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「空気抵抗がなければもっと飛べる」と願う鳥の比喩の出典は?
空気がなければ飛ぶという行為すらできなくなるのを忘れて、「空気さえなければ、空気抵抗もなくなるのでもっと早く飛べるのに」と嘆く鳥の比喩を、以前どこかの哲学の解説書で読みました。最近、まったく別のことを考えている最中に突然思い出し、その視点の面白さに気づきました。 ヴィットゲンシュタインだったかな(まさかカント?じゃないし)、というぐらいの記憶しかないのですが、正確な出典をご存知の方はおられませんでしょうか。
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まさかのまさかのカントです。 以下、「純粋理性批判」第二版の序論より。 「軽快な鳩は、自由に空気中を飛び回って空気の抵抗を感じるので、真空の中ではもっとずっとうまく飛べると考えるかもしれない。しかしもし空気がなければ、うまく飛べるどころかそもそも飛ぶこと自体が不可能になるであろう」
お礼
早々とご回答をありがとうございました。「純粋理性批判」のうち、序論『だけ』はずいぶん昔に読みましたので、そのときの記憶なのですね。 実は「カントでは」と思っていたのですが、若いときに航空力学を勉強していたヴィットゲンシュタインのほうがふさわしいかなと妙な納得をしてしまっていました。ヴィットゲンシュタインが言ってもおかしくないのかどうかは知識がなくてわかりませんが…。 カントがどういう趣旨でそういっているのかは、物置と化している書斎で本を探し出して確認します。