誤解なさっているようですが、「死=悪い」などという考えはこの世に存在しません。人間が「死」に対して持っているのは自分がこの世から消えてなくなるという「恐怖」と「不安」であり、だからこそ他者の「死」を二度と会えない「消滅」と捉えて「悲しみ」を抱いたり、自分の結末と重ね合わせて忌み嫌います。つまり、「人が亡くなる=死=悪い」ではなく、「人がなくなる=死=消滅=恐怖と悲しみ」になります。もちろん一般的に「死」は忌み嫌われていますが、それは「悪い」からではなく先述した「恐怖」や「不安」から「死」を不吉なものとして遠ざけようという意識があるからです。
そもそも、いかなる宗教や思想、政治や哲学も「死=悪い」とは言っていません。なぜなら「死」はすべての人間に等しく訪れるものであり、誰も「死」から逃れることはできないからです。つまり「死」は自然現象であって善悪の対象ではありません。宗教や思想、政治や哲学で「悪」とされているのは、「死」ではなく自殺や他殺といった「死の原因」についてです。文面から推測する限り、akamotookiさんは「死」と「死の原因」を混同していらっしゃると思います。
以上の理由から、ご質問である「なぜ、死=悪い と言う等式が生まれたのでしょうか」の答えは「そのような等式は存在しない」であり、「これは間違っているのでしょうか」には「間違いというよりも“死”と“死の原因”を混同しています」という答えになります。むしろ質問としては「どうして自殺はいけないのでしょうか」「どうして人を殺してはいけないのでしょうか」になるのではないでしょうか。
なお蛇足ですが、冒頭の「9条が無くなるということは、結果的に人が亡くなると言う事に、つながると思います。」は大げさではないでしょうか。そもそも9条を改正しようという動きはあっても「憲法9条を廃止しようと言う動き」など聞いたことがありませんし(どこかの政党が主張しているのでしょうか)、仮に9条が廃止されたとしてもそれで戦争が起こって人が死ぬかどうかはわかりません。因果関係が明確でないものを持ち出すのは意味がないと思います。
お礼
すみません。 一応、死は恐怖であると言うことは、分かっておりますが、他人が死んだときには、恐怖ではなく「悲しい」や「つらい」と言った気持ちが全面的に出てしまいます。 「自分」の場合には、恐怖にあたりますけれど。 今回、この質問を書かせていだいたのは、無二の親友が死んでしまったからで、それで自分が死ぬと言う事よりも、「他人が死ぬ」と言う立場で書かせてもらいました。 だから、今回、「死ぬ」ではなく「死なれる」とう事のほうが強くなっています。すみません。 あと、9条の廃止と書かせてもらいましたが、それは間違ってましたね。 正しくは、軍の保有と書くべきでしたね。 軍を持つと言うことは、これから先戦争が起こるかどうかはわかりませんが、今までの人間の動き方を見れば、私には悪い方向に向かっているようにしか見えません。