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錯体
錯体の光学分割に関してなのですが、 (+)でも(-)でも物質の性質は同じはずですよね。 教科書にラセミ体に分割剤(d体)を加えて、 (+)-d、(-)-dをつくり、溶解度が異なれば分離できる、とあったのですが、d体がついただけで、性質が変わるのでしょうか? 溶解度が変わってしまうことなんてあるのでしょうか? 時間がありましたら、お願いします。
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具体的なことは詳しくないので、理論的な話を少しだけ。 鏡像体が存在する物質は、dとlでは旋光度以外の物理的性質、化学的性質は同じです。 もちろんd体とl体に、鏡像体の存在しない同じ物質を反応させて同じグループ(置換基)をつけた場合も、性質的には反応前と同じで旋光度だけが異なります。 ただ、鏡像体の存在する物質のdまたはl片方だけを反応させた場合は、d体とl体とで反応が異なってきます。 自分の右手と他人の右手、あるいは左手とを重ねようとした場合で状況が異なることからも想像できますよね。 反応した結果、d-d、l-dのような化合物ができれば、これらはもう鏡像体の関係にはなく、ジアステレオマーとなります。(d-dの鏡像体はl-lです。) ジアステレオマーは化学的、物理的性質が異なるので理論的には溶解度で分けられるということになります。
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分割は結構簡単なんですが、具体的文献となるとちょっと専門じゃないし…。 一応関連分野の引用しておきます。ラセミから光学活性スルフォキシドの配位を経て光学活性錯体を作る方法。 簡単な例では光学活性な陰イオンとの「塩」を作るのも良くやりますね。 分かり易い例は他の方に御願いしましょう。(恥)
お礼
回答ありがとうございます。 URA参考にさせてもらいます。 分割は結構面倒ですが、精度は高いみたいですね。
お礼
回答ありがとうございました。 >>自分の右手と他人の右手、あるいは左手とを重ねようとした場合で状況が異なることからも想像できますよね。 なるほど、確かに!なんとなく実感できたように思えました。