するものもあるようですが、 フォスファターゼ、キナーゼの基質特異性によるリン酸化の調節と、 アミノ酸自体の構造の両方で機能に影響がでるのではないでしょうか。 http://www.nature.com/nsmb/journal/v8/n2/full/nsb0201_176.html http://molpharm.aspetjournals.org/cgi/content/full/55/5/795 個々の酵素のアミノ酸置換体とその作用を探すのでしたら、 酵素名+"Ser to Thr"などで検索すればたくさん出てきます。
お礼
アドバイスありがとうございます。 参考になりました。