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TOCとTNについて
学校の実験で、川のTOCとTNの値を測定しました。サンプルが16個ほどあって、測定する前に見た目でどれが一番汚いか予測を立てておいて、測定結果とその予測を見比べました。TOCの値はだいたい予測と一致しているのに対して、TNの値は予測と結構ずれていました。TNの値が見た目と実際の値とでずれる理由がわかりません。解答のほうよろしくお願いいたします。
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目視的にはTNの大部分がNO3、NO2、NH4などの溶解塩類であり、有機性窒素は少なく汚濁物質に取り込まれにくいからでしょうか。 河川への各汚濁物質の流入は流域の環境や支流の状況、排水・下水処理の流入、季節、降雨や測定点の位置などによって異なります。生活系、農業系、産業系などで排出成分が異なり、生活系では浄化槽処理水や農業系では窒素肥料の流出により、濁質やTOCに比べてTN濃度が高いようです。 参考資料 土地利用解析と窒素収支法による河川水質評価 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jssp3/46thSympo/46PDF_file/O03_Hatano.pdf 佐鳴湖水質データに基づく汚染原因の推定 (静岡大学) http://kiso.sys.eng.shizuoka.ac.jp/study/abe2004/honbun.pdf 農業地域からのノンポイント汚濁負荷の評価と削減対策に関する研究 http://www.sangetsu.co.jp/hibizaidan/pdf/re_yamada.pdf 農業水利システムを通じた水循環と水質環境の評価 http://www.affrc.go.jp/ja/db/seika/data_nkk/h11/99-9/nkk99009-z01.gif しのび寄る窒素汚染の脅威 三春ダムにおける調査研究から http://www007.upp.so-net.ne.jp/tikyuu/opinions/n_ohya.pdf 水辺環境と窒素 脱窒素型の小規模合併処理浄化槽の開発 http://www.kankyoken.metro.tokyo.jp/japanese/news/news07/news07.htm 河川水質調査結果 http://www.env.go.jp/council/09water/y090-13/mat11-.pdf 平成15年度公共用水域水質測定結果について http://www.town.washimiya.saitama.jp/kakuka/11seikatsu/kasensuishitsu/kasensuishitsu.htm 淀川水系の水質を調べる会 http://www4.ocn.ne.jp/~kanshi/yodo-r/index.html 後志利別川 水質測定結果 http://www.hk.hkd.mlit.go.jp/water/suisitu_dai.html#kabuto
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- metalic
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どういう場所で、どういう条件だったのかで、一概には言えません。 例えば、下記資料では http://coe.eco.tut.ac.jp/seminar_img/040929.pdf TNの発生源は一般に農業用地からが多そうですが、かなりの変動幅があります。 畑の使い方や窒素肥料を施す時期や、雨の有無などで大きく変動するのだと思います。 むろん、農地が少ない場所だとこれは無関係です。 あと、みかけの汚濁との関連だと、炭素分は有色の有機物に多く含まれるのかもしれませんね。 水溶性の窒素分が出てきてもはじめは無色で、プランクトンなどが発生したりすると目に見えるようになるのかもしれません。 以上、ひとつの可能性としてお考えを。
お礼
確かに、川の周辺には畑や田んぼがありました。詳しい土地利用の状況はまだ調べていないので、畑、田んぼ、住宅街など調べてみて、TNの値と見比べてみたいと思います。貴重な解答ありがとうございます。
- hatanocchi
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大学院で河川の水質を分析していました。確かにTOCが汚濁具合に比例した数値を示すのに対し、TN、TPは異なってきます。これには生活排水の流入が大きく関与しており、中でも合成洗剤等に含まれる成分が大きく影響するためこのような結果を招いたのだと思います。
お礼
ありがとうございます。疑問が解決してすっきりしました。
お礼
たくさんの参考文献まで載せていただいてありがとうございます。とてもわかりやすかったです。