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哲学入門に触れて少々混乱が・・・生命って?
学校で西洋の哲学をほんの少しだけ体験したのですが、ここにきて思わぬ疑問が生じました。 命あるものとないものとの違いって何だろう。 高校時代に生物の先生に聞いてみたところ、「細胞で構成されているものが生物」とのこと。 しかし、今の西洋哲学の教授は「古代は動的なものを以て命あるものとしていましたが、時代が進むにつれて物理学などによって自ら動くものと他から動かされるものとに分類され始め、今のような考えにつながったのです。」とのこと。つまり、古代には川のように動きのあるものには命が宿っているとされていましたが、時代の経過とともに川の流れは地球の重力によって作り出されているということが分かり、川は命のないものに分類された、というのです。 ふと思ったのですが、植物を命あるものと決める要因となるものは何でしょうか?やはり細胞があるからなのでしょうか?今、NASAなどは地球外の生命体の探索に力を入れていますが、細胞がないものには命は無い、と決め付けての探索なのでしょうか?生命には酸素が必要だとか水が必要だとか言って、酸素や水のある可能性のある所に重点を置いて探索しているということもよく聞きますが、そもそもそこらへんの石ころに命が無いと「判明」したのは何故なのでしょうか?細胞があるものには命があると断定した根拠は何なのでしょうか? だらだらとしたしまりのない質問になってしまい、申し訳ございません。最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。
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言葉というのは空から降ってくるものではなくて人間が決めるものなんです。だから科学が発達して「生命」の概念定義が変わっただけであって、ぼく達が生命と称している物自体は何も変わっていません。 「生命」という概念は人間が作った概念です。象は生死が理解できるそうですが、「生命」なんて概念は持っていないと思います。 > 植物を命あるものと決める要因となるものは何でしょうか?やはり細胞があるからなのでしょうか? そんなところで構わないと思います。決めるのはあくまで人間であって、植物自身は、自分に生命があるかどうかなんてことは気にしません。 > 今、NASAなどは地球外の生命体の探索に力を入れていますが、細胞がないものには命は無い、と決め付けての探索なのでしょうか? とりあえずぼく達が定義しているところの「生命」と同じようなものを探していると思います。ぼく達の定義とまた異なる、事実上生命のような何かを発見したら、そのときに「生命」の定義はまた変わると思います。 > そもそもそこらへんの石ころに命が無いと「判明」したのは何故なのでしょうか?細胞があるものには命があると断定した根拠は何なのでしょうか? 判明したのではなくて、人間がそう決めたのです。断定した根拠はそのように区別することが、人間にとって合理的だからです。 石と犬とを同じカテゴリーに分類したら、動物とか植物といった区別ができなくなります。それはぼく達にとって不便なんです。 具体的常識的にイメージしてください。命ってどういうものですか。石に命があると言ってしまうと、死ぬというのはどういうことかを決めるのが難しいいですよね。死ぬということがどういうことか決められないと、殺人罪で人を裁くことができません。 ぼく達にとってより大事なことは、命とは何かということよりも、殺人をした人は牢屋に入れるべきだという現実的な問題の方です。そういう具体的な問題のために、言葉で概念を定義するんです。
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- kobarero
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生物とは「自己再生産能力を持つものの事」であり、生命とは「自己再生能力および自己維持能力」のことです。
お礼
あ、言葉の使い方にも問題があったようですね。生物学に関しては全くの素人なので、言葉の意味を理解する良い機会となりました。ご回答ありがとうございました。
- tkr1977
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こんばんわ。 西洋哲学の発展は科学の発展そのものです。 また、西洋哲学はキリスト教文化下で育ちました。 キリスト教文化下で、自然の神様(川とか山とか・・・)は存在しません。 ですから、 >古代は動的なものを以て命あるものとしていましたが、 >時代が進むにつれて物理学などによって自ら動くものと >他から動かされるものとに分類され始め、今のような考 >えにつながったのです。 となるわけです。 (って回答は大雑把過ぎますか?大雑把過ぎますよね。。。)
お礼
ご回答ありがとうございます。西洋哲学とキリスト教の結び付きを忘れていました。まだ西洋哲学にしか触れていないので(しかもかじりかけ)、自然と考え方が偏ってしまったのかもしれません。考え方の幅を広げた方がいいといことですね。科学は今生物というものをどのように捉えているか、調べてみたいと思います(哲学を深めていくのももちろんですが)。その上で、科学と哲学を合わせて考えれば何かわかると思うのです。
- hanpty
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漫画雑誌ジャンプの「未確認生物ケドー」だったかな? 厳密な意味での生命とはDNAを持つものだけだと言っていた気が・・・ それで、コピーしか生み出す事のできない動物を「生命体ではない」と言っていた覚えがあります。 ところで、生命と認定する基準ならば生物学では?
お礼
そうですよね、ちょっと考えてみれば生命の有無の基準を生物学に求める他ありませんよね。こればかりは石にでも生まれ変わらないと分からないことでしたね。でも、やはり生物学に縛られていない方の意見を聞いてみたかったのです。早速のご回答ホントにありがとうございます。
お礼
仰る通り、周りを見回してみると、人間が勝手に定義することで認識が可能になっているものに溢れていますね。「生命」という言葉も人間が定義した以上、その意味・内容も人間に依るということですね。なんだか頭のしこりが解けた感じです。質問の各文に丁寧にご回答下さり、ありがとうございました。
補足
回答して下さった皆様へ 丁寧なご回答ありがとうございました。 質問を締め切り、ポイントも発行してしまいましたが、ポイント発行には正直悩みました。ポイント配分にはどーしても偏りが生じてしまいましたが、皆様の親切なご回答には偏り無く感謝しております。ホントにありがとうございました。