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人形について
『また古典芸能で使用される人形は、魂が篭らないよう小道具以上の愛着をもつ事を禁じるという風習も実際にあるらしい』 という記述を見つけたのですが、本当にそうゆう風習というのはあったのでしょうか?
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質問者が選んだベストアンサー
確実とは言えませんが、あったということは充分想像できます。 昔から日本では愛着を持って使用したり、長い年月を経た道具には魂とは言えないまでも何らかの不思議な力が宿ると考える人たちは大勢いました。現在でも、針供養、人形供養等は行われていますし、付喪神(つくもがみ)という妖怪のお話なんかはよい例ではないかと思います。 ましてや、人をかたどった人形であれば魂が宿ると考えるのに疑問の余地はなかったでしょう。 人形に魂が宿ると、人形を操る者との情の交流が生まれ、それが芸を一層の高みへ到達させることもできるかもしれません。 しかしながら、その結びつきが強くなればなるほど、人形とその操作者が互いに他の人形を使用するのを嫌がるようになり、デメリットの方が大きくなるでしょう。 このことを避けるためにも、御質問のような風習が生まれたのかもしれません。 民俗学の系統ならこれらのことがもっとよくわかるかもしれません。 また、人形とその持ち主の交流は小説や漫画の題材としてよく用いられていますね。
お礼
ありがとうございました。とても参考になりました。自分でもう少し詳しく調べてみたいと思います。