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とんでもないの語源について

何気なく使っている言葉ですが、滅相もないなどという言葉と同様に全く語源も分からず平気で使っているものだと思います。連想するのはトンデモは飛ぶということばですが、メッソウのほうは何か仏教用語ではないかと想像します。ご存知の方に教えていただきたいと存じます。

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  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.4

語彙の生成や変転は生半可ではいかないでしょう。 次はその大雑把な傾向チャートの一例です。 A.途轍(とてつ)…筋道・道理・途方  とてつもない   ↓(「つ」が落ちる)  とてもない       →とてもジャない   ↓(強調の濁音「で」になる)  とでもない   ↓(強調の撥音「ン」が入る)  とンでもない B.途方(とほう)…筋道・条理・手段・途轍 1)無途方(むとほう)   ↓(発音と意味の強化)  無鉄砲(むてっぽう)   ↓(頭音「無」の脱落)  鉄砲   ↓(頭濁音で俗語化)  伝法(デンポウ)     …無法・法外・危険 2)途方もない   ↓(「方」が落ちる)   途もない     →(上方語)トーモナイ・トームナイ・トーナイ→トヒョーもない   ↓(強調の濁音「で」が加わる)  とでもない(「菅原伝授」)   ↓(強調の撥音「ン」が入る)  とンでもない(浄瑠璃「職人鑑」)   ↓(下部省略)  とんだ(「トンダめにあいの山」(「膝栗毛」))     C.途轍+途方  とてつとほうもない   ↓(短縮化した方言へ)  トテッポーモナイ(岐阜県揖斐郡地方)…途方もない/大層な 参考:田井信之「日本語の語源」角川書店

noname#194289
質問者

お礼

ずいぶん奥が深いものなのですね。もう少しちゃんと勉強してみたいと思いました。ご教示ありがとうございました。

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その他の回答 (3)

  • 1311tobi
  • ベストアンサー率49% (84/169)
回答No.3

「語源」に関しては先行コメントにある『語源由来辞典』が信頼できると思います。 「とんでもない」の項は下記です。 http://gogen-allguide.com/to/tondemonai.html 「とんでもございません」の正否は微妙です。先行コメントの辞書にもあるように、「敬語の指針」(P.47)は〈相手からのほめ言葉に対して謙遜しながら軽く打ち消す表現として「とんでもございません(とんでもありません)」を使っても、現在では問題ない〉としています。 http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf  非常に明解な書き方で知られる『敬語再入門』も、「とんでもございません」の正否に関しては言葉を濁している印象です。 「~ない」形の形容詞の迷宮──【2】「とんでもございません」 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1814.html 【追記】 【読書感想文/『敬語再入門』(菊地康人/講談社学術文庫/2010年3月10日第1刷発行)】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2327.html ================================引用開始 【引用部】  もっとも、ありうることと使うことは別ですし、過度にかばう気もありません。そもそも「とんでもない」は何かを難じるか、相手の言動を強く打ち消す語なので、概して敬語になじまない(相手から過分な贈答・評価・申し出などを受けた際の受け答えとしてならまだしも、という面はあり、「とんでもございません」もそうした場合に使われるようですが、それにしても相手を否定することが敬語と合わない)、というのが不自然な一因ではないでしょうか。「おきれいですね」と言われたら「とんでもございません」などと言うより、ただ「いいえ、そんな……」とはじらっているほうがよほど好感がもてるというものです。それにしても、“正解”とされる「とんでもないことでございます」は、受け答えとしてはかなり変ではないでしょうか。(P.161)  歯切れの悪さに著者の迷いが見える、なんて書いたら怒られるかな。「ありうる形なので間違いではないが、積極的には支持できない」ってところだろうか。最後の書き方は、総理に醤油をとってもらう話を想起させる。  この【引用部】の前にあるのは、「とんでもない」の分析。 【引用部】 (1)「とん」が名詞性の語で、「Nで(も)ない」式のでき方なら、丁寧形として「Nで(も)ございません」はありうる形です。 (2)「とんで」が「動詞+て」、つまり「Vて(も)ない」なら、さらに二つの場合に分かれます。 (a)「Vてある」の否定なら「Vて(も)ございません」はありうる形です。 (b)「Vている」の否定(「Vていない」の「い」の脱落)なら、「Vて(も)いません」/おりません」となるはずで、「Vて(も)ございません」とはなりません。(P.160)  と分析しているが、結論はよくわからない。「とん」の語源が不明だからしかたがない。不明ながらも、もし名詞性で(1)なら「とんでもございません」はありうる形、としながら、先のP.161の【引用部】に続く。  結局、専門家が見てもよくわからないってことだろう。素人にわかるわけがない(笑)。 ================================引用終了

noname#194289
質問者

お礼

やはり大変むずかしいことがたくさんあるのですね。同じような感じで他の言葉も使っていることが空恐ろしくもなります。少しでもきちんとした言葉を使いたいと思います。詳しいご教示ありがとうございます。

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  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.2

1。とんでもない     下記によれば「とでもない」の音変化だそうです。     http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/162083/m0u/%E3%81%A8%E3%82%93%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%AA%E3%81%84/     「*とんでもありません」と言うのは間違いだそうです。(上の注記) 2。滅相     とんでもない、と同じ意味の「滅相もない」は、おっしゃる通り下記のように仏語です。     http://dictionary.goo.ne.jp/srch/jn/%E6%BB%85%E7%9B%B8/m0u/

noname#194289
質問者

お礼

どちらも大変参考になりました。ご教示ありがとうございました。

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  • iidamushi
  • ベストアンサー率37% (131/349)
回答No.1
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