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ゴート族司教のウルフィラスの聖書訳に関連して
「ゴート族司教のウルフィラス Ulfilas は deus 神という単語を外来語としてそのまま取り入れず、ゲルマン古語の gud (d+t)グス をもって訳語とした」 質問(1):どうしてウルフィラスはゴート語の「神」を採用しなかったのでしょうか? 質問(2):上はある本からそのまま引用したのですが、意味がわからない箇所があります。カッコ内の (d+t)の意味がわかりません。 よろしくお願いします。
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ゴート語はゲルマン系言語で、「神」は guth(ゴート語はゴート文字で書かれていましたが、現代ではローマ字に直して書かれることが多く、th も一般に thorn、ゴート語では thiuth と呼ばれる文字で書くのが普通ですがここでは表記できないので th としていおきます)でした。「ゲルマン古語」というのが分からないのですが、ゲルマン系ではロマン系のラテン語にあたるような親言語は文献がなく、推定しかないのですが、「神」は guth のような形であったと考えられています。 この本の言いたいことは「deus というラテン語をそのままの形で自分の翻訳に入れることはなく、ゲルマン系の本来語であるゴート語の guth をその訳に当てた」、丁度日本でキリスト教が伝わってきた当初 deus をそのまま「デウス」とし「神」と訳さなかったことの逆ということと思います。 質問(2)については分かりません。