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良いレポートの作成方法
現在、私立大学の心理学科2回生のものです。 私の通う大学では、1回生時から実験演習があり、 各テーマに応じてレポートを作成しなければならないのですが、 これに対する評価が、5段階中真ん中が多く、これより良い評価が滅多に貰えません(><) 過去の有名な実験の調べが甘いのか、それとも他に原因があるのか分かりません。 心理学のレポート作成時に重要視される点を、教えて頂けないでしょうか。 宜しくお願い致します。
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こんばんは。 > レポートに対する評価が、5段階中真ん中が多く、 > これより良い評価が滅多に貰えません(><) > 過去の有名な実験の調べが甘いのか、 > それとも他に原因があるのか分かりません。 正直、cherrytreeさんのレポートのどこが悪いか(できていないか)は、そのレポートを読んでいない私達にはわかりません。レポートの一部でも文章が読めれば、より具体的なアドバイスが出来るのですが、この場では不可能でしょうね。以下は一般的な心理学実験レポートのアドバイスです。 基礎実験のレポートを学生に書かせる目的は、将来の卒業論文や投稿論文を書けるようにするために、科学論文の体裁を身につけてもらうというものです。 ですから、メインの評価ポイントは「科学論文のフォーマットに従って書けているか」「ただの感想文や主張ではなく、客観的に分析ができているか」ということになります。 以下は論文のセクションごとに説明します。 (心理学の分野によって、以下の区分が多少変わりますが、大学のご専門の分野にしたがってください。) 1)表題(レポートタイトル) 「そのタイトルを読んだだけで、そのレポートで何の実験をやったかがわかるタイトルが望ましい」ということがよく言われます。特別な課題を使用する場合、その課題が実験に重要な意味をもってくる場合)には、課題名を書くことも(場合によっては)必要かと。 2)序論(目的) 以下の内容をうまく組み立てて一貫した内容のストーリーの文章にすることで、(実験演習の)実験をやった意義を書きます。「過去の研究をいっぱい書けば、頑張って調べたということで良い評価がでる」というわけではありません。必要ない話を書くのは逆にマイナスです。 ○「人間の何を知りたくてその研究分野で研究が行なわれているか」 ○「その研究分野ではこれまでにどのような研究が行なわれてきたか」 ○「これまでに何がわかっていないか」 ○「(実験演習の)実験をやることで、どのようなことが新たにわかるのか」 +(事前に仮説があるのなら)実験結果の仮説(箇条書きは避ける) 3)実験方法 遂行した実験の方法や手順を書きます。基準は「その実験方法を読んだだけで、あとでそのレポートを読む人がその実験を同じように行なえるように書く」です。「3.1 実験計画」「3.2 被験者/実験参加者」「3.3 材料(刺激・装置)」「3.4 手続き」などのように、サブセクションに分けて書く必要あり。 場合によっては、被験者/実験参加者に見せた視覚刺激(錯視図形など)の図をレポートに載せたり、質問紙調査で使用した質問文をレポートの末尾につけたほうが、わかりやすくて高い評価になる場合があります。 4)結果 実験の結果のデータを表やグラフにまとめたり、表やグラフから読み取れる結果の傾向を文章化したり、統計分析の結果を記述します。 ○グラフの縦軸・横軸が何を示しているかを明確にする ○表やグラフのある部分がどの条件を示しているかを明確にする ○表やグラフから読み取れる実験結果の傾向を、客観的に文章化できているか ○統計的検定の結果の書き方は正しいか 5)考察 実験結果について考察するのですが、実験感想文ではないので、実験結果から論理的に考えられることを、なるべく客観的に書きます。 ○(複数の実験を行なった場合には特に)実験結果のまとめ ○実験結果は、序論で述べたどの仮説を支持するものであったか ○先行研究の結果と矛盾したら、どうしてそうなったと考えられるか ○この実験からでは何がわからなかったか、今後の課題や実験改善案 「今回の実験では大学生が被験者/実験参加者となったが、幼児や高齢者でも調べる必要がある」などと、何の脈絡もなく思いついたように実験改善案を書く人がいます。しかし、ひらめきをアピールする場ではないので、「なぜ幼児や高齢者でも調べる必要があるのか」「幼児や高齢者を調べることで今回の実験結果に加えて何が新たにわかりそうか」までを書かないと、考察とはならないかと。 6)結論 今回の実験でわかったことを、一言で。 7)要約 序論から考察までの内容を簡潔にまとめます。この「簡潔に」の度合いが、慣れないと難しいため、繰り返しレポートを書くことで身につけていきます。 8)引用文献 「cherrytree(2006)では~~」などと本文で引用した文献のリストを書きます。これは先行研究の論文のフォーマットを真似して書きながら慣れていきます。 (追加)言葉づかい エッセイやブログではなく科学論文なので、日常で使用するような口語表現や曖昧な表現は減点対象です。たとえば、 「反応時間は条件Aよりも条件Bのほうが『かなり』長かった」 ↓ (「かなり」という表現では、どれだけの量なのかが読む側にはわからない。 具体的に記述すること) ↓ 「反応時間は条件Aよりも条件Bのほうが『約2倍』長かった」 という感じで。 あと、誤字脱字も減点です。 Web上で調べたいなら、 「心理学 実験レポート 書き方」などの用語でGoogle検索すると良いかもです。 心理学実験レポートの参考となる本のアドレスも見つかるでしょう。 (補足) 明確なオリジナリティがあれば、それに越したことはないのですが、大学1・2年生でやる基礎実験では、基本的に古い実験が多く、素人が考えられることはすでにやられていたりしますから、それについてはあまりこだわる必要はないかと。 逆に、先行研究の知見や実験結果を無視して、脳内妄想を長々と読まされるほうが苦痛です。 どちらかといえば、誤字脱字がなく、日本語がおかしくなく、表やグラフも見た目にわかりやすく、フォーマットに従って書けている、客観的・論理的に文章が書けていることを重視しますね。
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- backs
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Behaviorismさんが随分と丁寧な回答をされているようですが、私の経験談からいって、レポートを読む教官によっても評価が違うことがよくあります。 例えば私の場合、どのレポートを出すときでもデータ分析中心の内容にしていましたが、それを「とてもよく結果を分析してあります」みたいな高い評価を受けることもあれば「統計学の授業ではないので詳しい分析は不要です」と大目玉を喰らったこともあります。 つまり、その実験レポートを書く際に"何が求められているのか"をよく見直すと良いかもしれませんね。
お礼
"何が求められているのか"については、全く考慮しておりませんでした。 これからは、気をつけてレポートを作成してみます。 ありがとうございました。
- patofu
- ベストアンサー率23% (137/591)
実際にレポートを読ませろ、と言っても無理でしょうから一般論を。 レポートを提出する相手は誰でしょう? それを考えましょう。 その分野に無知なおっさんに出すのでも、全く興味のない子供に出すのでもありません。 あなた以上にその分野に精通した人に出すはずです。 そんな人に向かって、有名な実験を半人前が得々と解説する。 これほど腹が立ち、つまらないレポートなどないらしいです(某教授談)。 そのレポートに、あなたしか書けない事実や意見を、論理的に書く。 それが一番大事なことだと思われます。
お礼
ご丁寧な解説に、大変感謝致しますm(_ _)m こちらの形式を参考にさせて頂き、これからのレポートを作成してみたいと思います。 本当にありがとうございました。