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お空とお雲?
はじめまして。しおかぜと申します。 年来、不思議に感じていることがあり、いろいろな方にお尋ねしているのですが、なかなかすっきりした答えに出会えません。 不思議、というのは次のようなことです。 お母さんが幼い子供に話しかけます。 「ほら、お空に白い雲が…」 このとき、どうして「空」には「お」がつくのに、雲には「お」つかないのでしょうか? これまでに国語学や日本語教育関係の方々にご意見をうかがってきたのですが、できるだけ多くのみなさんのご意見をお聞きしたく、書き込みをさせていただきました。
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「○○」に「お」を付けた場合、元の「○○」のアクセントの型は保たれない場合があります。「お」付きことばではアクセントによって語彙を区別する力が弱くなります。 「鼻」と「花」には明確な区別があるのに、 「お鼻」と「お花」はアクセントで区別できません。 方言によって違いはあるかもしれませんが。 「雲」と「蜘蛛」 「*おくも」と聞いて思い浮かべるのは「お+雲」ですか、それとも「お+蜘蛛」でしょうか? アクセントの型だけで弁別する同音異義語があって、それが嫌悪感を催させるものだったりすると「お」のついた形は避けられるのではないでしょうか。
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- koma1000nin
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総じて「悪いイメージのもの」には「お」をつけないのかと…。 例えば「雲助」に「お」はつけないでしょう。 あとは生活経験が定着して「お」をつけるようになったのだと思います。 はやりすたれもあると思います。 たとえば「お犬様」。 普通は「おいぬ」などと呼びませんが、時代の強権者が無理に呼ばせる場合が該当します。「お子さま」は企業が無理しているのだろうと思います。甘やかさないで、「子供さん」でいいのにね!
- kobarero
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#3の方がおっしゃっていることに近いのですが、昔の人から見て、ありがたく思うのも、大切に思うものに「お」が付く場合が多いのではないでしょうか?例えば、以下のような感じです。 (1)我々を見守り、恵みを与えてくれるもの お日様、お山、お地蔵様、お坊様 (2)より良い生活を支えてくれるもの お米、お豆腐、お魚、お菓子、お馬 (3)敬意を表すべきもの おじいさん、おばあさん、お供え (4)かわいがるもの、いつくしむもの お子、お人形、お猿、お月様、お嬢様 逆に人々にあまり良い印象を与えないものや被害を及ぼすものには、「お」は付かないのではないでしょうか(おスリ、お蛇、お雨、お雲、お火事、お地震など)?あと言葉の常として、必ずしも、理屈どおり厳格にルールが働いているというものではないと思います。 また、上記とは、別の流れで、単純に丁寧表現として「お」を付けたり、その延長として、汚いもの、遺棄すべきものを打ち消すため「お」をつける場合もあります。これは、ご婦人による使用が多いようです。 お小水、お熱、お病気、お座布団など
- バグース(@bagus3)
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しおかぜ様 すさまじい探究心ですね。 空はなぜ「そら」というか 雲はどうして雲と呼ぶようになったのか。 すべての言葉について考えていては 100年かけても完結しないでしょう。 なにか無力感に襲われたりしないんでしょうか。 回答でなくてすみません。
- basil
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「お雲」にひっかかって居るようなので、ともあれググってみました。 「お空とお雲」議論はけっこうあちこちで起こっているんですね こんなものを見つけました。 http://www.town.yagi.kyoto.jp/minna/bunken/densyo/45.htm
- o24hi
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こんにちは。 これは難しい問題ですね。正解ってあるんでしょうか?長年の風習としか言いようが無いと思うんですが。 といっても、全然決まりのようなものが無いとも言いきれないようです。 「お」が付かない物にはそれぞれの理由があって、たとえば、「おかぼちゃ」とか「お滑り台」とは言わないですよね。 これは、「かぼちゃ」はポルトガル語の「カンボジア」(国名)を意味する語から来ていて元々は外来語系ですし、「滑り台」は「滑る」と「台」の複合語の感覚が「お」を付きにくくしている、と考えられます。 たとえば、「お茶碗」と言えるのに「おコップ」と言えないのはなぜか?これも外来語だからなんでしょうね。 もともと、丁寧語・美化語としての「お」は、「女房詞(にょうぼうことば)」(室町初期の宮中奉仕の女官が主に衣食住に関する事物について用い、後、町家の女性にまで広がった)の影響を受けていますから、昔からある言葉には比較的、無理なく使えるとは言えますね。 いろいろ書きましたが、何故「お雲」と言わないのかは?です。 推測ですが、もしかしたら昔は「雲」と言うものが認識されていなかったのかもしれないですね(つまり、言葉としてなかったということです)。
- hijyousyudan
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「御(お)」 丁寧に表現しようとする気持ちを表す接頭詞です。 これは名詞なら何にでも使うわけではなく、 語感によっては使われないことがあります。 「お空」とは言いますが、 「お海」とは言いません。 「お米」とは言いますが、 「お麦」とは言いません。 言い易さや分かり易さによって、 付けるかどうか選択されているようです。
- milk111
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なんか面白いテーマだなって思いました! 私的な考えなのですがちょっと思ったのが… 空は昔から神様の居るところって感じですよね? 太陽、月等神話などでも沢山出てきますし… そういう意味から「お=御」をつけたりしていたん じゃないかなぁと… 太陽なんて「おてんとう様」と月も「おつきさま」 と「さま」づけですよね… 雲の神様とか聞いたこと無いし、むしろ 太陽を陰らしてしまう存在なので尊敬の対象には ならなかったのではないかなぁと思いました… でも雨は重要ですよね…やっぱり違うのかな… お雨とは言わないですよね…雨の神様も 有名じゃないですし…難しいですね…
- basil
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単に、丁寧語において「お空にお雲」じゃ「お」がダブるからじゃないでしょうか。 つまり 「ほら、空に白いお雲が...」でも違和感はないと思います。
- yokihito005
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"お"がつく言葉側に法則性があるとか????? 2字の"そら"は話言葉のなかでさらりと出せませんが,3文字にするとすっと出てくるので。ある種の2字音が日本語に特徴的な音節感覚?にあわないとか。。 あるいは"お"を付けないと別な意味と混同するからとか。"そら"は,"そら!"って掛け声と同音ですから。。
お礼
はじめまして、しおかぜと申します。 お忙しい中、私の質問「お空とお雲?」に、お答えをお寄せいただきありがとうございました。 音韻の面から、語義の面から、などさまざまな角度からこの問題に対して光を当てていただきました。 いずれも大変参考になりました。国語学でも、日本語教育でもあまり問題にならないささいな疑問ですが、考えてみれば、案外奥が深いかもしれません。