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CO2が100%の細胞培養
実験で使おうとしている細胞の培養条件が、CO2濃度が100%と書かれています。 推奨培地はLeiboviz's-15というもので、 開放系を想定して開発された培地とあります。 このような条件下で培養する細胞はどのような性質があるのでしょうか? よろしくお願いいたします。
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noname#24872
回答No.1
CO2濃度100%というのは、0%の誤記と思われます。CO2濃度100%ということは酸素を含まないということですから、細胞は死滅してしまいます。 MEMなどの培地を使ってCO2を含む空気中で培養すると、大気中にはCO2がほとんど含まれていませんから、インキュベータからの出し入れの際どうしても培地のpHが上昇してしまいます。 L-15は重炭酸系のバッファを使っていないので、CO2を含んでいない空気中に放置してもpHが上昇しません。そのため開放系で使用することができます。 またエネルギー源としてグルコースを使う培地では、乳酸が産生されるためpHが低下します。L-15ではグルコースの代わりにガラクトースとピルビン酸を使っているため、pHが低下しにくくなっています。 したがってL-15を使うのは、pHの変化に対して敏感な細胞である場合が多いです。
お礼
ご回答ありがとうございました。ご指摘のとおり100%ではなく0%の間違いでした。すみません。 とても参考になりました。ありがとうございました。