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リベラルな改憲案はあるのか
昔から保守寄りの人々から憲法改正案がいろいろ出ていますが、逆の立場からはないのでしょうか。 たとえば「天皇制廃止」「国民の権利・国家の義務の拡大」「同性婚の肯定(今の24条は認めていない)」などです。 私が知る限りでは、憲法改正による天皇制廃止を主張している(いた)のは辻元清美氏だけです。それも「1条から8条までを取っ払って、9条を始めに持ってこよう!」というスローガンだけで、厳密な検討はしていなかったように思います。 それとも、護憲とは本当に、今の憲法の全文に渡ってまったく疑問も不満もなく、一字一句永遠に護ろうという意味なのでしょうか。
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- apple-man
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挙げられているURLの方が日本国を作った メンバーの一人です。軍人じゃありませんよね。 http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/sirotakouennkai.htm ホイットニー准将と言う方、記録には弁護士と なっていますが、憲法作成のための基礎知識 などなかったんです。もちろんマッカーサー にもです。 マッカーサーノートを元にホイットニー准将 が作ったと言われているんで、アメリカ軍の 意思が反映されていると昔は言われていたんです。 (大筋間違ってはいませんが) でも15年くらい前にその憲法作成チームの メンバーは殆ど民間人であることが公表されました。 さらに10年くらい前から、アメリカ公文書館が 当時の機密資料を日本の国会図書館に渡したこと から、当時日米間で交わされていた電文の内容が 日本側に明らかになったんです。 マッカーサーは当時日本を押さえ込もうとして やって来たのですが、1945年の10月くらい からは、日本の立場にたって考えるようになっていて、 本国と電文で喧嘩をしているような状態でした。 さらに実務をこなすにも専門家がおらず、 本国に至急各分野の専門家を送るよう電文を出して いるのですが、軍部では人材が集まらず、大学の教授 など民間人が送られましたが、それも人手が足りず、 才能ありと認められれば日本国内の民間人も GHQに登用されたのです。 アメリカ本国からの命令は、全体を要約すると 日本の産業、経済、軍部を立ち直れないように破壊しろ というものでしたが、マッカーサーはそれに 従わず。本国から独立して行動できるよう、 議会の承認なして使える予算を獲得し、 かなり独自の行動をとっていました。 そんな中でできたのが、今の日本国憲法です。
- apple-man
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アメリカの軍人が作ったと言われているということは、 憲法変えたい考えの誰かに吹き込まれましたね。 憲法の前文を読むと分かると思うのですが、 (確か後半のほうと思いますが) 全世界の国民が、等しく恐怖と欠乏から免れ~ とか書いてあるんですよ。なんで日本人が 全世界の国民のこと考えなきゃならないのか? アメリカ軍が押し付けた憲法なら、これじゃ 何が目的かわかりません。軍備を持たせたく ないだけなら、諸外国に迷惑をかけたことを 反省し、いかなる軍備も持ちません!で済む はずなんですね。 日本国憲法の草案作成にアメリカ政府も 軍隊も直接関与していないんです。資料が ネット上で見つかりませんが、作成 委員会のメンバーの名簿を見ればわかります。 よく憲法変えたい人たちが使う手なんです。 日本国憲法の本当の原文、つまり英文のほうを 見せて、GHQは日本の案を全く無視して これを押し付けたと言うわけです。 日本では9条の文だけの解釈が主に 挙げられますが、マグナカルタから始まる 近代思想の上に乗っている話なので、 それを考えたとき簡単に変えようという 話が出てくるはずないんです。 ただそれは理想論なんですが、 日本国民がなんでその理想論を 受け入れたか? 政府が飲んでも 今のイラクのように内乱を起こす人が いなかったのはなぜか?それは 戦争体験があったからです。 ですからもし、今の国際情勢は 不安定だから、これにあわせて 単純に変えたほうがいいと考えて いるなら、それは歴史に学ばぬ 愚か者の判断だと思いますが。
お礼
ありがとうございます。 しかし吹き込まれたも何も、アメリカ陸軍ホイットニー准将と彼のチームが草案を書いたのは歴史的事実です。 http://www.c20.jp/1946/02macar.html http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/sirotakouennkai.htm むしろ憲法を誇りに思えばこそ、短期間で困難な仕事を遂げた彼らに感謝しなければならないのではないのでしょうか。
補足
私の質問では9条を対象としておらず、あくまでリベラルな方向での改憲です。このような改憲もまた「歴史に学ばぬ愚か者の判断」なのでしょうか。
- taroimo_hasami
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残念ながら、そういう流れは無いですね。社民や共産は護憲一筋で改憲するつもりは全くないようですので。 ある政治家の憲法改正試案を読んだ事がありますが、正直言ってがっかりしました。私は憲法の勉強をした事があるので少しは憲法や民主主義思想について理解しているつもりですが、この改憲案では天皇の地位や権限が強化され、結果として国民主権の部分のインパクトが弱められてしまっています。残念ながら、保守派の改憲派の方々の民主主義に対する姿勢はこの程度なのかな、と思いました。 良くも悪くも、やはりこの国の民主主義のレベルは、また先進民主主義国家と比較した場合、何十年、見方によってはそれ以上に遅れているのだと思います。今回のイラク人質事件で日本は民主制の浸透度の低さを露見したわけですが、本音を言えば、世襲議員が跳梁跋扈し、ニュースキャスターにある政治問題で突っ込まれて上手に切り返せない人が政治家をしていて、当然、こういう議論の弱い人だから有権者に議論を噛み砕いて説明する能力もなく、こういうレベルの議員達に果たして憲法改正のような重大な決断を任せられるのか疑問です。 同性婚の肯定に関して言えば、例えば、今の日本では夫婦別姓案が、伝統的保守主義者にかなり譲歩した骨抜き案ですら通らないのが現状です。元来、伝統的保守主義は伝統文化を重んじ、教育に介入してでもそれらを維持・保存していこうとする傾向を持ちます。家制度をはじめとする日本の伝統的家庭観を重んずる伝統保守には夫婦別姓は受け入れられるものではなく、結果として潰されてしまったわけです。今の日本は伝統的保守主義者が勢いを増しているのが現状ですから、絶対にそういう伝統や文化に反する法律・憲法改正が認められる事はまずないでしょう。 天皇制問題にしても同じです。政教分離と国民主権の徹底、身分差別の撤去を考える時、どうしても天皇制議論は避けられないものですが、元々、禁忌であった所に天皇制廃止=日本滅亡という意味不明の戦前の国家観の様な言動が罷り通るようになり、世の中の復古色がとても強くなってきています。個人的には大統領制を導入して天皇制は廃止すべきだと思いますが。 結局、一番の問題は社民、共産という左派系以外の自由主義的な改憲勢力が台頭してこない事が最大の原因だと思います。民主党は保守色を強めて自民党との差異が縮小してしまった為、自民に対立する改憲勢力とはなりえませんし、非常に由々しき事態だと思います。
お礼
ありがとうございます。 日本共産党が護憲政党なのは不思議な話で、今の憲法を審議する時にも9条案に頑強に反対していたはずです。本来は、アメリカの軍人が作った憲法よりもこちらを掲げるべきなのですが。 http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/kyouwakokukennpou.htm
- nozomi500
- ベストアンサー率15% (594/3954)
いまの政治状況で、「改憲」の土俵にあがること自体が、『右より』の勢力の思う壺だ、ということでしょう。(たとえば天皇を認めない共産党でさえ、「天皇は国政に関する権限をもたない」という規定をまず守れ、という立場) まず現在の憲法がちゃんと守られてこそ、次の立場があるというのが、前提なのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 「ちゃんと守られてこそ」とありますが、これも百年河清を待つ話であり、その間に保守側に押し切られているのが今の現実だと思います。
- apple-man
- ベストアンサー率31% (923/2913)
今の憲法は実は非常によく練られているんです。 理想論の塊のような側面があるため、 理想論などバカバカしいと思う人と、 それとは別に、これはアメリカが都合いいように 作って日本に押し付けた憲法だからと毛嫌いする 人たちがいて、そのような人たちから反対論が出ている わけです。 まずアメリカが都合よく作ったというのは 正確じゃないし、憲法の理想論が本当にばかばかしい 事なのかどうか、まだ実践しきっていないし、 結論を出すには早すぎるというのが本当の ところなので、護憲派からは改正案が 出ないものと思います。 憲法改正論なんて聞くと、ジョンレノンの イマジンって曲を思いだいちゃいます。 「あなたは、私をドリーマー(夢見る人)と呼ぶ かもしれないが・・・」・・・まだ憲法は 守ってみる価値があるのではないかと・・・
お礼
ありがとうございます。 このご回答は、護憲政治勢力の内情でしょうか、それともapple-manさんの個人的見解でしょうか。前者だとしたら、不作為の言い訳に過ぎず不快であり、許しがたいことです。
お礼
ありがとうございます。ご指摘の経緯は知っています。 けっきょくのところ「アメリカの軍人が作った」のは正しいのであり、吹き込まれた云々は撤回いただいたものと信じます。 本題には触れていただけないようなので、この辺りで締めさせていただきます。