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細胞培養の血清
実験で培養細胞にリガンドを振りかけて,サイトカインの誘導など色々な細胞現象を見ています. ここで,培養細胞を培養のみしているときは培地に子牛血清を10%入れているのですが,上のような実験をするときには,論文等を参考にして無血清や1%程度の血清濃度で行っています. これは何でですか.宜しくお願いします.
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こんにちは。 そうですね、その考え方でいいと、私も思います。系にもよると思いますが、バックグラウンドが高くなって結果が見えにくくなる、といった影響を排除する目的もあるでしょう。 実験は、出来る限り厳密にある要素のアリ・ナシの状況を作り、それらによる純粋な影響を見るのが基本です。これはvitroでは特にそうですし、vivoでも同じ事が言えると思います。 要は何を見たい実験か、ということを良く吟味するべきだと思います。vitroでやるべき実験、vivoでやるべき実験があるでしょうし、vitroであられた結果を個体に外挿することが出来るかどうかは個々のケースごとによく考えるべき事柄だと思います。多くの場合、単純には外挿して考えることはできないでしょうね。
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- juns777
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通常は10%FBS(子牛血清)でかまわないと思います。わたしの経験上測定に通常のELISAあるいは最近のBio-Plexを使用した場合、サイトカインのIL-1b, 2, 4, 5, 6, 7, 9, 10, 12, 13, 15, TNF-aではまったく問題がありません。これはマウスとヒトの細胞での話です。 ただ、TGF-bの場合は内因性のサイトカインを測定するのに酸処理をしなくてはいけません。そのとき、FBSがあると擬陽性がでる(バックグランドが非常に高くなって測定できない)ため無血清や1%程度の血清濃度を使用することはあります。 以上は実験系によりますし、測定の目標にもよります。ご参考になりましたら幸いです。
こんにちは。学生さんでしょうか?自分で考えた方が良いです。簡単なことですよ。一生懸命考えればすぐ分かります。 ちなみにどうして、という自分なりの考えはお持ちですか?
補足
恐らく血清の中には色々な成分が含まれているので,純粋にリガンドだけの影響を見ることが出来ないからだろうなぁと考えています.(あっているかわからないですけど) しかし,体の中では血清成分が十分ある状況下です.それをvitroの実験ではそいうのを極力取り除いた条件で行い,その結果にどういう意味があるのか,その矛盾がよく理解できません.vivoに外挿するならvivoに近い条件で実験するのが良いのではと考えてしまいます.
- anchiko
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自分も似た分野を勉強しています。子牛血清は細胞に対する栄養みたいなものと先輩から教わりました。 それだけしかわかりません。
お礼
なるほど.参考になります. 私が測定しているものはまさにTGF-bです.TGF-b測定についての実験条件しか調べていなかったので,無血清や1%血清だったんですね.他のILやTNFだと10%で実験していたりするのですね. ありがとうございました.