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戦国時代の火縄銃

1、火縄銃は下に向けて撃つ事はできたのでしょうか。 下に向けると弾が転がり出てしまうようなイメージがあるのですが。 2、結局、雨の日には使えたのでしょうか。 (できましたら参考になる本やサイトも教えて下さい。)

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  • caesar-x2
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回答No.3

1. 下にも撃つことはできます。 No.1さんが”布”と書いておられますが 実際には日本ではほとんどは「紙」です。(海外では皮製) 早合(はやごう)と呼ばれるもので 一回分の火薬と弾丸を油紙でくるんだ筒状のものが 用いられ、弾薬を装填した後に残った油紙も 銃口に押し込めて軽い栓にするわけです。 ただ一般的には必ずしもそのようにしっかりと 収めなくても、銃口から弾丸が すべり落ちてくるようなことは稀です。 ま、(出そうとすればでるので)限度はありますが、 遊隙(=銃口の直径と弾丸の直径の差)がわずかなので 途中で止まることがほとんどです。 そして物理的には銃身のなかのどの位置に 弾丸があっても威力はほとんど変わらないので 同じ効果がえられます。 ただし弾丸には装薬を押し込むという役割もあるので 点火薬の火が十分に装薬に伝わらず、不発や、 不完全燃焼となって威力が著しく減少したり、 燃えなかった火薬の粉が 発砲時に一緒に噴出すことはあります。 それから下方射撃は 放物線を描くという弾道特性を知らない当時では 命中率はかなり下がりました。 これは見かけの射線よりも実際の弾道が低く落ちるためです。 黒色火薬を使う火砲はすべて初速が遅いので 高低差のある射撃はともに不正確となります。 2. これも限度がありますが、雨の日でもつかえます。 火縄は化学性の火(つまり花火と同じ)なので、 多少の湿気では消えませんが 問題は点火薬や装薬につかう火薬への着火です。 だから銃身の中に雨粒が直接入るようでは発砲は不可能ですし 火皿が雨ざらしで濡れるようでは着火できません。 それで日本では、傘を火皿のところにつけて 雨天でも発砲できるように工夫がされていました。 これは日本独特の様式なのですが、 実際に最近再現も行われましたし、骨董屋にいけば 傘をつける穴のある火縄銃を見つけることもできます。(前に鑑定団にも登場した) 日本に住んでいれば分かると思いますが 日本の豪雨のときは傘なんか役に立たないわけですから 雨の程度によるというのも当然、ご理解ください。 また雨天時、湿気が多いだけで不発率は2倍以上に跳ね上がります。 この場合、点火薬への着火の有無は目視できますが 白煙で装薬への着火と発射を確認できないため 二重装填の危険も高まります。 装填作業のときに銃身を濡らさないようにしないといけないので ま、日本には雨の日グッツがけっこうありますが 小雨程度でないと二発目以降はかなり難しいでしょうね。 サイトは雨天射撃実演のときのページがどっかにあったと 思ったのですが失念しました。

harara321
質問者

お礼

詳しい解説ありがとうございます! 疑問が解けました。

その他の回答 (2)

noname#15725
noname#15725
回答No.2

雨の日用に、例えば火縄に漆を塗って消えにくくしたり、火薬も 油紙にくるんだりと、一応工夫はしてた様です。

harara321
質問者

お礼

回答ありがとうございました。

  • 10pph
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回答No.1

1.下に向けて撃てます。 弾を装填する際に小さな布で弾をくるんで装填するので、銃の口径に対してキッチリとなり、落ちてしまう事はありません。 2.待機する間、火縄を雨からしのげれば1発ぐらいなら撃てたようですが、戦闘となると2発目以降の装填が困難です。 また、黒色火薬は湿気易いので長く火薬を装填したままにすると火がつかず不発になります。

参考URL:
http://www.japaneseweapons.com/hinawajyu/iryoku/index.htm
harara321
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 弾が転がり出ない工夫があったんですね。 参考URL、勉強になりました。