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韓国・朝鮮語の釜山の最初の音は我々日本語話者の耳には?
私は外国の地名の音声とその日本語表記に興味をもっているものです。 現地の人が釜山の発音をしたときに、我々日本語話者にとっては/p/あるいは/b/のどちらの音に近く聞こえるのかな?という素朴な疑問です。 英語での釜山表記はGoogleによるとPusanとBusanでほぼ拮抗しているようです。我々日本語表記では圧倒的に プサン > ブサン のようです。もし、釜山の最初の音が我々の耳にもし/b/よりも/p/に近く聞こえるなら、わが日本語表記もやがてブサンにとって変わられるのかな? と思うんです。 質問を繰り返します: 現地の人が釜山の発音をしたときに、我々日本語話者にとっては/p/あるいは/b/のどちらの音に近く聞こえるのでしょうか?
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#4,6,8,10です。5度目の登場です。 私、各国語の音声にはとても敏感なのですが、これまでの個人的な分析に基づくと、以下のように考えます。 日英韓中の4言語語頭の/p//b/について、破裂度・にごり度の高い順番に並べてみると、こんな感じになると思います。 韓・激音/ph/>中・有気音/p/>英/p/>日/p/>韓・平音/p/、中・無気音/b/、韓・濃音/pp/、日英/b/ 「/ /」には本来音素を書くべきところですが、一部スペルが混在しています。 したがって、Pusanの語頭Pの韓国語音は英語や日本語に比べればBに近いとはいえるものの、中国語の語頭無気音Bよりは明らかに破裂度、息の出が少なく、中国語の無気音はあくまでもBというつづりを使ってもPに近い音ですので、Busanでなく、Pusanがより韓国語の元の音に相対的に近いと結論づけられると考えます。中国語Beijingがどうしても原音で「ベイジン」に聞こえる方には納得できないかもしれませんが。 お邪魔しました。
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- takashimadaira
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しつこいようですが再びNo.4です。質問者さまと関心事項がかなり重なっていますので少々入れ食い状態になってます。 >(2) それにしても面白いですね。 私はてっきり韓国・朝鮮語の地名を聞いた英米の英語話者の直感にたよって、例えば釜山をPusanはなく最近Busanと表記するようになっているものとばかり思っていました。 韓国語の例ではありませんが、中国語では前の回答でも触れたように、「北京」の中国語発音では「ペイチン」なのに、最近はBeijingのつづりに引っ張られて多くの人が「ベイジン」というようになってしまいました。航空会社のCMでも「杭州Hangzhou」が本来の「ハンチョウ」でなく「ハンジョウ」になってしまう例もあります。中国語でも台湾でのウェード式つづり(ウェードさん方式ですから欧米人考案のもの)になると、BeijingはPeichingに、HangzhouはHangchowなどとなりますが、原音はこちらの方が完全に近いです。このウェード式表記はちょうど日本のヘボン式表記に類似しているもので、英語話者が聞いた音を素直に書いているものになります。 韓国の変更後のつづり、中国の普通話(ピンイン)つづりには自国独自式のややナショナリズムを感じる形態であり、それを独自に各国がある一定の規則に従って決めるのは構わないですが、ローマ字を使っている以上、原音との乖離が発生することを考慮しておかないと、正式な自国語での発音と一層離れる事態になってしまいます。日本語の訓令式も上述韓国式・中国式に近く、最近のPCやインターネット普及後の頻発する間違ったローマ字表記も含め、場合によっては将来的に日本も独自方式に進む可能性がなきにしもあらずですが、急に変更したりするのは国際的に通用するまでに時間もかかり、いろいろな不便を生ずるはずなので、日本の場合はこのままのヘボン式(パスポート式)維持が最善というのが個人的意見です。
お礼
「韓国の変更後のつづり...には自国独自式のややナショナリズムを感じる形態であり、それを独自に各国がある一定の規則に従って決めるのは構わないですが、ローマ字を使っている以上、原音との乖離が発生することを考慮しておかないと、正式な自国語での発音と一層離れる事態になってしまいます。」 ⇒ なるほど。今回も本当に勉強になりました。ありがとうございました。
#2です。 語頭に来たときと、語中は変化すると言いましたが、それは、あくまで、日本語に置き換えた場合です。それに、文字によっては、変化しない文字もあります。 質問と離れていたなら申し分けないですが、韓国人は、語頭に来たときは、濁らず、語中は濁る、ということは、ほとんど意識してないで発音しています。 基本は、激音、平音、濃音のそれぞれの、息の吐き方で、発音の違いを出しています。 それ以外は、特に、意識はしていないです。 もちろん、全部の韓国人がそうだとは限りませんが、 私も含め、私が知っている人達はそうでした。
お礼
2度にわたってのご回答、ありがとうございます。 「韓国人は、語頭に来たときは、濁らず、語中は濁る、ということは、ほとんど意識してないで発音しています。」 ⇒ 韓国・朝鮮語の知識はまったく私にはありませんが、一般的な音素やその具体的な音の現れ方からしておっしゃることは論理的にはよく理解できます。
- takashimadaira
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再びNo.4(No.6)です。 完璧な音声学者ではないので、断定的には言えませんが、/b/という音素は認めないというより、/p/と/b/は韓国語「ピウップ」では状況により両方の音素のどちらかが出現するといった方がいいのではないかと考えます。さらに厳密にいうと、/pp/(濃音)になる場合(語中で切れ目を入れる必要があるとき)もありえますが(ここは具体例を忘れました)。 なお、No.7さんの言われていることももっともだと思いますが、韓国語/p/は日本語/p//b/の中間という言いかたの他に、韓国語/p/の許容する範囲が日本語/p/の許容範囲よりも狭いということもできると思います。
お礼
何度もありがとうございます。 (1) 「/p/と/b/は韓国語「ピウップ」では状況により両方の音素のどちらかが出現する」 というお答えでよくわかりました。[b]は音素/p/の一異音で、[b]と他の/p/の異音がいわゆる「相補分布」の関係にあるということかな、と理解しました。 また、「韓国語/p/の許容する範囲が日本語/p/の許容範囲よりも狭い」というご指摘も私は韓国・朝鮮語の知識はないものの教えていただいた/p/の異音の現れ方からして論理的には予想できますね。 (2) それにしても面白いですね。 私はてっきり韓国・朝鮮語の地名を聞いた英米の英語話者の直感にたよって、例えば釜山をPusanはなく最近Busanと表記するようになっているものとばかり思っていました。 ご回答#4で 「最近の韓国語ローマ字表記の「改革」によりBUSANと書くのが正式のようになっていますが、これは単純に韓国語の「ピウップ(p)」音を語頭・語中に限らずすべてBに統一したことによります。ですから、Bと書いてあるからと言って、Bの音であると限りません。ただ、韓国語を知らない人、英語しかわからない人が見ると、「ブサン」としか読めないのでこのような原音との乖離になってしまうわけです」 と教えていただきました。むしろ韓国・朝鮮語の音韻体系にもとづいた彼ら自身が作り上げた基準に英語表記が従っているということですね。 詳しくは知りませんがわが国のローマ字表記が、おおよそ訓令式(私の理解ではこれが日本語の音韻体系に基づくもの)が廃れてヘボン式(これが英語の音韻体系に基づくもの)に流れているのに比して興味深いですね。
- unicode
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私もこの件はかなり真剣に悩みました。 以下は申し訳ないのですが、 ここではタグは使えないみたいなので、 文字参照で表示される部分は その部分をメモ帳にコピー貼り付けして 保存拡張子を”.html”で 保存して表示して下さい。 #3さんの書かれている >以前、韓国人に聞いたところ、プサンの「プ」は、日本語のpuとbuの中間の音と指摘されました。 まさにその通りで私を受け、 それまで尖頭は濁らない、語中は濁ると 日本で教える一般的な韓国語の発音で 覚えてきましたが、 このことを指摘されて 韓国の方とかなり会って、 この件を質問しました。 その結果、私は 今、부산と発音するときは、 最初はpとbの中間の音を意識して、 発音しています。 日本人の感覚で、 pの発音をすると、尖頭のpは平音ではなく、 激音の発音になり易く、実際、 他の単語でㅂをしたつもりが 相手にはㅍの発音に聞こえたということでした。 ”雨が降って来た”と言ったつもりなので、 ”血が降って来た”と聞こえたということでした。 ですので、 私は부산の場合、 最初はpのつもりで発音を始めて、 ただ口に出したときには bの発音みたいにして発音してます。 他にㅈの発音、特に지は”チ”の発音をすると 完全に치の発音に聞こえますので、 ”ジ”の発音の方を強く意識してしてます。 実際、かなりの韓国の方とソウルで 必要な会話をして これを実践して、通じなかったことがないです。 逆に日本人の方からすると?に思われたりも ありましたが。 しかし、なぜ、 尖頭は濁らない、語中は濁ると 日本で教える一般的な韓国語の発音は 殆ど全てにそう書いているのでしょうか? 確かに가は私が聞いても尖頭は濁って聞こえません。 多分、日本の普通の”か”の発音が 平音に近いのだろうと思います。 長々失礼しました。
お礼
ご回答ありがとうございました。 私は拡張子云々がよくわかりませんので友人に代わりに一部を表示してもらいました。が、結局私には韓国・朝鮮語がまったくわかりませんので理解できませんでした。 申し訳ありません。
- takashimadaira
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No.4です。 >(1)韓国・朝鮮語の両唇の破裂音の一つ/p/には有気音の/p/と無気音の/p/の対立がある。さらにこの上位には/p/と/b/の対立の枠組みがある。 正確に言えば、両唇の破裂音/p/は、語頭にある場合は/p/、語中にある場合は/b/、語末にある場合は内破音の/p/になる。この他激音(有気音)の/ph/と、濃音(ほぼ促音)の/pp/がある。対立関係は/p//ph//pp/であり、/p/と/b/は対立関係にない同じ音である(→したがって、/p/はローマ字標記上「B」に統一するという流れになると思います)。 日本語では/p/と/b/の対立があるので、韓国語語頭の/p/は「プ」で標記するという妥当性が証明されることになります。 マニアックになりましたが、いかがでしょうか。
お礼
丁寧な解説をありがとうございます。 確認のためですが、 韓国・朝鮮語には音素として/b/を認めないのですね。[b]はあくまで音素/p/の異音のひとつという音体系である、 と理解しました。
こんにちは。 この話題をときどき見かけると、興味を持って覗いてみていました。 深く追求するほどではなくて、興味本位ですが。 ただ、実際の聞こえ方に日本語表記が合わされるとは限らないでしょう。No.4の方もおっしゃっているように。 いつかBusanに変わる時代が来るかもしれないし、それは分かりませんけれども・・・。 外国語の固有名詞の日本語化は、必ずしも原音に沿う形にはなっていません。 韓国語ではないんですが、原語でどう聞こえようが、アルファベットのスペルから考えても導き出せない表記だろうが、日本語は日本語で独走中♪(しかもカタカナ表記が数パターンある)の単語もあります。
お礼
「原語でどう聞こえようが、アルファベットのスペルから考えても導き出せない表記だろうが、日本語は日本語で独走中♪(しかもカタカナ表記が数パターンある)の単語もあります」 ⇒ 面白そうなのでいくつかご紹介いただけませんか?
- takashimadaira
- ベストアンサー率45% (25/55)
こんにちは。私も外国の地名表記に大変関心があります。 下の方と同じですが、韓国語の語頭のPは明らかに清音ですので、「プサン」に聞こえます。「ブサン」としてしまうのは非常に違和感を持ちます。最近の韓国語ローマ字表記の「改革」によりBUSANと書くのが正式のようになっていますが、これは単純に韓国語の「ピウップ(p)」音を語頭・語中に限らずすべてBに統一したことによります。ですから、Bと書いてあるからと言って、Bの音であると限りません。ただ、韓国語を知らない人、英語しかわからない人が見ると、「ブサン」としか読めないのでこのような原音との乖離になってしまうわけです。 これと同じ例は中国のケースにあります。中国がローマ字(ピンイン)を導入し、国連も70年代に中国の地名・人名表記は他の言語で使う場合もピンイン表記を使用することに決め(台湾と香港等は別です)てから、例えば「北京」はPekingからBeijingに表記が統一されました。このBeijingの語頭のBは濁音でなく、無気音であり、前のつづりがPだったように清音のPに限りなく近い発音であり(ピンインではたまたま有気音と無気音をPとBで区別しただけ)ますが、中国語を知らない人、英語またはローマ字しかわからない人がこのつづりを見て「ベイジン」と発音するようになってしまったわけです。 ですから、いずれのケースでも元々ある意味欧米人が最初に耳で聞いたPusanやPekingといったP音が客観的に言って正しい音を表しているといえます。
お礼
「韓国語の語頭のPは...「プサン」に聞こえます。「ブサン」としてしまうのは非常に違和感を持ちます」というご回答、ありがとうございました。 以下の理解でよろしいでしょうか? (1) 韓国・朝鮮語の両唇の破裂音の一つ/p/には有気音の/p/と無気音の/p/の対立がある。さらにこの上位には/p/と/b/の対立の枠組みがある。 (2) 一方、日本語の両唇の破裂音は、清音(/p/)と濁音(/b/)の2項対立のみ。 (3) よって、日本語の音韻体系では「釜山」の音の語頭の子音は「無気音の/p/」を「清音(/p/)」としてとらえる。
- Ryu831
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これは微妙ですね。 以前、韓国人に聞いたところ、プサンの「プ」は、日本語のpuとbuの中間の音と指摘されました。 つまり、puと言うと、そんなに息を強く吐いて発音しないと言われ、buと言えば、もっとpuに近い、と言われ。。。 なので、 >/p/あるいは/b/のどちらの音に近く聞こえるのか と言うのは、話者にもよると思います。 ゆっくり、発音に忠実に「プサン」と言ってくれれば、日本語のpuに近く聞こえ、早口で、文の中で「プサン」と言えば、buに近く聞こえます。 (#2さんもおっしゃっていますが、韓国語の「プ」は、文頭ではpuに近く、文中ではbuに近い発音になります) >英語での釜山表記はGoogleによるとPusanとBusan 国立国語院のサイトに、韓国語のローマ字表記のルールがあります。 それによると、プサンの「プ」に当たるハングルにはbuと記すルールがあります。これをpuをしてしまうと、息を強く吐いた「プ!」の音を表してしまいます。 >ブサンにとって変わられるのかな? 日本では「pusan」で定着しているので、現地音に関係なく、このままpusanと言い続けると思います。まぁ、ローマ字表記のほうはBusanにしろ、と要求されるかもしれませんが。
お礼
ご自身の体験に基づくご説明はわかりやすかったです。ありがとうございました。 次のご回答#4の方の「お礼」の後半に現時点での私の理解をまとめてみました。私の理解に何かコメントがあればください。
日本人の耳に聞こえるのは、どっちかと言えば、「PUSAN」でしょうね。 ご存知かと思われますが、韓国語の「プ」の子音は、基本的に、3種類あります。 息を吐いて発音する、激音の「プ」息を止めて発音する、濃音の「プ」その間で、平音の「プ」です。 更に、平音の「プ」は、語頭に来たときと、文字が後に来たときと、発音が変化しますので、韓国語を、日本語や、アルファベットに置き換えるときに、ややこしくなりますね。 何故、釜山が「PUSAN」と「BUSAN」に分かれてるかというと、「BUSAN」は欧米人向けの、表示だと思われます。 欧米系の人が、「P」の発音をした場合、韓国語の激音の「P」のように、大きく、息を吐いて発音します。 そこで、激音の「プ」と「平音」の「プ」を、欧米人向けに、差別化をはかる必要があったと思われます。 音声として聞こえるのは、韓国人も、「PUSAN」に近いと思われます。
補足
お二人の方から回答をいただきました。ありがとうございました。 お二人とも日本語話者には/b/よりも/p/に近い音に聞こえるというご回答でした。別のお考えの方がいらっしゃいましたらご回答をお待ちしています。
音はプサン。 英語表記がBusanが多いのは、数年前に英語表記を出来るだけ統一しようとしたためだろう。 韓国語のアルファベット表記は、日本語のローマ字表記よりルールが雑だったので。ローマ字表記にもいくつかありますが。。
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お礼
「日英韓中の4言語語頭の/p//b/について、破裂度・にごり度の高い順番に並べてみると... 韓・激音/ph/>中・有気音/p/>英/p/>日/p/>韓・平音/p/、中・無気音/b/、韓・濃音/pp/、日英/b/」 というのは興味深いスケールですね。ありがとうございました。