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日本語の意味に関する質問

日本語学習者でございます。 学校の授業で指定された文学作品を発表するということになりますが、 クラスメートとディスカッションをしながら自分の国の言葉に翻訳しました。 しかし、その中になかなか意味をうまく把握できない単語がいくつかが出ているんですが。 (1) 「…そんなむき出しな感じのする室内をぼんやりと見廻したり(略)」 →「むき出し」というのは、どんな感じですか。 ボロボロというのかな?と勝手に想像しています。(汗) (2) 「…鋭い音をもいだりした。」 →「鋭い音をもぐ」という表現、辞書を引いても出てきませんので…。 (3) 「…私の顔を訴えるように見上げて、それを私に言わせまいとするように、口へ指をあてた。」 →「顔を訴える」の意味がわかりません。 「訴える」の目的語は「顔」だと、その「訴える」の意味は何ですか。 (4) 「こういう山のサナトリウムの生活などは、普通の人々がもう行き止まりだと信じているところから始まっているような、特殊な人間性をおのずから帯びてくるものだ。」 →「普通の人々がもう行き止まりだと信じているところから始まっている」という文ですが、 私たちは「普通の人々はサトリウムでの生活が人生の終わりだと思っているが、実はそこから人生が始まる」 というふうに考えていますが、これで正解ですか。 いろいろ質問してしまい本当にすみません。 発表は今週になりますのでとても焦っています。 ご返答よろしくお願いします。 ちなみに上の文章は堀辰雄の「風立ちぬ」よりです。

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  • teuu
  • ベストアンサー率26% (116/443)
回答No.3

日本語は表現方法が難しく、大変ですよね。 むき出し とは、そのまま、包まれていない感じを示します。 直接的という表現が近いでしょうか。 むき出しの室内とすると、壁紙などが貼られていないというイメージがあります。 前後の文脈しだいで変わってきますが。 これも文脈しだいですが、 「もぐ」というものは、なくす・取り払うという意味です。 もぎ取るという感じですね。 一連の音の流れから、鋭い音を取り払う、 おそらくこんな感じでしょうか。 この「訴える」は動詞ではありません。 したがって目的語はありません。 訴えるように、で副詞です。 見上げるという動詞を修飾しています。 「顔を」「訴えるように見上げて」です。 訴えるというのは、裁判などの訴訟という感じではなく、 情に訴えるという、文末などにつく「please」って感じです。 よくわかんないですかね?笑 「ように」という言葉は、英語で言うところの「ly」などに相当して、 副詞や形容詞を形成する語尾となります。 サナトリウム…の文は、そもそも文章がおかしいですね 笑 貴方の解釈に近いですが、 普通の人々=健常者として、 サナトリウムで生活すると決まった時点で人生が終わると考えられているが、 サナトリウムで生活してる人は、 人生の終わりと思われている場所で新たなる人生を歩み始めるので、 そこから人生が始まるような状況になり、 よって特殊な人間性が出てくる。

kkkkkay
質問者

お礼

「訴える」をずっと動詞の働きだと思い込んじゃってなかなか理解できませんでしたが、 「訴えるように」という副詞表現もありますか…。勉強になりました。 日本語は本当に奥深い言語ですね。 ご返答ありがとうございます。

その他の回答 (4)

回答No.5

「リノリウムで床を張った病室には、すべて真っ白に塗られたベッドと卓と椅子と、――それからその他には、いましがた小使が届けてくれたばかりの数箇のトランクがあるきりだった」 そんなむき出しな感じのする室内をぼんやりと見廻したり・・・・・・・。 このような文章の中に使われた表現ですね。 →普通の室内は床にはカーペットが敷かれていて、壁にはドレッサーとか書棚とか食器戸棚とか様々な家具が置いてあり、時計やカレンダーなどの装飾物なども掛けてあります。 それらが何にも無く、床は「リノリューム」が張ってあるだけ、室内は「ベッド」と「テーブル」と「椅子」と届いたばかりの「数個のトランク」だけ。 何の飾り気も無い室内を表現したのが「むき出しな感じのする」という言葉です。 「むき出し」とは、「剥出」「剥き出し」と書き、意味は「何の覆いも無くむき出すこと」「露出」「露骨」 「何にも隠されてなく露になっていること」です。 風が真っ黒な雲を重たそうに引きずっていた。そしてときおり裏の雑木林から鋭い音を(も)いだりした。私は一度寒そうな恰好(かっこう)をしてバルコンに出て行った。 「捥ぐ」は「捻って取る」「ちぎる」「もぎる」という意味です。 →普通は木になっている「果物」を枝から採る時の表現に使われる「捥ぐ」を使っています。 →この表現は「真っ黒な雲を重たそうに引きずってきた【風】の音が耳に入ってきたことを言い表すものです。 、「ねえ、お前、何んだってこんな……」と言い出しかけた。  彼女はベッドに寝たまま、私の顔を訴えるように見上げて、それを私に言わせまいとするように、口へ指をあてた。 →これは、以下のように言い換えると分かりやすくなります。 →「彼女はベッドに寝たまま、そのことを言わないで欲しいと訴えるかのように私の顔を見上げて・・・・」 顔を訴えるのではなく、「○○を訴えかけるように、私の顔を見上げた」のです。 「こういう山のサナトリウムの生活などは、普通の人々がもう行き止まりだと信じているところから始まっているような、特殊な人間性をおのずから帯びてくるものだ。」 この解釈を、「普通の人々はサトリウムでの生活が人生の終わりだと思っているが、実はそこから人生が始まる」と記述していらっしゃいますが「人生がそこから始まる」のではないのです。 →「普通の人々からみれば、サナトリウムに入ることは人生の行き止まりに思えているけど、そのような行き止まりに見えるところから始まる生活は、特殊な「人間性」を帯びてくる」と書かれています。 →「サナトリウムの生活は、特殊な人間性を帯びてくるものだ」ということです。 次の段落の「こうして私達のすこし風変りな愛の生活が始まった。」以降をお読みください。

kkkkkay
質問者

お礼

ご指摘ありがとうございます。 いろいろ勉強になりました。 今までこれほど(私たちにとっては)難しい文章を読んだことがなかったし、日本語も下手ですので、 理解するにとても時間がかかります。 なかなか進みませんが、頑張って読んで行こうと思っています。

  • biwako1215
  • ベストアンサー率13% (177/1302)
回答No.4

(2)二人きりになると、私はしばらく落着かずに、附添人のために宛てられた狭苦しい側室にはいろうともしないで、そんなむき出しな感じのする室内をぼんやりと見廻したり、又、何度も窓に近づいては、空模様ばかり気にしていた。風が真っ黒な雲を重たそうに引きずっていた。そしてときおり裏の雑木林から鋭い音をもいだりした。私は一度寒そうな恰好(かっこう)をしてバルコンに出て行った。 引用の文脈では、風が雑木林を吹き抜ける時、鋭い枝のきしる音が聞こえてくる、そのことを、リンゴなどを枝からもぎ取るようだ、と言っているのでしょう。 さすが、堀辰雄、脱帽ですね。

kkkkkay
質問者

お礼

わざわざ調べていただき本当にすみませんでした。 そうですね。前の文をもう一度読んでみると、確かにbiwako1215さんの言ったとおりですね。 その文章の表現、感心しますわ。 さすが、堀辰雄。(笑)

  • apple-man
  • ベストアンサー率31% (923/2913)
回答No.2

日本人ですがちょっと自信なしです(笑)。 >→「むき出し」というのは、どんな感じですか。  何も覆っていないとか、貼っていないという意味で、 普通は壁紙の貼っていない、コンクリートが見えた ままの壁などを言います。 >(2) 「…鋭い音をもいだりした。」  これ、誤植ってことないですか? >「…私の顔を訴えるように見上げて、  …私の顔を、(私に何かを)訴えるように見上げて、 の省略だと思います。  何か思いつめたように、私の顔を見上げているということ でしょう。 >「普通の人々はサトリウムでの生活が人生の終わりだと思っているが、実はそこから人生が始まる・・・ような 特殊な人間性があるという事で、そこから人生が 始まるのが、普遍的な真実でなないということだと 思います。

kkkkkay
質問者

お礼

ご返答ありがとうございます。 コンクリートが見えたままですか?それは非常にわかりやすいですね。(笑) わかりやすい説明でとても助かりました。

  • biwako1215
  • ベストアンサー率13% (177/1302)
回答No.1

1)家具や絵画などのない、がらんとした部屋でしょうか?ボロボロではないですね。 2)もぐ、はリンゴを木からちぎる、などで使いますが、鋭い音をもぐ、とうのは、難解ですね。 3)私の顔を(訴えるように)見上げて、()内は 見上げるを修飾しています。 4)当時は結核は不治の病でした。そこは普通の人の考え及ばぬ世界だ、と言っているのです。 2)は前後関係をみたら分かるかも知れません。

kkkkkay
質問者

お礼

簡潔に説明していただきありがとうございます。 日本語力が足りなくていろいろ誤解が出てきましたね。 ご返答を読んだら、あぁ、なるほど、という感じがします。

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