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セポイの叛乱の引き金となった噂
セポイの叛乱の引き金となったと説明される、イスラム教徒とヒンズー教徒禁忌の動物である牛と豚の脂を使った銃弾、というのは単なる噂であったのか、実際に英軍はそうしていたのか、どちらかに興味があります。 エンフィールド銃用の銃弾は実際に牛と豚の脂を使用していたのでしょうか?
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火薬は湿気を嫌います。 当時の薬包は紙製ですから湿気の影響を受けやすく、防湿の為油を塗ったのですが、それには油状のものより固形の脂肪が適当でした。 これは取り扱い上固形の脂肪の方が保存にも便利だったのです。 当時入手し易くこの条件に適合していたのは牛脂とラードでした。 従って適当な融点になるように牛脂とラードを配合し薬包に塗布する方法がとられたと思います。 これはあくまでもヨーロッパ的発想で、イスラムやヒンズーの教義に対する配慮が抜け落ちていました。 しかも薬包は装填時、口で端をかみ切る必要がありましたから、なおさらです。 しかし実際はこの事だけでなくイギリスの圧政的支配に対する日常的不満が蓄積して爆発したのが「セポイの反乱」でした。