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生物で必要な最低限の熱力学についてです
熱力学は生物を勉強する上でも必要な分野ですが、 改めて自分の無知を感じています。 ΔG=ΔGo+0.616 In [B]/[A] という式が(これ自体簡略化したものかもしれませんが)、生物の教書書に書いてありました。自由エネルギー変化の概念は少しずつ分かってきました。これは、37℃での例として書かれていたので、0.616の部分が温度に関係した係数かと思ったのですが、実際は違うのでしょうか?ネットで調べようという姿勢は良くないですが、お時間のある方おりましたらご教授下さい。
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まず、上記の式は、 ΔG = ΔG0 + R T ln [B]/[A] だと思います。ln は自然対数 log_e です。R は気体定数 8.31451 J / K mol、 T は絶対温度 / K です。 あとは、熱力学というより単位の問題です。気体定数 R を kcal / K mol の単位で表すと、R = 0.001986 kcal / K mol。温度が 37℃なら、T = 37.00 + 273.15 = 310.15 K。このとき、R T の値は 0.616 kcal / mol になります。 R T の単位が kcal / mol ですと、ΔG の単位も必然的に kcal / mol ということになりますが、教科書はどうなっておりますか?
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- 38endoh
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> 専門的すぎず、生物学のような専門分野外の者にも役にたつような本 難しい質問ですね。私自身のことをお話します。 私は学部時代、授業で使っていた「アトキンス・物理化学」だけでは理解が困難だったため、自習書と次の本を買いました。 渡辺啓著「物理化学」サイエンス社(参考URL) この本で理解した後アトキンスを読むと、私の場合、比較的理解が進みました。なお、数式が理解できないときは、高校の数学の教科書や、駿台の数学のテキストなども参考にしました。 これで参考になりますか?
お礼
大変参考になりました。重ねて御礼申し上げます。参考書まで挙げてくださり、とても有意義なご回答となりました。私は無学ですが、興味を持って広く学んでいけたらと思います。また質問する機会がありましたら、よろしくお願いします。
お礼
大変丁寧なご説明、感激しました。 なるほど、RTだったのですね。私が使用しております 本はEssential細胞生物学(南江堂)という生物のみの 教科書でして、数式の説明は特に無く、困っていたところです。私はお恥ずかしい事にこれまで物理と化学から遠い人間でした。こういった知識は、中学、いや高校初級レベルかと思いますが、専門的すぎず、生物学のような専門分野外の者にも役にたつような本ございましたら、教えていただけますでしょうか? おかしなお礼になってしまいましたが、的確なご回答ありがとうございました。
補足
なるほど、そうでしたか。ΔG はkcal / mol と書いてありましたので、RTもkcal / molと思います。大変感謝です。