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a chicken with a fox の意味を教えて下さい
度々すみません。これも英語の歌詞の一部なのですが、翻訳者も分からなかったらしく、a chicken with a foxと、そのままにしてあります。この曲は、ちょっと訓練を受けただけの若い英兵が戦死して、空軍の大げさな追悼式でヒーロー扱いされ、安っぽい棺の中に遺体となって帰還するというものです。英詩の一部は、 He wasn't know Like a chicken with a fox He can't win the war with ego となっています。最後の行は「自惚れで戦争に勝てはしない」という意味だと思います。少しばかりの軍事訓練で狡猾さ(a fox)を学んだと思っていた小心者( a chicken)が、"a chicken with a fox"ということでしょうか?それとも、イギリスには、別に、こういう成句のようなものがあるのでしょうか?アドバイスをお待ちしております。
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ケイト・ブッシュですよね? まず直訳すると 「彼は知ることはなかった。 狐の目前にいる鳥であることを。 誰も自己満足では戦争に勝てない(自分で勝った気になっても本当に勝利しているわけではない)」 He couldn't win the war with ego. もしこの歌詞がケイト・ブッシュの曲だとしたら、彼女は歌詞にいろんな意味や皮肉、裏に隠れた見えない世界を、わざと混めています。 2行目ですが、chickenは単語の意味として(特に米語)「軍隊での不必要な義務や、つまらない仕事を担当する兵士」も指し、それに掛けていると思います。狐は「敵」や「前線」のことを指しているのでしょう。つまり前線に出ない、配属されない兵士なんだよ、ということを言いたいのだと思います。 ついでにかくと、その歌詞の少し前にある Tears o'er a tin box. は、⇒ Tears over a tin box. のことです。 余談ですが、ケイト・ブッシュは、デビューからこのアルバムの頃までは神が光臨したような唄い方をしていましたが、この10年くらいに出したアルバムはその輝きが消えてしまいました。 現在同じような神々しい唄い方をするアーティストに、サラ・ブライトマン(Sarah Brightman)がいます。
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- jayoosan
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たびたびすいません。 >狐の目前にいる鳥であることを。 のところは、後半で兵士に絡めた話しをする前に、単純に直訳しただけなので、ここだけを見ると誤解を招くようですいませんでした。 単純に弱いもの(チキン)と強いもの(狐)の対比の訳を書いただけでした。 訳者が「a chicken with a fox」のまま残したのは、chickenを弱虫とか意気地なしと知っていたとはおもうのですが、では弱虫なら最初から軍にも参加しない方向でも考えられ、そうなるとFOXの意味するところがわからず、そのままにしたのでしょう。 軍隊で前線部隊にでないものをchickenということが私がみた辞書にのっていなかったら(プログレッシブ辞書)、私もFOXが前線とか敵とは気がつきませんでした。 a tin boxは「ブリキの箱」でいいのですが、たぶん軍人がもつ薄くて小さいブリキの弁当箱や携帯箱のように、すぐに涙が溢れることを表現したいのだと思います。
お礼
この度もありがとうございます。まず、鶏と狐ですが、第一義は、最初のご指摘通り「狐に襲われる鶏」でしょう。英国(ケント)の友人が副業に鶏を飼い卵を売っていましたが、鶏が全部狐にやられたと言っていたことを思い出します。英国では、ごくありふれた出来事のようです。狐狩りの由来も、その辺にありそうです。 歌詞を全体的に読むと、貧乏で教育も受けられなかった者が軍に入り(それ以外、職業の選択がないからです)、前線に送られ、B.F.T.O(イギリスの射撃訓練所)から遺体で戻ってきたことになっています。B.F.T.Oも邦訳ではそのままになっていますが、ネット検索ができなかった当時では仕方ないですね。ですから、徴兵拒否や、前線に出なかった兵士とは考え難いと思います。どこの軍でも、前線の第一撃に新兵を投入しますから、この兵士は、そういう一番危ないオペレーションに参加させられたと考えるべきでしょう。 しかしFOXに「前線」や「敵」の意味があるとは驚きました。Front Of までくらいは想像できますが、Xは何でしょうか。ケイト・ブッシュは、何重にも意味を重ねた作詞をするものです。janoosanさんの造詣の深さに敬服します。 最後の"a tin box"ですが、これは語学力だけでなく、詩を理解する文学的能力が必要とされるのですね。ただ、それは、ダブルミーニングの第二義で、"tin"は「安っぽい」の意味で、"box"は、勿論、「棺桶」のことでしょう。しかし「安っぽい棺桶」と訳しては、ご指摘の通り、軍人の持ち物をイメージさせる言葉に欠けると思いますし、涙が溢れるという意味も出ませんね。難しいところです。 ケイト・ブッシュを知っておられる方にご教唆いただけるとは、本当に幸運です。ブッシュはブッシュでも、もう一人のブッシュとは大違いですね。ありがとうございました。
補足
ごめんなさい。B.F.T.O.という言葉は、イギリス人なら誰でも知っている射撃訓練場で、この歌詞の中では、銃の弾が飛び交う激戦区を表しています。また、ビデオクリップを見ると、間違いなく、この若い兵士は、最も危険な前線で敵を追っている時に、地雷か、あるいは、敵からの集中砲火で死亡しています。
- takeunix0013
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『虚像を味方につけた弱者』といったところでしょうか… あまり参考にならないアドバイスですみません☆
お礼
さっそく、ありがとうございます。私も、「トラの威を借るキツネ」あたりが適当だと思っていました。大変、参考になりました。ただ、この訳ですと、軍人がチキンではなく、キツネ(fox)になってしまうため、ちょっとマズいかなと躊躇しております。もう少し、他の方のアドバイスもいただこうと思います。御回答ありがとうございました。
補足
ごめんなさい。原文からtoが抜け落ちていました。正しくは、 He wasn't to know Like a chicken with a fox He can't win the war with ego です。
お礼
ずばり、ケイト・ブッシュです。彼女の第1期のビデオクリップ集から"Army Dreamers"です。彼女が19歳から24歳の時までの作品を集めたLDに収められています。段々と社会派の曲も作るようになった頃です。 なるほど。「狐の目前にいる鳥」ですか。「鳥」はイギリス英語の雰囲気から、恐らく「鶏」ですね。鶏とくれば、狐が襲うという感じですか。確かにケイト・ブッシュの歌詞にはダブル・ミーニングはおろか、トリプル・ミーニングまで駆使されていす。"chicken"には、もう一つくらい、結構卑属な意味も込められていそうですね。この曲の歌詞の中の"make it"なんかも、そうです。 今は、歌詞邦訳もマシなものに変わっているのでしょうが、"a tin box"などは「ブリキの箱」と訳されています。"with ego"も「エゴでは」となっています。"ego"に関するご指摘も大変参考になりました。 よくビョークと比較されますが、私は、この時期のケイト・ブッシュは、パントマイムを習っており、社会風刺の仕方からも、チャプリンの生まれ変わりだと思っていました。昨年ですか、12年振りにアルバムを出しましたが、「母」としての立場が鮮明な作品と聞いています。本当にありがとうございました。サラ・ブライトマンも聴いてみます。