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ラ・フィーユ・マル・ガルデ
ラ・フィーユ・マル・ガルデ(La fille mal gardee)。 フランス語のようなのですがどういう意味なのでしょう。 これはビデオのタイトルで内容は「リーズの結婚」です。ですが「リーズの結婚」の直訳でもなさそうなのです(リーズという単語がない)。正確な訳はどうなのでしょう。 また「リーズの結婚」というのは日本だけの呼び名で、正式名はラフィーユ…なんでしょうか。
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これは、意味が広過ぎて、映画の内容を知らないと適切に解釈できません。 la fille は、定冠詞付きの「少女・娘」の意味で、英語の girl と daughter の意味があります。多分この場合、girl でしょう。mal は否定的副詞で、「思わしからず、不完全に、つたなく、不体裁に」など色々意味があります。gardee は、gard[e]e で、[e] は、eの上に「/」を小さくしたようなアクセント記号=鋭アクセントが付くはずです。これは、動詞 garder の過去分詞で、最後のeは、過去分詞が形容詩的に使われる時、修飾する相手が女性名詞の場合に付けます。この場合、fille が、女性名詞です。 garder というのは、英語の guard と同じ語根のはずで、「守る」というのが基本意味です。「ラ・フィーユ・マル・ガルデー」は、「うまく維持できない少女」「うまく自分を保てない少女」「不体裁にしか自分を持せない少女」など色々考えられます。「何かを守る・維持するのが、不器用か下手で、できない少女」の意味が大意です。「何を守り・維持か」が分かりません。
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- Coquille
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「リーズの結婚」は邦題です。そして原題がla fille mal gardee。 ストーリーから考えて意味は「管理不行き届きの娘」という感じの意味ではないかと思います。うまい訳が思いつかないのですが、親の目が行き届いてないという意味で。「子守」もgarde des enfantsと言いますし。 また、「しつけの悪い娘」や「わがまま娘」という意訳でも問題はないと思います。結果的にそうなるなので。 ご質問とはずれていますが、la fille mal gardee の発音はむしろ ラ・フィーユ・マル・ギャルデです。フランス人はcaの発音をキャ、gaをギャと発音しがちです。 でもビデオのタイトルがカタカナで「ガルデ」になっているのだから、言っても仕方がないことですね。ちなみに阪急電鉄(すみません、ローカルで)のカードはラ・ガールカードじゃなくてラ・ギャールカードであるべきなんですけど、ギャの音は汚いからガにしたんでしょうかね。
お礼
質問の項目すべてに的確な回答をいただけて、とても感謝します。やはり邦題と原題の関係だったのですね。 >フランス人はcaの発音をキャ、gaをギャと発音しがちです。 そうなのですか。(私も本題と少しとはずれますが、)どうして4のことを「キャトル」と言う人や「カトル」という人がいるのかなと思っていたのですが、そういうことだったのですね!別の疑問も解決できたようで感謝×2です。
- starflora
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garder というのは、簡単な単語のようで、意味が多様で難しい言葉です。それは、この単語がどういう補語や目的語を取るかによって、ようやく意味が決まって来るからで、またどういう場面で使われているかでも意味が決まって来るのです。たった、四語しかない、La fille mal gardee においては、「正確な訳」というのは、目下において、わたしが提示したものです。 「悪く育てられた」というのであっても、それなら、「非行少女」とか「冷酷な少女」などという意訳も出てきます。つまり、「悪く」という時、何の面で「悪く」かが分からないのです。「わがまま娘」というのが、このビデオのオリジナルの話と同じものの訳だとすれば、「守る・維持する」でもよいのです。つまり、「社会的常識を適切に守れない少女」「自制心をうまく維持できない少女」「自分の欲求の管理を上手にできない少女」で、「わがままな娘」の意味が出てきます。 この四語では、背景事情が分からないと、意味が広過ぎてよく分からないというのは、この動詞が、何か補語や目的語を伴って、また文脈のなかで初めて明確な意味になるからです(または、mise en garde という、ある種の文書だとしょっちゅう出てくる慣用表現の場合は別です。garde は名詞ですが、garder 以上に色々な意味があります。mettre FF en garde contre DD という慣用表現があり、この名詞形が mise en garde で意味が大体決まって来るのです。この場合の mal gardee では、慣用的に、mal がどういう具体的機能・意味か決まっていないので、意味が広く、文脈で判断せねばならないということです)。 「わがまま娘」に合わせようとして、こう訳すのが正しいというのはおかしいというべきでしょう。「守る・維持する」などでも、補語の内容次第で、色々な意味が出てきますし、「わがまま娘」の意味も出てきます。他方、「育てる」であっても、これも、補語や副詞によっては、全然違う意味になります。「わがまま娘」と「非行少女」では、意味が違うでしょう。これは、何を「悪く」育てられたのかの「何を」の部分の解釈次第で色々な訳が出てくると言うことです。そしてそれは、最初から言っている通り、ストーリーの文脈で初めて出てくるのです。
お礼
フランス語についてと、訳についての考え方など、本当に勉強になりました。ありがとうございます。 また、#2と合わせて、訳についてていねいに(辞書だけでは素人にはわからないので)解説していただけて、とても助かりました(望んでいた回答とも言えます)。 私も単語ぐらいは辞書でと思い少し見ましたが、意味の特定はもちろんできませんでしたし、文法も知りませんのでお手上げでした。 確かに訳のパターンは無尽に考えられますが、(タイトルのような性質のものはとくに)背景が分からずしてな訳を回答することはできませんよね。納得です。 日本語でも「結構ですよといった男」なんてタイトルだったら、OKといった男なのか、断った男なのかわかりませんものね。
- obelix
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gardeeとは「garder」の過去分詞の女性系ですが、この場合のgardeは「守る」ではなくて「育てる」と訳すべきだと思います。「mal」は「悪い」に相当する副詞なので「mal gardee」は直訳すれば「悪く育てられた」、意訳すれば「わがままな(もしくは、わがままに育てられた)」になります。
お礼
ありがとうございます。作品自体喜劇でして、主人公のリーズはかわいくてちょっとおてんばさん風です(別の演出もあるかもしれませんが、このビデオではそうです)。わがまま育ち…うーん分かるようなきがしますね。リーズの結婚、というほうが、美化しすぎてるかもしれないですね。喜劇とわりきれば原題はそれなりにいいタイトルのような気もしました。
- nya-nya-k
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zzijacuさんが、おっしゃっているのが該当するかわかりませんが、 これは有名なバレエのタイトルですよね。 原題の訳ではなく、バレエのストーリーから意訳された題名 (たぶん日本人むけに)かと思います。 下記の、そのバレエを紹介したURLでは、タイトルの意味は 「わがまま娘」の意味というようなことが書いてあります。 わがままな娘とは、主人公のリーズを指して言っているのでしょう。 たしかに「わがまま娘」「自分を保てない少女」なんて題名のバレエ、 私だったら見る気にならないので、ストーリーを想像できるタイトルを つける気持ちもちょっと分かります・・・。 言語学的な答えでなくてごめんなさい。
お礼
やはり意訳なのですね。でも確かに、リーズの結婚という意訳は素敵です。 >言語学的な答えでなくてごめんなさい。 いいえ、とんでもない。このサイトとても興味深いものでした。ありがとうございました。
お礼
お礼を、#6のほうにまとめて記入させていただきました。