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カイコの細胞培養について。

今まで、人ガン細胞培養を行っておりましたが、カイコの細胞培養も行わないといけないこととなりました。 人ガン細胞の培養方法とは、培養液が違う点、培養温度を25度前後にする点、CO2インキュベーター内ではなく通常のインキュベーター使用をする点、以外に注意することはございますでしょうか? CO2インキュベーターを用いないという点が一番不思議に思ったのですが、昆虫系の細胞培養というのはこれが普通なのでしょうか? カイコ細胞培養などに詳しい方にご教授願えましたら幸いです。 よろしくお願いいたします。

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  • Fiorina
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回答No.1

カイコの細胞ではCO2インキュベータは通常用いません。 理由は、培地中にBuffer成分が含まれているためです。ちなみに、 動物細胞でも、培地にBuffer成分を加えておけばCO2インキュベータ でなくても(何日も)培養は可能です。 浮遊系で培養する場合は、死細胞を分離するのが難しいので、 生存率を下げないように注意する必要があります。Sf9, Sf21等は 凍結融解での起きがかなり悪いので長期に生存状態で継代して 維持する必要があります。

chibita0223
質問者

お礼

ありがとうございました。 CO2インキュベータを通常用いない点、理解できました。 人ガン細胞などはネットでも詳しく調べられるのですが、カイコ細胞のことがぜんぜんわからない状態でして、東北大学加齢医学研究所のカタログのようなものを、カイコに関して見つけることができませんでした。 BM-N、BmN4-DR、BmN4-IRなどは理研バイオリソースセンターのカタログに載っておりますが、他の細胞株を扱っている所をご存知でしょうか? 浮遊系細胞での注意事項のご教授などありがとうございました。

その他の回答 (4)

  • Fiorina
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回答No.5

>通常のインキュベーターを使用とのことで、中に保湿のために水を染み込ませた綿などを下に敷き詰めて、環境を作るのでしょうか?未だに、開放系で培養を行うのか、閉鎖系で行うのか 私は特に保湿などはせず、Tフラスコ(口をゆるめて通気する タイプ)を使用しています。通常の継代は小さなT25で、発現に はT75かそれ以上を使っています。培養規模が大きくなると Tフラスコだとコストパフォーマンスが悪くなりますので、 三角フラスコや専用のスピンナーフラスコでの浮遊培養に なりますが、再現よく管理するのが少し難しく、発現効率が 下がったりするので、まずはTフラスコを中心に使われるの がよいと思います。細胞を持ち運ぶ場合はTフラスコの口を しっかり閉めておけば半日くらいは大丈夫です。 丸シャーレも使えるとは思いますが、プラークアッセイ 以外では使ったことはありません。

chibita0223
質問者

お礼

ありがとうございました。 現在、開放系で行っておりますので、そのまま同じフラスコを使えるとのこと、特別に器具を用意する必要もないみたいですので、助かりました。 いろいろとご教授ありがとうございました。

回答No.4

昆虫細胞を使うということは、蛋白発現かなんかの実験に使う予定ですか? それなら、細胞の継代数が25-30代ぐらいまで行ってしまうと、極端にtransfection効率と蛋白発現率が落ちるので、注意したほうがいいですよ。 私はインキュベーターの底に水を張ったバットを入れて、27℃で培養しています。(付着・浮遊とも) フラスコやローラボトルは、フィルター付きキャップのものを使っています。 細胞をはがすときも、セルスクレーパーでがしがしやっていますが、結構大丈夫です。 私はヒトの細胞も使ってますが、昆虫細胞とヒト細胞の培養に関して、違う点は特にないと思っています。 No.2の方がすでに回答されていますが、Invitrogenから細胞を含めて、ほとんどの試薬類が手に入れられますし、培養器具はヒト細胞と共通で使えます。 コンタミさえ注意すれば、培養は楽なほうではないでしょうか。

chibita0223
質問者

お礼

ありがとうございました。 タンパク質発現に使うわけではございませんが、継代数による問題点のご注意ありがとうございました。 開放系で、保湿をする点のご教授もありがとうございました。

  • Fiorina
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回答No.3

>人系細胞とどういうところが違うのでしょうか? ヒトの細胞でもHEK293のように非常に扱い易いものから 分化した扱いにくい細胞までありますので、特に昆虫細胞が 非常に扱いにくいということはないと思います。ウィルスを 高濃度で取り扱いますので、非感染細胞にウィルスがコンタミ してしまうととり返しがつかない点や、細胞の継代回数が 多いために環境によっては変質しやすい(変異したものが選択 的に増殖して優勢になってしまう)ことも注意すれば他はあまり 問題ないでしょう。  昔は組み替えウィルスの作製に時間がかかり、判別に多少の 熟練を要する点が難点でしたが、その辺りは色々と改良されて 高効率のキット類が普及していると思うので利用されれば問題 ないと思います。最新のキット等は使用したことはありませんが、 メーカーのWebサイト等に説明があると思います。

chibita0223
質問者

お礼

ありがとうございました。 もう一つお聞きしたいのですが、通常のインキュベーターを使用とのことで、中に保湿のために水を染み込ませた綿などを下に敷き詰めて、環境を作るのでしょうか?未だに、開放系で培養を行うのか、閉鎖系で行うのか、その辺のところを理解していないので、不思議に思っております。 昆虫細胞を培養すると培養液は酸性になり、代謝の過程で生じる有機酸を細胞が培地に放出するために酸性化がおこるために、昆虫細胞の培養ではCO2が必要ない、という点は理解しているのですが、ということは閉鎖系で行うということなのでしょうか? 普段、開放系でのみ培養を行っていたので、その辺のギャップに戸惑っております。 ご教授よろしくお願いいたします。

  • Fiorina
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回答No.2

情報、購入先について Sf9, Sf21, High Fiveはinvitrogenより購入できます。 ただ、昆虫細胞は調子良く維持されているラボから生きているものを 分けてもらう方がよい、という話も聞いたことがあります。

参考URL:
http://www3.invitrogen.co.jp/catalogue/index.php?p=Sf9
chibita0223
質問者

お礼

ありがとうございました。 インビトロジェンでも扱っているのですね、参考になりました。 昆虫細胞は、培養が難しいという話を私も聞きましたが、難しいというだけで、人系細胞とどういうところが違うのでしょうか? ご教授ありがとうございました。

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