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住宅設計の考え方を教えて下さい
建築を学んでいる大学生です。 前期に4つの住宅設計課題をやったのですが、毎回何から考えればいいのかわからず悩み、とりあえずプラン(平面図)を考えて先生にエスキースを受け、指摘されたことを直しまたエスキース、最終的になんとか図面を仕上げ提出…。しかし納得して設計したつもりだったけど後から見ればフツーだったり変な住宅だったりスッキリしてなかったりと、とにかく自分のセンスのなさに落ち込みます。 夏休みも設計課題が出されました。しかしそのテーマは抽象的であり(学校がばれるといけないのでこれは言えませんが…)、敷地や家族構成も決められてなくて、木造住宅ということだけしか言われていません。 ある意味「自分のやりたいことを自由に表現しなさい」ということなのですが、まず何から考えればいいのかが私はわからないのです!建築雑誌などを見て「この家いいなぁ」「こういう空間がつくりたいなぁ」とか思うのですが、それを形にするまでの順序がわかりません。(平面図から考えるか、外観のイメージからか、外と中との関わりからか…?) 長文になってしまいましたが、設計の仕事をされている方や建築を学んでいる学生の方でも構いません。やり方は人それぞれだと思うので「私はこういう順序で設計します!」というのを教えて欲しいです。知恵を貸して下さい。よろしくお願いします。
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理想と理想がぶつかり合う中で、矛盾を妥協や諦めでないがしろにせずに、工夫で乗り越えるのが建築計画の面白みでしょう。 学生時代曖昧な課題が出たときは、最近の住宅事情で問題になる点と、知人などの悩みを解決する方法を考えながら計画しました。施主を知人と想定したわけです。 課題は「三階建て住宅」でしたが、そこに「車椅子」「在宅の仕事」を組み合わせて「ユニバーサルデザインの事務所兼住宅」など、自分でややこしくすることによって、そのテーマならこれしかない、といった形が出来上がるわけです。 まずは最近話題になった住宅事情と、身の回りの学生よりも知識のある分野を書き出してみるといいでしょう。タイムリーで個性的な計画ができると思います。 身の回りの学生よりも知識のあること、と書きましたが、それほど難しく考える必要は無いです。もし保育園に通う甥がいれば保育園の課題には強いです(例えば保育園のトイレは大人用と全く違う寸法でできていますし、窓高さも変わります)し、車が好きならばビルトインガレージなどに強い(車の幅が1800でドアを開けると空きがいくつ必要かなど、想像だけでは出てきません)でしょう。 自分らしさは狙って出るものではありません。得意分野への造詣からにじみ出てくるものです。 漠然した条件では漠然とした知識で漠然とした図面ができます。自分の好きな条件で自分の得意な知識を用いれば、自分にしか思いつかない図面が出来ます。 そうやって作ったものは自分としては当たり前の形でも、自分以外から見ると新鮮で個性的な図面に見えますが、そこを飛ばして「雑誌に載っていた個性的な空間」を目指しても、少し経験の長い方からすれば「よく見る形の真似」にしか見えません。 自分を知ることからはじめてみましょう。 なお、テーマを決めたら持っている知識だけでは不足ですので、3日くらいはそのテーマに関連する知識をかき集めましょう。
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制約の少ない課題は作文と一緒です。 日ごろ、もしくはこの機会に今の住宅について問題があると考えたところ、構造の枠に収まらずもっと自由に考えたいといったところ、構造的にこうならいいんじゃないかなど個性とも言うべき考え方を表現すべきでしょう。 実務の設計と比べてもしかたないとおもいますよ。 写真はかっこよく撮ってあるのでのまれてはいけません。 写真でおっと思ったらそれに対応する図面をイメージします。 大抵優れた建築家の作品といってもよくその設計図を読んでると私だったら・・なんてことも考えます。 動線は重要ですがプランから入る人もいれば、外形から入る人も、構造から考える人もさまざまです。どっからはいても、最終的にはトータルにかんがえなければいけないのが建築ですから初めのうちは常にフィードバックしながら設計するものではないでしょうか。 ヒントにはならないかもしれませんが、常にペンと紙を持ち書いて数をこなせばしぜんと自分の得意な解決方法が身につくと思うのです。
お礼
kei4912さん、お礼が大変遅くなってすみません。回答ありがとうございます。 建築雑誌を見てるとついつい写真ばかりに目がいってしまい、図面や解説をあまり見ていないなぁ…って反省しました。図面をよく眺めて自分なりに分析すること、必要ですね。 私自身はプランから考えるタイプです。けどやはり建築は総合的に考えなければいけませんよね。そこがなかなか私には難しいところですが、やはり雑誌や本、本物の建築を見て、その総合的な思考を身につけたいと思います。 本当にありがとうございました。
- qtjps4
- ベストアンサー率17% (81/459)
夏休み中はオープンモデルハウスなどが沢山あるから見にいく。 自分のやりたい事を自由にって 自由に想像すればいい。 くつろぐ場面が思い浮かんで そこに自分がくつろいでると思いこめばいいんじゃない? 部屋の仕上げ適当に思い描いて C= C= C= ┌(;・_・)┘トコトコ 歩いて他の部屋とかトイレ キッチン風呂・・・。。 後は適当に部屋と部屋を廊下とかで繋げればいいんじゃない? 自由なんだからこれしかないかと。。 カッコよくしようとしすぎでは? 書いて書いて書きまくるじゃないけど 思い込んでかけばそれでいいじゃん。 一般人でした。
お礼
qtjps4さん、回答ありがとうございます。 自分がその家の中にいるとどう感じるのか、何が見えるのか、どう動くのかを想像することはすごく大事ですよね。人があってこその住宅ですから。まずは設計者ではなく生活者の目線で考えなくちゃいけないですよね。 建築雑誌などをよく読みますが、それに載っている住宅ってどれも格好良かったり、ユニークだったりします。それを見てしまうとやはり「すごいなぁ」って思って、憧れるんです(単純な人間ですから、私)。だからqtjps4さんの言う通り、私の中で「かっこいいものを設計しなきゃ」「個性的なものが優れているんだ」という変な思いこみがあるのかも…。 でもそういうのって、「住宅」っていうより「作品」ってかんじなんですよね。写真が上手いってのもあるのですが、なんだかキレイで、生活感がなくて、触れちゃいけないような…。 とにかく、まずはシンプルに考えてみます。貴重な意見、ありがとうございます。
- chikugouno
- ベストアンサー率35% (144/408)
40余年、ゼネコン・設計事務所・大学教員と経て、3年ほど前まで1級建築士試験の設計製図の対策塾の非常勤講師もして来ましたが、設計課題をどのように解釈してエスキスを進めて行けば良いか?戸惑いを感じて立ち往生しておられる有り様が良く理解出来ます。 漠然として、とらえ所が無いでしょうが、それなりの具体的な制限枠を設ける事です。 1.家族構成、2.敷地の位置(中都市・住居地域・建蔽率・容積率等)、3.敷地の広さ・形態・方位・前面道路の幅、4.周辺環境(隣地・公共施設の位置等)などを御自身の廻り・環境など参考にして設定します。 次いで、どのような生活を計画建物に期待するか。 食寝分離は常識ですが、時には常識も再考しても面白いものです。具体的には居室等として、居間・食事室・台所・洗面所(脱衣室)・浴室・便所・個室(寝室なども)・玄関・納戸などの諸室が考えられます。 敷地の広さから平屋建てで良い場合、2階建てでないと収まらない場合、若しくは3階建てとなる場合もありましょう。 そうなると、階段・廊下なども考えなければならない事になります。 それらの所用室を考えながら、その建物に自分が建てるとしたら「こんなイメージを」との思いを託すれば良いと思います。 拙宅など、食事室を家族団欒の中心に据えた計画をしましたが。 吹き抜けなどを設けた計画をしても面白いと思います。計画ですから、吹き抜けの空調計画など難しい問題は棚上げで構いません。 プランのエスキスを進める場合、・所用室の関係からシコシコと組み上げて行く方法と、・全体を矩形とか其の組み合わせの形で考え、内部を間仕切り(所用室をプロットする)する方法があります。 初めに敷地を一般的な広さ(70~100坪)で想定した場合は、敷地の形態から、1階のプランの外枠が抑えられると思います。勿論、建蔽率も満足しなければなりません。前面道路に接して駐車スペース・外構計画(門なども)も計画します。 建物の立面(姿)は、平面プランを決めてから、お好きなスタイルにすれば良いと思います。 建築関係の雑誌なども研究しながらエスキスを進められたら。最後に模型でも作ると面白いですよ。
お礼
chikugounoさん、回答ありがとうございます。 chikugounoさんの言う通り、立ち往生しているところでした。 やはり制約を設けることから始めると良いのですね。アドバイスを参考にして、家族構成や敷地条件、周辺環境などをひとつひとつ書き出してみました。 その建物の中でどのような生活をするのか、あるいはしてほしいのか、というのが一番難しいように私は思います。実際には有り得ない生活を強いているような…。 とにかく丁寧にやっていこうと思ってます。模型ももちろん作りますよ!!本当にありがとうございます。
- irororo
- ベストアンサー率23% (17/72)
学生時代が懐かしいです。 僕にとっては建築計画のゼミで出会った、先輩や同級生や先生の影響が今の自分を支えているように思います。 課題を捉えるということで、テーマを特に絞られていないのなら、自分でテーマを設定することから始まるように思います。 いろんな家がありますが、それぞれに特徴的な土地があり、施主があって、環境があって、文化があって、それぞれの住宅の個性となっているように思います。 または先人のお気に入りの作品を徹底的に観察してみて、とりあえず同じ目線で、同じような作品を作ってみてはどうでしょうか。 ゴッホもピカソもガウディも初期の作品は模倣でした。 そんななかから自分のスタイルを確立していったように思います。 最終的に設計の道に進むかどうかは先生の評価ではないと思います。 あなたの熱意だと思います。 建築にはいろんなものがあります。 心を奪われるような魅力的な建築のある一方、お客様の希望を忠実にかなえるものもあり、それぞれに魅力ある仕事だと思います。
お礼
irororoさん、回答ありがとうございます。 自分のスタイルを確立するのには、まずは様々な建築を見て、気に入ったのをよく観察し、真似てみる、というのも大事なんですね。 さっそくお気に入りの作品などを徹底的に観察してみます!! 本当にありがとう。 ちなみに私の一番好きな建築家の方は、「手塚貴晴+由比」さんですよ。
設計士(建築士)です。何度か実際に建てた作品が受賞しています。 本来設計者に与えられる任務は、発注者の予算や敷地条件やその建築物の使い方などが予め決定されており、その大きな制約の中から創意工夫するなり持てる感性を動員するなりして作品を作り上げます。そのような制約がない作品作りなど有り得ません。わがまま設計が出来るほど高名な設計士でもある程度自由になるのは予算くらいでしょう。 もし何も制約がない建物を作れと言われれば私なら逆に挑戦意欲が湧かないでしょうね。発注者の強い要望があって初めて意欲が出るものです。その要望が自分の感性に近いものならそれだけ良い作品になる可能性が高くなります。 教授が制約のない設計を学生に課した意図ははかりかねます。 私が学生なら勝手に自分で制約条件をつけてしまいます。そしてそれは明記します。「このような希望と使用目的を持った住宅を設計依頼されたと仮定してそれへの回答図面です」と制約条件を書くのです。その方が却ってやりやすく教授を納得させやすいと思います。その上何よりも実際の設計活動に似ています。 そして実際のところは自分のイメージが湧きやすい制約条件を作ります。又はとりあえず何か図面を書き始めて、途中で「こんな希望を持つ発注者ならいいな」とかのイメージが出来たらそれ用に条件と図面を追加なり変更をして行きます。 そこで具体的なお答えに入ります。 >まず何から考えればいいのかが私はわからないのです 1)自分が描けそうな図面を発注者から受注したと仮定し、その想像上の人物の希望条件を自分が都合のよいように勝手に細かく箇条書きにしてそれから考え始める。もしあなたがこんなデザインが好きだと思えば、そのようなデザインを強く希望されたと仮定すれば良いのです。 又は 2)ご自分が家庭を持ったとして家族数も適当に決め、自分の想像上の家族の希望条件をやはり箇条書きにしてそれから考え始めます。自分自身から受注するならもっと簡単ですね。自分の事だからと簡単に考えず、やはり希望条件をはっきり書き止めてから考え始めます。 どちらにしても敷地条件は綿密に考えたほうが良いと思います。道路がどう接しているのか、隣家はどの方向にあって公園に面しているかどうかとかを決めておきます。提出図面に隣家アウトラインまで書き込んだ配置図を添付すれば設計意図が明確に伝わるでしょう。(図面を書き始めてから都合の良いように変更することも出来ます)
お礼
mariocecさん、回答ありがとうございます。 確かに建築って、制約があるからこそ難しくも面白くもあるものですよね。 いただいたアドバイス通り、私も勝手に条件や制約を決めて、色々と箇条書きにして、敷地は過去のコンペのを参考にしてみました。これだけでだいぶ具体的になってきたような気がします。 根気よくやらないとですよね!本当にありがとうございました。
- Hiyuki
- ベストアンサー率36% (2604/7183)
素人ですが建築材料を扱うものなので、デザインと言うよりは機能や性能の点から一言。 まずはコンセプトをはっきりさせることから初めてはどうでしょうか? 抽象的なものではなく、具体的に方向性を決めるんです。 今回は木造住宅と言うことですが、そうなるとある程度作れる形は限定されてくると思います。 あとは、こういう形を作りたいというのではなく、こういう機能あるいは性能を持った住宅を造りたいという方向を決めます。 あとは、それに必要な要素を足していくと、形は決まってくると思います。 敷地や家族構成も特に指定がなければ、あなたが決めればいいと思いますよ。あなたの考えが正しいかどうかではなく 決めてしまえばいいと思います。 たとえば、設計士が家を設計する際に、顧客に 「こういう形の家を造るんですが、加えたい機能はありますか?」とは聞きませんよね? まず、どういう機能(デザイン含む)や性能を持つものがほしいという希望があって、それを形にしていくのが 仕事だと思います。 >「この家いいなぁ」「こういう空間がつくりたいなぁ」 素人が何を言うと思われますが、この言葉を見る限りではなんというか、イメージが曖昧なような気がします。 自分のスタイルがないというか。 別に人とは違うスタイルを求めろというのではありません。確固たる思想や信念のもとに作られる ものは一見没個性なようでも光るものですよ。 失敗結構、失敗から学ぶことができればいいだけです。
お礼
Hiyukiさん回答ありがとうございます。 そうなんです。私には自分のスタイルというのがまだなくて、良いと思ったことをあれもこれもやろうとしてしまい、結果、まとまらずに何がやりたかったのかが曖昧になってしまうんです。 やはり生活に必要な機能・性能から考えるのが基本なんですか。そこから自然と形が出来てきますよね。参考にしてこれから考えてみます! 本当にありがとうございました。
お礼
DesignKさん、回答ありがとうございます。なんだかすごく納得してしまいました。 最近話題になった住宅事情と、自分がより知識のある分野を書き出してみる…全く考えもしなかったです。なるほど。 たしかに自分が興味あること、得意なことを取り入れれば、意欲的にもなるしより個性的にもなるかもしれませんね。「自分を知ること」が第一歩ですね! 住宅に関して興味あることはいくつかあるので、時間をかけて情報を集めて丁寧に仕上げたいと思います。本当にありがとうございました。