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魔女狩りについて。
来年度より卒論で、魔女狩りについて研究したいと考えています。何冊か本を読んでみましたが、意見がわかれていて(歴史上のことなので当然ですが)、よくわからなくなりそうです。 魔女狩りについての個人的なご意見や、参考文献・論文などがありましたら教えていただけるとありがたいです。文献・論文に関しましては、英語でも構いません。 いい卒論にしたいので、ご協力いただけると助かります。
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魔女狩りの史料は日本語文献より英語文献になりますよ。 日本語なら、カルロ・ギンスブルグの著作やクルト・バッシュビッツの『魔女と魔女裁判』 またはルネサンス期の神秘主義や異教趣味を扱ったもの、ジャンヌダルクなどに関する著作の巻末の参考文献一覧なども活用できますね。 英語は手に入るかどうかは別として挙げますね。 Lavack,T.A (1995). The witch-hunt in early modern Europe. Maxwell-Stuart,P.(2001). Witchcraft in Europe and the new world,1400-1800. Clark,S.(ed).(2001). Languages of witchcraft:narrative,ideology and meaning in early modern culture. などですね。
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- pius
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#3です。折角なんで自分がレポートを書いたときの切り口だけでも紹介しておきます。 魔女とは? なぜのイメージが魔女が老女か? 最初期は産婆であったから。産婆、出産をほう助し痛みを和らげるもの。出産、キリスト教的解釈では痛みは神から与えられた困難。その困難を押えようとするものは神の意に反するもの=異端者→魔女。 そもそも中世=キリスト教が支配する時代ではなかったか?いや実はキリスト教以外の要素もあるんだ。 こういう切り口なら、C・ギンスブルグやルネサンス研究家の澤井繁夫と言う人の著作も役立ちます。 またなぜこんなに魔女狩りが広まったの? ローマ・カトリック教会の地位を確固たるものにするため→政治的、経済的利用。宗教改革にたいする対抗策。そもそも裁判の経緯はどんな感じ?魔女は男もいるんでしょ?どこの国でどのくらいの人が魔女になったの? こんな感じなら、先にあげたバッシュビッツやLavakなどですね。
お礼
ありがとうございます。 なぜ魔女狩りが広まったかについては、私もレポートで少し書きました。 「激動の時代と、劣悪な衛生状況による疫病の流行、宗教改革などによって、人々の心は荒みきっていて、猜疑心に苛まれていたのも1つの原因ではないか」とか、他には少しカトリックの権威についても触れた気がするんですけど、同じゼミの人に「十字軍とかと同じように、教会の権力が絶頂期よりも次第に衰え始めてきたから、権威を示すためにやったんじゃないの?」と言われました。 いろいろ社会背景や宗教をからめて調べてみないといけないですね。
- dido
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たぶん ご存知だと思うのですが 【セイラムの 魔女裁判】 。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%A0%E9%AD%94%E5%A5%B3%E8%A3%81%E5%88%A4 この事件の起きたのが 17世紀だということ, 場所が アメリカだということで 二重に 驚きました。 これを 最後に、 表面的には 【魔女狩り】 は 消えていったようなのですが..。 『クルーシブル』 という 映画にもなりましたね。 (まぁ, アメリカが 欧州からの移民で形成された国家だと思えば 別に 不思議ではないのでしょうが、 魔女のイメージと言うと “中世” “ヨーロッパ” だったので。) > 「なぜここでは広がらなかったのに、ここでは爆発的に流行したか」 加えて、 『 なぜ 地域や 時代を超えて およそ “あり得なさそうな所” で 再び 発生したのか? 』 という例が 何かあったとしたら, その辺りを探るのも 面白いかもしれない.. と あくまでも 「一般人」 の 個人的な意見で 失礼致しました。。<(_ _)>
お礼
アドバイスありがとうございます。 私も深く魔女狩りに突っ込むまでは、回答者様と一緒で、魔女狩りは中世ヨーロッパで起こったものというイメージがありました。実際には、近代で、しかも海を越えてアメリカやスカンディナヴィアにまで広がっていたみたいなので驚きでした。 一般の方が持つ魔女との相違点や、そこにいたる経緯などもおもしろいかもしれませんね。 ご意見は、ぜひ参考にさせていただきます。
- ss79
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卒論には文献も重要でしょうから簡単に全容を掴むのに 創元社のジャン・ミッシェル・サルマン著「魔女狩り」(知の再発見双書) 図版入り、巻末に参考文献10点 他のご回答と重複するのはクルト・バッシュビッツの「魔女と魔女裁判」だけです。
お礼
「魔女狩り」と書かれた本が多すぎて、どれを読むべきかまよっているところでした。 回答者様含め皆様がすすめてくださる本は、良書だと思いますので、ぜひ参考にさせていただきます。 ありがとうございます。
- nacam
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魔女狩りについて、どんな切り口で迫るかが、分かりませんから、それをはっきりしてからだと思います。 魔女狩りの歴史を調べるのか、なぜ魔女狩りが行われたのかといった原因を調べるのか、どのように行われたのかを調べるのか、被害状況を調べるのか、魔女狩りの対象にされた人、魔女狩りが、広く行われた地域なのか。 また、魔女狩りと、異端審問を混同している人がいますが、本来は、全くの別物ですから、混同しないように資料を集める事をお勧めします。 魔女裁判の資料として、 「火刑台への道」 白水社 ミヒャエル・クンツェ 著 鍋谷 由有子 訳 をお勧めします。 これは、ドイツで行われた6人の家族への魔女裁判の詳細な記録を元にしています。 また、上記本の広告にも、興味深い本が見えました。 「ある首切り役人の日記」 16世紀末に、生涯に361人を処刑した刑吏の日記だそうです。 具体的に、どのような事を知りたいのか分かれば、別の本などを紹介できるかもしれません。
お礼
そうですね・・・回答者様のおっしゃるとおりです・・・私自身もどの切り口で迫るか、というのには悩んでいたところです。3年次のゼミでは、キリスト教の異端者、魔女狩りの過程や被害にあった人々を、概説的にですが調べて発表しました。 社会背景や心理学、土地柄などさまざまに絡んでくるので、資料が膨大なことになりそうです。いろんな意見が飛び交っているので、それを自分の意見にどうまとめようか悩みますし。場所においても、ヨーロッパ中ありますし「なぜここでは広がらなかったのに、ここでは爆発的に流行したか」とか。 テーマ全てが興味の引くものばかりで、絞れなくて困っている状態です。
- sosdada
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講談社現代新書「魔女とカルトのドイツ史」の参考文献を参照。あと、トルケマダについて調べるとか。ザビエルと寄宿舎で同室だったらしいし。
お礼
ありがとうございます。ゼミの先生にも、詳しく調べるなら「参考文献」を調べろ、とよく言われております。 ”トルケマダ”ですね。勉強不足で聞いたことない単語なんですが、がんばって調べてみようと思います。
1975年頃岩波新書「魔女狩り」を読みました。 未だ読んでなければ一読をお薦めします。
お礼
森島恒雄さんの著書ですね。みなさんが薦めて下さるので良書なんだと思いますが、読もう読もうと思ってまだ手をつけていないので、ぜひ読んでみたいと思います。ありがとうございます。
お礼
ありがとうございます。 英語の参考文献はどうやって探したらよいものか・・・と困っていたところでした。紹介してくださってありがとうございます。ぜひ参考にさせていただきます。 ジャンヌダルクや異教、キリスト教の異端・・・等々まで調べつくすとなると1年じゃ足りない気がしてならないです。院までいって研究できると一番いいんですけどね。