- ベストアンサー
「わたし」の語源は?
一人称をあらわす言葉に「わたし」がありますが、 この言葉はいつから使用されたもので、どのような由来がありますか? 古文などには出てこないので、明治に発明された言葉だと想像していますが。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
No.3の方のおっしゃるとおりと思います。 参考として、当時の様子を描いた、井上ひさしの「國語元年」という劇があります。 明治政府から「共通口語を開発せよ」と命じられた主人公が、まずは家の中から口語の統一を試みるが、家族、奉公人など十の方言が入り乱れていてさあたいへん・・・というあらすじ。 残念ながら私も、日本語について勉強している際にあらすじ紹介を読んだだけですので、劇の感想とかは分からないのですが(笑) 本になっているそうですから、そういったもので読んでみるのも親近感が沸いていいかも?と思ったので紹介まで。 國語元年 で検索すればたくさん出てくるので、URLは省略しますね。
その他の回答 (3)
- pbf
- ベストアンサー率16% (49/300)
一人称としての「私」は、私の読んだ『「昭和」という国家』というエッセイのなかで司馬遼太郎が、明治新政府が作ったものだと書いています。今日からそう言いなさいと。 それまでは、「みども」「それがし」「おいどん」などなど、階級や性別、出身地などで千差万別だったものを、新政府の役人が「私」と定め、ひとつに統一したとのことです。 ともかく西欧第一主義で、日本が遅れているのも日本語の複雑さのせいだと考えた彼らです。英語の“I”に相当するシンプルなものが欲しかったのでしょうね。ちなみに「お父さん」「お母さん」も同様の新語だそうです。
『国語大辞典』によると (「わたくし」の変化)自称。「わたくし」よりくだけたいい方。近世では、女性が多く用い、ことに武家階級の男性は用いなかった。 とありますので、江戸時代に女性が使いはじめた言葉のようですね。 ちなみに代名詞としての「わたくし」を見ると、用例に狂言の文が載っていますので、こちらは室町時代からの言葉であるようです。
- hiroko771
- ベストアンサー率32% (2932/9040)