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「変えないべき」と言ったら変ですか?
ある番組で「憲法9条、変えるべきか、変えないべきか?」というアンケートがありました。 私は「変えないべきか」になんとなく違和感を覚え、司会者の人も、このフレーズ何か変だね、と途中から言わなくなりました。 この「変えないべき」とは間違った日本語ですか? 他の言い方を考えてみたのですが 「変えざるべき」 (打ち消し助動詞「ざり」の連体形) 「変えぬべき」 (同じく「ぬ」の終止形) では駄目ですか? もちろん、「変えるべきでない」と言うのがいちばんスマートとは思いますが、この場合は意味が微妙に変わる気がします。
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「べき」は文語の助動詞「べし」の連体形です。 「べし」は動詞(または動詞型活用)の終止形(ラ行変格活用では連体形)につくので、形容詞につくのは文語文法ではおかしいとなります。 「べき」は文語そのものではなく口語化した文語的表現ですし、「変えない」は口語であり、混ぜて使っているものですから、これで絶対いけないと断定はできませんが、文語文法を無視して文語的表現を使うのはやはり間抜けに見えます。 「変えぬべき」も、「ぬ」は助動詞「ず」の連体形なので、うまくおさまりません。したがって、文語的表現というつもりであればラ行変格活用の連体形についた「変えざるべき」が最も適切です。
お礼
「ぬ」じゃなくて「ず」でしたね、失礼しました。 文語(的表現)と口語が混じっているから奇異に感じるのですね。とてもよくわかりました。 詳しく解説いただいてありがとうございました。