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アルカロイド
アルカロイドの中には、トリカブトのアコニチンなど生理活性の強いものが多いですが‥これを生産する植物自身は、自ら生産する物質の毒性をどのような機構で回避しているのでしょうか。詳しい方おられたら教えてください。
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- meetball
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1個の植物細胞から見ると、アルカロイドは液胞に含まれています。 液胞は、膜に包まれています。液胞には老廃物も蓄えられていて生涯排出されません。 よって、液胞内にあるアルカロイドは排出されることがなく、他の細胞小器官に影響を与える機会がないと思います。
- gori8063
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#2の追加質問から関連して。 まず毒蛇の件。フグなんかでも同じように考えられますが、これは自分自身の酵素(やレセプター)がその毒によって影響を受けないように変異している場合が多いですね。耐性といってもいいかもしれません。 またもう一方の「植物 vs 植物」もあります。 これは「アレロパシー」とか「多感作用」といったりしますが、植物が自分には害がないが多の植物には害になる物質を放出して自分の場所を守ろうとすることです。 セイタカアワダチソウやススキなどがフェノール系・ポリアセチレン系化合物などの物質を出して他の植物を寄せ付けないといった例が知られているかと思います。
お礼
たびたびの回答ありがとうございますm(__)m。 植物もいろいろ考えているのだなぁと気づかされました。
- gori8063
- ベストアンサー率36% (116/319)
#1さんの回答とあまり変わらないかな? 植物側にそのアルカロイドの「作用点」がないからです。レセプターとは限りませんね。酵素がターゲットの場合もありますから。 アコニチンの場合、作用する場所は神経です。神経系のナトリウムチャネルに結合して神経系の作用を混乱させて死に至らしめます(一部作用は簡略化して説明)。 植物にはこのような「神経」の仕組みそのものがありませんので、毒性を示さないのです。 逆のこともあります。除草剤です。人間は植物を枯らして動物には影響がほとんどない除草剤を作っています。 「アミノ酸生合成阻害型」の除草剤がそれで、植物はアミノ酸をすべて自分で作っていて、アミノ酸を生合成する酵素をもっています。一方、動物はそれを持っていないので(従って、肉などの食物でタンパク質を摂取する必要がある)ここを阻害する薬品を作れば植物には効くが動物には効かない(毒性がない)物質が作れるわけです。
お礼
回答ありがとうございますm(__)m。 除草剤の話が、『植物vs動物』って感じでとても面白く且つ為になりました。
補足
『植物vs植物』で植物どうしによる二次代謝産物攻撃はないのでしょうか。 話が展開してくると神経毒をもつ毒蛇は神経毒をどのように回避しているのか気になります。
- ADEMU
- ベストアンサー率31% (726/2280)
アルカロイドに限らず、人間や動物にとっての毒性について考えると植物にとって必ずしも当てはまらないとすれば理解できると思います。 例えば、神経毒などは神経伝達の遮断などにより、呼吸ができなくなったり心臓が停止したりしますが、もともと神経系統や心臓のない植物にとってそのような物質はまったく無意味ということです。 要は、毒性をもつ物質に対して(重篤となるような)レセプターを持つかどうかということでしょう。
お礼
回答ありがとうございますm(__)m。 言われてみればたしかに植物には(髄質のような)神経はありませんw。
お礼
回答ありがとうございますm(__)m。 なるほど液胞に蓄積ということですね。確かに液胞で包んでしまえば、(一般)生理代謝系に対しての被害はなくりそうです。