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認知系の心理学のある話題が書かれた本を探しています
認知系の心理学の話題だと思いますが 主題がわからない文章を読むと 理解が出来ず不愉快になったり気分が悪くなったりするという話を昔読んだ事があります。 主題というか確か洗濯機が話題で、文章には洗濯機が明示されず、読むと確かに訳がわからず困惑しました。 洗濯機だったかは10年前に読んだ本ですのでわかりませんが もう一度読みたくなりました。 どの本か知りたいのですがどなたかご存知ありませんでしょうか? よろしくお願いします。
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もし幸運にも質問文を読まずに、先にこの回答を御覧になった方は、ぜひそのまま下の文章をお読みくださいませ。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 手順は実際、まったく単純である。まず、物をいくつかの山に分ける。もちろん量が少なければ1つの山でも十分である。もし設備がないためにどこかよそへ行かなければならないのなら話は別だが、そうでなければ準備は整ったことになる。大切なことは一度にあまり多くやり過ぎないことである。つまり、一度に多くやり過ぎるよりも、むしろ少な過ぎるぐらいのほうがよい。このことの重要さはすぐにはわからないかもしれないが、もしこの注意を守らないとすぐにやっかいなことになるし、お金もかかることになる。最初、全手順は複雑にみえるかもしれない。しかし、すぐにそれは生活の一部となるであろう。将来この仕事の必要性がなくなることを予想するのは困難であり、けっして誰もそんな予言をしないであろう。手順が完了した後、材料はふたたびいくつかのグループに分けて整理される。それからそれらは、どこか適当な場所にしまわれる。この作業が終わったものは、もう一度使用され、ふたたびこのサイクルが繰り返されることになる。面倒なことだが、しかしこれは生活の一部なのである。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ (Bransford & Johnson (1972) で用いられた文章の例の日本語版より) というわけで、ごきげんよう。 さて、上の文章全体が何を示しているか、おわかりになったでしょうか? 文章一文一文は、まったく正しい日本語でできていて理解できます。しかしこれを読んだだけでは、文章全体が何のことを指しているか、ほとんどの方がわからないでしょう。 Bransford & Johnson (1972) では、 実験の被験者を3つに分けて、 第1群:上の文章を「読む前に」タイトルを与える 第2群:上の文章を「読んだ後に」タイトルを与える 第3群:タイトルを与えない 文章を読んでもらい、 後から読んだ文章を思い出して(再生)してもらいました。 結果:第1群が他2つよりも成績が良い この実験結果は、文章を適切な既存知識と関連づけて理解しなければ、その内容を覚えるのが困難であることを示しているといえます。そのような、特定の事象に対する人間の既存知識/知識の枠組みのことを「スキーマ(schema)」といいます。 文章全体の意味を理解したり、文章の内容を覚えたり、ということを実現するためには、個々の文章の意味を統合することによって全体を把握する必要があり、そこにスキーマが重要な役割を果たす、ということです。 (ちなみに、不愉快になったり気分が悪くなるという情動面への影響についてはわかりません) 以上の内容は、この本から転載、およびこの本を参考に書きました。 御興味がありましたらどうぞ。 グラフィック認知心理学 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781907768/ ちなみに、文章のタイトルは「洗濯」です。 これで内容が理解できましたか?
お礼
内容はまさしくコレです。 本は違いますので解説の言及も違っているか、思い違いのようです。ありがとうございました。