- ベストアンサー
アメリカのインテリアデザイナーは家を設計できるか
現在、インテリアデザインを日本で勉強しています。主人が外国人であり、遅くとも2年後にはアメリカに行くことが決まっております。 私は、住宅設計者となりたいのですが、日本ではこれは2級建築士資格に相当し、ベテランのインテリアデザイナーさんも2階建てぐらいまでなら建物および内部まで設計してしまうと聞きました。アメリカでは建築法等が違うため、あちらに行ってもまず学校に入り直さなければならないと思っていますが、インテリアと建築では卒業にかかる年数が大きく違ってしまいます。もし、インテリアデザイナーであっても、日本のケースのように(木造)住宅の構造および内部の設計が許されるなら、年齢的なこともありますので、そちらに進もうと思っております。また、アメリカのインテリアデザイナーは、コーディネート業務にとどまらず、きちんと設計することができるのか(もちろん就いた仕事によるとは思いますが)という点に関してもきちんと把握しておきたいです。 どなたか、この点に関してお分かりになる方がいらっしゃいましたら、どうぞ教えてください。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
私はインテリアデザイナー(以降IDと省略)から建築に転向した経緯を持つ、言わばあなたが歩みたい道を極めたケースの1級建築士です。最近は、専門学校でID科の非常勤講師も引き受けております。 幾つか訂正しておかなくてはならない事があります。 まず、IDは、2級建築士資格には相当しません。 誰がそんな馬鹿げた妄想を植付けたのか知りませんが、 勘違いも甚だしい。 たとえIDのベテランでも、別に建築の勉強をしていれば、知識はあるかも知れませんが、 建築士が設計しなくてはならないと法に定められている範囲の業務を行なう事は禁止されています。 しかも、構造と言う「箱」に関しては、建築士にしか許されておらず、IDが設計出来るのは箱の中身です。中身なら規模は関係ありません。 もう一つ、 日本のIDは、コーディネート業務に留まらず、内装の設計業務から工事監理まで出来ます。その知識も必要です。 IDの勉強したなら、国交省の国家資格のインテリアプランナー(IP)を目指す事を薦めます。 難しさでは1級建築士にも匹敵するほどと言われています。が、1級建築士の方が難しいに決まっています。 それでも、内装の設計と工事監理までです。 現実の日本では、建築ではなく通産省の資格のインテリアコーディネーター(IC)が、ID、IPの業務にまで進出し、建築以外の内装の設計やりフォーム工事にまで進出して来ています。本来はIP程度の専門知識を持って行なう業務ですが、その業務をするのに、何の資格も要らないからです。 IDの職域はICに食われ、IDの国家資格はIPと命名され、建築士がIDの業務をカバーしていますから、日本ではIDの職分が殆どないに等しいです。日本のIDの地位は全く陽の目を見ていません。 せいぜい商業施設の内装くらいしか活躍する場がありません。 次に、私の知人で、アメリカでIDとして頑張っていた人がいます。今は日本に帰っていますが。 日本よりもIDの地位が確立されており、建築家とコラボレーションしたりして、かなり高度な能力を要求されるようですが、私の考えるINやIP程度の知識があれば、順応出来るようです。 ただし、日本のICのような業務は、欧米では一般の主婦の仕事の様です。 欧米では日本と違って、建築家になるには、大学を卒業しないと名乗る事はできません。知識に関しては、ピンキリです。 ただし職域が確立されているので職につく為には自己研鑽は必至です。日本ほど甘くはないようです。 つまり住宅の箱の設計はID(IP)では出来ません。 ID(IP)の仕事は、IC程度の知識では出来ません。 日本のIC程度の知識は、欧米の一般主婦の域です。 IDと建築家(建築士)の格差は、埋め様のない別物ですから別に勉強して体験を積上げるしかありません。 どちらかしか極めてない人は大いに誤解をしているようですが。
その他の回答 (1)
あちらに行ってもまず学校に入り直さなければならないと思っていますが←まったくもって羨ましい話ですね。もちろん建築学科ですよね? 現在、インテリアデザインの勉強をどこでどのようにしているかは分りませんが、日本でいる2年間の間はそのままでいいですよね。日本とアメリカとの互換性ある資格で言えばやはり二級ではなく一級ですね。国が違うのでもちろん建築基準法等は違いますよ。2年間なので後1回か2回は一級建築士試験の受験チャンスがありますから、もし受験資格があるのなら受験して日本の一級建築士資格を取得すれば、アメリカでもまったく無駄にはなりません。 アメリカの建築学科で勉強して、アメリカの設計事務所に就職し、チャンスを見てエンジニアとしての建築士資格を取得すればいいと思います。 その後、芸術家としての資格で建築家(アーキテクト)の称号を狙うのもいいかもしれません。先進諸外国の建築家の社会的地位は非常に高いです。大学を出たからといって建築家とは名乗れません。もちろん試験があります。イメージ的には建築士試験+芸術性+社会責任の総合的資格です。したがって外国の建築家資格の社会的地位や社会責任が、日本の建築士資格より高いのは当然かもしれませんね。 アメリカ等の設計事務所は設計と工事監理とマネージメントをするのが普通です。日本の建築士事務所は通常お金は扱わないので、設計と工事監理が主な業務内容になります。建築工事の面ですが、日本は建築技術や建築職人の技術が高いので、一括でゼネコンへ工事を任せることができます。ゼネコンはお金も扱います。それに比べてアメリカは建築工事側の品質がバラバラなので油断ができないようです。後は現場監督がちゃんとしてくれる、とかのレベルではないようです。したがって設計事務所がどこに工事を発注するのかを適正に選択するという、日本にはない大変精神の疲れる業務があります。 余談ですが、日本ではまだ正式に建築家制度がありません。日本建築家協会(JIA)が建築家制度を試験的に開始していますけどまだまだ未確定です。私自身、日本の建築家制度が制定されしだいチャレンジしたいと考えています。日本は行動が遅いですから何時になるか分りません。早く制度確定してほしいものです。私はアメリカやヨーロッパに住むことはないと思うので日本でしか建築家試験を受けれないですから。 先ずは大学等での建築学を学ぶことですね。スケジュールも大事ですが、先ずは卒業までを精一杯建築に打ち込むことで、後につながると思います。くどいですが海外の学校で建築を学べるのはホントにウラヤマシイものです!!
お礼
建物の外郭や構造よりもずっとインテリアのほうに興味がありましたので、インテリアに特化を・・・とも思いましたが、ご助言いただきまして、やっぱり、建築学科に進もうという気持ちになりました。ありがとうございました。
お礼
時間がかかっても建築学科に進むことにします。アメリカの大学を出ているので、上手くいけば3年から編入できるかもしれません。とても参考になりました。本当にありがとうございました。