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北京・釜山の英語表記
いつのまにか中国・北京と韓国・釜山の英語表記が変わっていた。 北京:Peking→Beijing 釜山:Pusan→Busan なぜ変えたのか?
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今の中国語(普通話)は1950年代以降に毛沢東率いる人民大会で施行が決定され、そのとき現在のピンインと簡体字も採用することが決められた、政策的な言葉です。 それ以前にも1900年代当初に官人(役人)が広大な国土で共通語として使っていた言葉を、普通話としてまとめる動きがありましたが、その当時は繁体字ですし、現在のピンインもありませんでした。 PekingまたはPeikingという呼び方は、その当時からありました。私は広東に限らず中国南部に東から西まで広がる当時の越国(粤国とも書く。エツとよむ)での読み方でもあり、またそれ以外にも北京周辺の人もPeiと読んでいたと考えています。というのは、19世紀後半以降西洋の人も北京や上海にかなりはいっていましたし、また現在の普通話がはじまったとき、(あたらしく施行された)ラジオを聴いて、この発音はおかしいと述べた北京周辺の地元の声が歴史作家の本にみられるからです。 福建省あたりから台湾に渡った人も、北をpeiと読んでいました。彼らはその読み(例えば台北がタイペイであること)が標準中国語からのものではないことを知っていますが、現在も利用しています。 なお予断ですが、外国の英語サイトで北京の呼び名の変遷をよむと、列強に支配され自国統治もままならない北京の腐敗と汚さのイメージを払拭するために、毛沢東が呼び名を変えたとする書き込みをみることがすくなくありません。ある時期に現在のピンイン表記を主要な場所で、統一すべく書き換えていったことを指しているのかもしれません。 なおペキンという呼び名は英語圏に残っています。餃子のことをペキン・ラビオリとよびアメリカ人はけっこう多いです。 中国は東南アジアにも影響をもっており、ベトナム(越南)は漢字を採用していました。当時ハノイの漢字名は東京で、Tongkingという読みでしたので、Peikingと通じる音が感じます。 さて中国語では、paとbaは表記上の違いで、音としては日本のパとバの違いがないといわれています。 実際中国語には濁音という概念がなく、中国からの留学生にハ行に゛(だくてん)をおしえるとき、なぜそれがpaとbaに表記され、音も違えるのかなかなか理解できないそうです。 実際Beijingと表記されていても、発音は日本語の「ベ」ではありませんし、かといって「ペ」でもないのです。(英語圏の人はpとbの違いがわかるため、peとbeの音を使い分けます) 現象としては 1. 表記が50年代以降の改革で統一されていった 2. アルファベットによる表記は音を便宜的に表しているだけで、音の違いはネイティブクラスしかわからない 3. また中国は広く、日本の標準語にあわせるような意識もないため、いまだに音は人によって異なるケースも多々ある というのが現状のようです。 韓国語はよくしりませんが、似たようなにpとbは表記的にはどちらでもよいのかもしれません。これは他の方が書いている部分で、中国語と似ているなと感じました。大切なのは音です。 そういえば違う例ですが、この前宮崎の東国原知事が韓国をおとずれた際、通訳が「知事は…」というとき必ず「ちちは…」というのは音に聞こえました。濁るときの音がかならずしも日本の濁音のようにならないのが、世界の言語には多く見受けられます。 アルファベットによる表記は、単なる便宜的なものなのです。
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- mide
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Beijingと書くのはピンイン表記に基づいているのですが、英語でも次第に現地音・現地表記尊重の流れで変わってきたのではないかと思います。 http://www.logoi.com/notes/peking-beijing.html によると、80年代ごろ変わったようですが、英国は米国より遅かったような気がします。 ドイツ語、フランス語、スウェーデン語、フィンランド語では現在でも「ペキン」がそれに基づいた発音が主流ですし、他の多くのヨーロッパ言語でもそうだと思います。これは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%BA%AC で言語を変えてみれば分かります。 英語でも北京ダックは Peking duck だし北京大学の英語表記は Peking University です。北京空港の空港コードもPEKですね。私も英語で話すときは Beijing と言っていますが、結構 Peking でも通じるのかもしれません。
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なるほどそういう事でしたか。 ”言葉”の難しさ・奥の深さを感じました。
- nebnab
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北京について。 BeiJingは、「北京」という漢字の、ピンインという中国語標準語の発音記号(アルファベットで表記する)です(ピンインにはあとイントネーション記号があるが)。 それを今ではそのまま英語でも使っています。 私が中国語の勉強を始めた20年前から英語で「北京」は「BeiJing」ですけど。 Pekingという表記は、18~19世紀の広東人(当時西洋と中国との交流の窓口は広東だけだった)の発音をイギリス人が聞き取って書いたものです。 今でも、広東語で「北京」は「パッキン」と発音します。 ピンインは中華人民共和国が成立してから、人民共和国政府が作ったものなので、英語表記がBeiJingになったのはそのあとではないかと思います。 世界の人と話をする上で。「北京」の英語が「BeiJingベイジン」であることを覚えておくことは重要と思います。 「北京」を「ペキン」と呼ぶのは日本人だけだと思います。 なお、 >毛沢東の出た地域での発音がベイジンだったから。 これは嘘でしょう。 BeiJingは北京語を基にした標準語の発音。毛沢東は湖南省出身で、湖南の地元の言葉の発音は標準語と全然違うはずです。
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なるほどそういう事でしたか。 ”言葉”の難しさ・奥の深さを感じました。
- nidonen
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釜山について説明します。ハングルではもともと、濁音と半濁音の 区別はありません。つまりバ( ba )行とパ( pa )行には明確な 区別がなく、ハングル文字自体も同じものを使います。 実際の発音では、語頭に来たときのみ半濁音化し、語中にある 場合は濁音化します。同じ文字でも、場所によって発音が変わります。 よって、釜山は語頭に来ているので、表記上は Busan であっても 発音は Pusan になります。だがハングルでは P 表記というのは 本来存在せず、すべて B 表記なので、ナショナリズムの高まりに 合わせて P 表記を廃止したのです。 1988 年のソウル五輪を契機に韓国ではナショナリズムが高まり、 いろんな表記が修正されました。たとえば中国ではソウルを漢城 と書きますが、これは日本がかつてソウルを京城を書き表したよ うに、韓国文化とは無関係の当て字です。そこで韓国側では最近、 首爾( または首午爾 )を公的な漢字表記にしました。もっとも 中国側はまったく従っていないのですが。 余談ですが、ペ・ヨンジュン氏は、ローマ字だと Bea Yong joon と 表記します。名字の ペ は漢字で書くと 裴 なので表記は Bea 、 しかし発音は語頭に来るので ペ になるというわけです。
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- aiueo2
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どちらも古い。 ペキンがベイジンになったのは、毛沢東が権力を持っていた頃。 毛沢東の出た地域での発音がベイジンだったから。 プサンがブサンに統一されたのは10年位前。 語頭の濁音が落ちる場合にも、 落ちる前の濁音で記すように韓国政府が決めた。
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