- ベストアンサー
再び、エリア随筆について
平井正穂先生訳(八潮出版社)エリア随筆の中に、「退職者」という章があります。 これは、西田幾太郎先生の随筆「或教授の退職の辞」(続思索と体験、岩波文庫所載)のなかの”老朽者”と中身は同じで、訳名が違うだけでしょうか。 教えてくださいませ。 実は、西田先生がこの老朽者に痛くシンパシーを覚えたと述べておられるので、是非読んでみたいのです。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
以前のご質問にお答えした者です。 問題の本を見ておりませんので、絶対確実とは申せませんが… 平井正穂先生の訳書にはご存知かも知れませんが10篇が納められています。「退職者」は8番目になります。(参考URL) この本の各篇の訳名を原書(正続)と照らし合わせてみますと、7番目の「夫婦者の態度について――ある独身者の不平」までが正編、「退職者」以降が続編から採られたもののようです。 他に「退職者」に当たりそうな原題名がないこと、原書の収録順に従っていること、などを考えて、「老朽者」と同一のものという可能性がきわめて強いと思います。 なお原書の目次は↓にありますからご自分で照らし合わせて見て下さい。 http://www.angelfire.com/nv/mf/elia1/index.html http://www.angelfire.com/nv/mf/elia2/index.html
お礼
重ねての御指導まことに有難く厚く御礼もうしあげます。 早速、ご案内のURL見てみました。退職者の原題はThe superannuated manでした。 和訳を読んでみまして、私の感受性が鈍いのか、勤めていた会社の社風からきたものか、あまりシンパシーを感じませんでした。 蛇足失礼しました、。 何れにしろ大変勉強になりました。